12話 俺はどうなったんだ?[テンプレ]
「む…」
見知らぬ小汚い部屋の中で目覚めた。
「お、起きたかね」
メガネをかけた男がいた。
「な、あ」
「ん?なんだい?」
喉が溶けて無くなったはずなのに声が出せた。
「な、なにが、何があったんです?」
「あぁ、君はキメラに食われたんだ」
「キメラ?」
「あぁ、なんだったか…たしか、グリフォン、ライオン、孔雀に…コウモリだったかな。それのキメラさ」
(おじさんの言い方だと、ラノベなどのキメラと同じで色んな動物を混ぜたような物なのかな)
「その、キメラというのは?」
「なんだい?冒険者なのにそんなのも知らないのか」
「なりたてなもので」
「何らかの原因で、動物同士が混ざりあって新たな動物が生まれることがある。それがキメラだ。まぁ、それぞれの特徴が出るんだがな」
「で、食われたのに何故私はここに?というかここはどこで、あなたは誰です?」
「今更だな。病院だよ、小汚ぇけどな。そんで俺はここの医師だ」と、男が言う。続けて
「食われた事に関してだが、正直言って分からん。胃酸で溶けてなかったし、外傷も皆無だった。奇跡としか言いようが無い」と言う
「そうだ!ロナリアは!金髪の俺ぐらいの少年は!?」
「………」
医師が黙る。俺は察する。
「な、何か無かったですか?」
沈黙に耐えかねた俺が言い出す。
「あぁ、これがあった」
と医師がロナリアの持っていた盾と剣を出す。
「あ…あぁ…うぐっ…ぐすっ…」
涙が溢れてきた。
「とにかく、今はゆっくり寝なさい…」
医師が席を外した。
「うわぁぁぁあああん!!うああああああ!!」
大声を出して泣いた。
ここでなんとロナリア死亡。これからどうなるのか…といったところです。