フェザー244:入り口は?
「そお、ハデスだ。」
「あいつは零が強くなるのを確認するために、これら全てを行ったのです」
「つまり、他の英雄は生贄の羊に過ぎない。くそっ、今まで使ったことのない戦術を使ってやがる。」
「もちろん。でも、あまり好きではない。ということは、零の隣にいない限り、他の選手たちを殺すことはできないということだ」。
「・・・どうだった?直樹を殺して?」
「思ったよりいい感じじゃなかった・・・たぶん、戦えなかったからだと思う。」
「そお。」
「とにかく、次のグレード・ダンジョンは本当にこの近くにあるのか?」
「もちろんだ。ラグナロクは、地下に続く巨大な洞窟です。」
「本当にこの近くなの?」
「ああ。」
ここに来た本当の理由は、次のグレード・ダンジョン、ラグナロクの入り口を見つけるためだ。しかし、数日経っても見つからない。
「町の周囲をかなり広範囲に探したが、グレード・ダンジョンの痕跡はまだない。」
「変だな。この前来たときは、山だからここからよく見えたのに。」
「山?ここに山はない、記憶違いじゃないのか?」
「間違いない。まだ25年しか経ってないんだから、山が急に消えるわけがない。」
「ああ、君たちは山を探してるのか?」会話を聞きつけたのか、杖をついた老人がゆっくりと歩いてきた。
「昔はここに山があったんだよ。」老人は、梟神が俺に探しなさいと言い続けていた方向を指差した。
「でも10年前、その山は地下に沈んで消えてしまったんだ」。
「沈んだ?」梟神は困惑して尋ね。
「どうやって?」
「わかりません。息子が手がかりを探しに行ったが、どうやら何もないらしい。まるで山が跡形もなく消えてしまったようだ。」
「ああ、情報をありがとう。」
「チッ、あの爬虫類が何かしたに違いない、正面入り口関を封鎖しようとしたようだ。」
「あるいは、誰かが入り口を封鎖していたのかもしれない・・・ええ、正面入り口?」
「入り口が一つしかないとでも?王国によって制限されているグレード・ダンジョンは一つだけだ。残りは複数の入り口がある。」
「それなら、なぜもっと早くそう言わなかった!?」
「各王国に入り口があるからだよ。一番近いのはクルフィアにある」。
「チッ、今はそんな選択肢はない。次一番近いのは?
「ドラケンだ。メリオとドラケンの国境近くだけどね。」
「それなら十分だ。入り口はどこか覚えているよね?」
「たぶんね。」