8話 謎の剣[テンプレ]
ギルドを出た俺達は武器屋を探した。
「登録料に1000G使ったから残金は9000Gか…一応3000G位は残しておきたいから、予算としては6000G位だな。武器も防具も買わなきゃな…あと…」
「おい、でも6000Gじゃ、剣とボロ革位しか買えないぞ」とロナリアが口を挟む。
「そんなもんで充分じゃないか?」
「むぅ、そうか…」
「こっからは手分けしよう。自分の必要なものを揃えろ。以上」
「ラジャー!」(こういう時だけノリいいんだよな…)
「さて、剣を買おうか」
商店街を練り歩き、奥まった場所にある鍛冶屋に入る(こういう隠れた名店にいいのがあるんだよ)入るとそこにはハチマキを付け、槌を振るThe 鍛冶屋が居た。
「すいませーん!」反応しない
「すいませーーん!!!」
「聞こえてるよ!!!」俺の3倍位の声量で言ってきた。耳鳴りがする。
「剣を探してるんですけど!」
「正面の左から2番目の箱にぶち込んである。好きなのを選べ」
「はい!」物色する。
いい感じの剣はいっぱいあるが、6000Gを余裕で越している。
「すみません!!!6000G以内で買える剣は無いですか!!!」
「は?そんなん…そこの箱から出せ。適当に値つけてやる」と折れた剣や曲がった剣の入った箱を顎で指す
「これは!」と一番マシなものを選ぶ。
「8000G!」
「これは!」2番目にマシなものを選ぶ。
「7800G!」これでは埒が明かない。
謎の錆び付いたボロボロの剣を見つける。
「ん…これは?」
「は?そんなん100Gでくれてやるよ!ハッハッハッ!」
「じゃ、これで」
「は?」鍛冶屋が素っ頓狂な声を上げる。
「別に止めはしねぇけどよ。そんなんで狩りに出て死んでもらったら胸クソ悪い。もうちょいマシなもん選べねぇか?」
「じゃ、これとこれで!」
「なんでその錆剣を手放さない…」と頭を抱える鍛冶屋
「運命を感じました!」
「はぁ、ならいい。全部で4200Gだ」
「ありがとうございます!」
「後、砥石だ、使いかけだが充分使える。剣の手入れは毎日欠かすな。後、気が向いたらその錆剣でも磨いてるんだな」
「ありがとうございます!」鍛冶屋はいい人だった(テンプレやんけーい)
この後
「フフッあの少年が…ですか…面白いですね……さん…フフフ」と不敵な笑みが路地で響いたのは誰も知らない。