26話 異世界召喚
「「「「「「「ここは…?」」」」」」」
「あぁ、貴方様方が我らを救ってくださる英雄…」
「は?」
「何言ってるのこのジジイ」
「とりあえずここどこだよ…」
「はー?なにこれ、ドッキリ?」
「一般人にドッキリなんてするもんか?」
「どこだよここ」
「???」
異世界から来た世界を救う勇者様は酷い人柄なもんだな。
初対面にクソジジイとは中々…
あれまて?パーティー追放したら最強でしたパターンが有り得るのでは?
「混乱されるのも無理はありません。とりあえずこちらにおいでください」
「あーはいはい説明早くしてよ」
「そうだよ」
「早く説明しなさいよ」
バリバリ陽キャみたいな見た目の塩顔イケメンと不良っぽいイケメン、イケイケギャルが言う。
「致し方ありませんね。ここで説明致しましょう。シヴァさん達は応接室にて待機ください。」
「分かった」
それから応接室に戻った。
是非とも話を聞きたかったが…
とはいっても真下に先程の地下室があるから割と聞こうと思えば聞ける
「は?ふざけんなよ!帰らせろ!」
「クソジジイが!」
「はー?なんでそんなことしなきゃ行けないのよ」
まぁ発言主が分かる分かる。
「まぁまぁ皆さん落ち着いて」
おや、高校生側にも良い奴は居たか?
「ブグッ!!?」
??
断末魔が聞こえたぞ、司祭の声だろうか。
「ウグゥッ!!」
「グッ!」
「ゲホッゲホッ!!」
司祭ボコボコにされてないか?
護衛も置かずに話し合ってた訳ないと思うが…
「申し訳ありまブッ!」
もう我慢ならない、胸糞物は性にあわない
今の力なら床ぶち壊す位出来そうなものだが…
「なんか下から断末魔が聞こえなかったか?」
「ええ…聞こえたけど…」
どうやらパーティーメンバーも気付いたようだ。
「シヴァさん、何者かの襲撃かも知れません、行きましょう!」
「そうだな」
シヴァの言葉は空返事のようであった。
とにかく問答無用で床をぶち抜く。
そこにあった光景は
3人が司祭を足で小突き
4人がそれを傍らで何か言いたげに見守っている様子だった。
もちろん凄まじい物音と光で気付いたのだろう、一瞬でこちらを振り返っていた。
「なんだてめぇ…」
「え、天井が…」
「ヒッ…」
「うわぁ!」
「……」
「何をしている!」
どうやらさすがに教団の人達も気付いて来ていたみたいだ。
「なにって、いや何もしてないけど…」
バレない訳ないだろ、アホか。小学生でももっとマシな弁解するぞ…。
「そこの3人を捕らえろ!」
教団の関係者に捉えられた陽キャ集団
その傍らではアワアワしている人の良さそうな少年が居た。
「すみませんすみませんすみません!」
「君は何もしていないだろ?」
シヴァが聞く。
「ええ…そうですけど…」
「ならいいだろ…
と、言いたい所だが…」