11話 絶望[テンプレ]
「振り返んな!」
「わ、分かってる!」
「ギャルルォォォアアアァァアイォィアァオォ!!」
背後に迫る何かに恐れながら必死に逃げた。
そして、さっきから叫んでいたロナリアの声が聞こえなくなった。
「な、ロナリア!居るか!」
返事は無い。
「おい!ふざけるなよ!なぁ!おい!」
やはり返事は無い。
(あぁ…終わったな…)頭の中に前世の事が蘇る。
「はぁ、はぁ、これが、走馬、灯、って、奴、か!はぁ、はぁ」
その間も容赦なく何かは追ってくる。
「ギォルルアァアアアィアアア!!」
(あぁ、転生してから碌な人生じゃなかったな)
「ブチュン!」
目の前が真っ暗になった。
その後すぐ、強烈で壮絶な痛みが俺を襲った。
「あぁぁぁぁあぁああああああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
下半身が無くなっていた。そして、何かの液体に落ちた。
「う゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
「熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!」
「ガヒュー」喉が溶けているようだった。
「ガヒュー、ガヒュー」と声を出そうとしても喉から空気が出ていくだけだった。
失踪してすいません…て、読んでる人居ないか