第1章 1-4 ステータスとスキルと実力主義
ここからおっさんによる説明ターン!
1-4 ステータスとスキルと実力主義
『でわでわ~♪ よい異世界での人生を~♪』
女神が目の前から文字通り消えると、今まで止まっていた周りの時間が動き始めた。
まぁ、おっさん二人がこっちを向いたからわかったんだがな。
「さて…まずはこちらの自己紹介からするべきだな。[ステータスオープン]
我は《グレゴリー=ヴェルハルト》ヴェルハルト帝国の帝王であり筆頭魔法師だ。
お前たちを召還する事を決めた者だ。」
「次はワシですな。[ステータスオープン]
ワシは《カイゼル=フォン=レセトラス》と言う。今いる国 レセトラス王国で国王をしている。
召還を行った者ですじゃ。」
おっさん二人は帝王に国王だったのか…てか、ステータスオープン?なんだそりゃ?
「お前たちの自己紹介を聞く前に、[ステータス]について説明しよう。
[ステータス]とは、お前たちそれぞれの能力やスキル、魔法といった情報が表示される。」
「また、自分だけ見たいときは、[ステータス]といえば自分だけが見れるように表示されるのじゃ。」
へぇ~、俺はどんなのか気になるな…[ステータスオープン]
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名前≪コウセイ=オウギ≫
性別≪男≫ 状態≪普通≫
称号≪召喚に巻き込まれた者≫
攻撃:280 防御:200
魔攻:240 魔防:180
精神:380 回避:200
魔法≪火◎水○風△土◎光×闇△≫
スキル≪言語理解≫ ≪変金≫
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おぉ、強いのか比較出来ないからわからないな…てか、≪変金≫?たしか≪錬金≫だったんじゃなかったか?
「本来のステータスは、一般兵で100位だが、軒並み多いな…しかし一人だけ称号が違う者が居るな…≪巻き込まれた者≫とは」
「他の召喚者は軒並み500を超えているのにはるかに弱いな。スキルも…≪変金≫?強くなさそうだな。そんなヤツは帝国には要らん。そいつはそっちでどうにかしろ。」
はぁっ!!!!
「いやいや、十分に強いじゃろ?
いくら実力主義の帝国でもこのステータスに並ぶ者は居らんと思うのじゃが?」
「帝国が欲しいのは勇者と即戦力だけだ。お荷物を抱える気も余裕はない。
ならおまえらが育ててやれば良いだろうが。そういうわけだから、こいつらは連れ帰るからな。」
即戦力以外要らないとか、どんだけ傲慢なんだよ。
てか、さっきから他の召喚者達はなにもしゃべってないな…
後ろ振り向いたら、目が虚ろで微動だにしてないんだが、え?どゆこと?いつから?
「勇者と即戦力達はすでに≪催眠≫で有無を言わせぬようにした。
こっちは忙しいんだ。早く帰って説明と実戦経験を積まさせねばならないからな。」
そう言って、帝王はお付きの兵士と共に3人を連れ帰って行っちまったよ。
「え~と…俺はこれからどうしたらいいんですかね…」
「そうじゃのう…まずはどこか落ち着いたところに案内するゆえ、そこで今の状況も含めて話すとするかのぅ」
そういって国王は周りの人に指示を出した後、俺と共に国王の書斎へ向かい今の状況について話すことになったのだった。
書斎には整頓された本棚と書類が置かれたデスク、その側にテーブルとソファーがあり、先に俺が座ったのを確認してから国王が向かい側に座ると、メイドが紅茶の入ったカップとお茶菓子を置いて部屋から退室していった。
なにげにさっきから国王の方は相手のことを考えた上で行動してるからすごく好感が持てるよな
国王は紅茶を一口飲んでから突然頭を下げたのだ
「このたびはいきなり召喚をしたうえ、このような自体になって本当に申し訳なかった。」
次回も説明ターン…かな?
次話は3/16(土曜日)の14時となっております
2話投稿となりますので、次話を見るときはご注意を






