6話 新人いびり
「おいガキ!ここはお子ちゃまの来るとこじゃねぇんだよ!!」
とギルドに入って数歩進んだ所で怒鳴られた。
(テンプレスギィ!)
ここで圧倒的な力を見せつけ…
「ムグッ」
首を捕まれ持ち上げられた。
「おいおいこいつマジかよ。抵抗してんのか?これ」
必死で抵抗してるが10歳の体ではなにも出来ない。
「おいこいつ、レギンレイヴだぞ」
ギルド内に失笑が満ちた。
(…レギンレ…イヴ…)
俺は気を失った。
どうやらテンプレ通りには進まないようだ…。
「む…むぅ…」
どうやら気を失っていたらしい
「お、起きたか」
「ロナリア?何があった?」
「何ってお前、冒険者にボコられたんだよ」
そういえば…
「レギンレイヴってなんなんだ?」
「は?そんなんも知らねぇのかよ」
「お前知ってるだろ。赤ん坊の頃から奴隷だったから常識なんて知らないんだよ」
「右肩に紋章があるだろ?」
「ん?ああ、あるな」
「それだよ」
「は?もっと詳しく説明してくれよ」
「はぁ…紋章ってのが人間にあって、それによって得意な分野とかが決まるんだよ。えーっと、ブリュンヒルドル、エイル、ゲイラヘズ、ゲイラヴォル、ゲイルドリヴル、ゲイロヌル、ゲイルスコグル、ゲル、ゴンドゥル、グズル、ヘルフィヨトル、ヘリヤ、ヘルヴォル・アルヴィトル、ヒルドル、ヒヤルムスリムル、ヒヨルスリムル、フラズグズル・スヴァンフヴィート、フロック、フリスト、フルンド、カーラ、ミスト、オルルーン、ラーズグリーズル、レギンレイヴ、ロータ、サングリーズル、シグルドリーヴァ、シグルーン、スカルモルド、スケッギヨルド、スコグル、スクルド、スヴァーヴァ、スヴェイズ、スヴィプル、タングニズル、ソグン、スリマ、スルーズルで全部だ」
(えぇ…多すぎぃ…)
「よく覚えてるな」
「覚えさせられるんだ。学校で」
(まるで元素記号だなw)
「にしても、得意な分野ってのはなんだ。具体的に教えろ」
「んーと、俺はカーラなんだが、カーラは体力が高くて攻撃力が低いタンクの役割だ」
「へー、なるほど、で、レギンレイヴはなんなんだ?」
ロナリアが苦笑いする。
「その…言いづらいんだが、これと言って無い」
「良いじゃないか!オールラウンド!」
「いや…正直言ってお荷物ってやつだ。回復はエイルに劣るし、攻撃力もヘルフィヨトルに劣る、防御力はカーラ、敏捷度はミスト、他にも色々あるんだが、冒険者はパーティーを組むから、それぞれ専任の役割があるんだ。そこで、全てが平均のやつなんて要らないってこったよ」
「マジかよ…」
「マジだよ」
泣きたい
(なんてこったい、これじゃ、俺TUEEEE出来ねぇじゃん)
悲しみに打ちひしがれていると
「大丈夫か?」
(うわぁ!いかにもな冒険者)
右目に切り傷があり、大剣を背負ったスキンヘッドのおじさんに話しかけられた。
めちゃくちゃたくさん紋章があるので、今度まとめたいと思いますが、構想が固まってないので、まだ先になります。お手数おかけしますが、見直して頂ければ。