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おっちょこちょいな神様から貰ったスキルで異世界召喚  作者: クラレヤン
第1章 異世界召喚
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第1章 1-23 秘密と表裏と

1-23 秘密と表裏と


―――――――――――side:カリン(カレン)―――――――――――――

魔王のことを聞いた後もいくつか取り決めを話し合いがなされ、昼飯と休憩を挟んでいたらフローリアさんが会話に乗り出してきた

「では、最後にカレンさんのことを話し合いましょう」

その言葉に、国王様とグレンさんは唖然とし、カレンさんとジェイドはビクっとなった

「えっと、フローリアさん?普通秘密はおいそれと話すものじゃないけど」

「フローリアと呼び捨てにしてください!…普通はそうなのですよね…もちろん話すのか話さないのかはカレンさんにお任せしますわ」

そういったフローリアさんはカレンさんの方を向き、話すかどうするかはカレンさん次第ですわよといって優しく抱きしめた…気のせいかな、二人の背後に百合畑が見えたのだけど

「えっと、カレンさん、フローリアさんのことは気にしなくて良いですよ。秘密を打ち明けなければいけないという訳ではないですから」

「そうじゃのぅ、必要ならばワシ等は退出するぞぃ」

「秘密は誰しもが持ってるもんだ。それを打ち明けろと言ってるお騒がせ姫のことは気にすんなよ」

「グレン~お騒がせ姫とは誰のことでしょうか~?」

「今俺に誰何したやつだな」

「ムッカー!あとで言いつけなきゃ」

「何をだよ!!」

「えっとですね~10年前の…」

「オホン!あの二人は放っておこうかの」

「ですね…」

「いいのでしょうか?」

「「大丈夫だろう、たぶん」」

「え、えっと・・・」

わたしの戸惑いをよそに、国王様とオウギ様は同時に二人を見捨てていました…いいのでしょうか?


『いいんじゃない?わたしとしては、話を進めたいからね』

カリンもお二人の意見に賛成してます…わたしよりも、カリンの方は昨日の通り話してもいいのですか?

わたし達のことは魔王国でも相当秘匿レベルが高い事柄に入ってましたし…


『ん~…この中にいる人なら話しても良いわよ。目の前にいる国王は間違いなく交わしたことは漏らすことはない。むしろ、この中で一番信頼できそうだもの。 あ~ぁ、この国にわたし達が生まれてたらよかったのだけどね~』


カリンがそこまで言うのなら安心できますが、今のわたし達がいるのは、魔王様のおかげでもあるのよ?後悔ばかりではなかったのだし


『ま、そうなのだけどね。なら、このあとはワタシの出番かしら?』

そうですね、あちらの許可を得てから変わりましょう

『えぇ、わかったわ』


「いえ。大丈夫です。話す準備ができました。グレンさん、()()()とかわりますね」

「おぅ!!いつのまにそんな話まで進んでんだよ!お騒がせ姫のせいだぞ」

「グレンに言われたくないです!むしろわたしのセリフです!!」

「はいはい、漫才はそれまでにしときなよ」

「「漫才じゃない!!!」」


「では、カレンさん。大丈夫ですよ」


オウギ様、二人の会話をおざなりにしていいのでしょうか…二人がすごく睨んでるのにしれっと無視しています

『うーん…この状況で二人を飼い慣らしてる彼はすごいわね~』

あと、カリン、その言い方はとてもひどいので辞めてあげてください


「では、変わりますが…一瞬だけわたしが崩れますが、すぐに戻るので大丈夫ですから安心してください~では~」


そういってわたし(カレン)がいうと体が崩れますがすぐにワタシ(カリン)が体をもとに戻しました


「ふぅ、いつになっても入れ替わるときは慣れないわね~慣れたらそれはそれでダメだけど」

『まぁそうだろうな。慣れたら一大事だな』

「そうよね~。さて、改めて自己紹介をしたいのだけど…なんでみんな固まってるの?」

ワタシが自己紹介をしようとしたけど、目の前にいる人たちは初めてのことなのか緊張したのか固まってしまっているわね。


「違うからな?お前さんの強さがわかってしまって動けないんだよ。まずはお前さんの周囲にある空気を薄めてくれ、これじゃ俺以外は話すことが出来ないからな。」

ワタシの問いかけに答えてくれたのはワタシに名をつけてくれたグレンだったけど、そんなの出してたかしら?ひとまずは気配を薄くしてみますか…薄くしてみたら、固まっていた人たちが動けるようになったみたいね。


「うむむ…。グレン以外は勝てぬと言っておったが、グレンが赤子のようになってしまう程離れているとは言われてなかったぞぃ」

「言い忘れてた俺が言うのもなんだが、嬢ちゃんにちょっかいかけようとする奴らにゃ悪いが、お気の毒に…だな」

「そうじゃのぅ、ちゃんと周知はしとかねばな」


国王とグレンがうなずき合っているのを尻目に、国王の横にいる男の子をみる。雰囲気に呑まれること自体が初めてなのね、国王達の会話でやっと動けるようになったみたい。

ワタシとしては、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


『カリンさん~その強さに対してのみ興味が湧く癖はなんとかした方がいいと思いますよ~?』


カリンがワタシの考えを見抜き、訴えてきているが、今はスルーしなきゃね


「そういやぁ、お騒がせ姫は普通にしてるが、なんでしれっとしてるんだ?」


そうなのよね、グレンでさえ身を固くしていたのに、ワタシの隣にいるお姫様は国王とグレンの様子を見て笑っていたのよね…なにかあるのかしら?


「私の場合、こうなる未来を知っていたのもあるのですが、恐慌耐性のスキルを持っていたのが幸いでしたわね。このスキルを得たのは重金属汚染に罹っていたときに、長期間恐怖と戦っていましたら、獲得できたのです。その2つが重なり、カレン様の前でも固まらずにすんだのですわ」


「なるほどね~耐性は打ち勝った時にしか習得できないと思っていたけど、その状態で耐えることでも手に入るのか…これは良い情報を手に入ったわ。ありがとうね」


「いえ、お土産に関しては、質と量は多ければ多い程喜ばれますものね」

「ええ、この情報はかなり高いわね、たすかったわ」

「こちらも、これで私にとって嬉しい未来への道に乗ることが出来たので万々歳ですわ」

「ふふふ」

「うふふ」

『こ、こわいですぅ~!!!!』


私とお姫様の話について行けず男達とカレンはドン引きしていたわね。なんにしても、これで魔王への土産は十分だもの


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


―――――――――side:オウギ――――――――――――――

フローリア様とカリンさん(?)の黒いお話が終わり、カレンさんとカリンさんの秘密を知ったのだが…

「「ふふふふ…」」

カリンさんとフローリアさんが黒い笑みを浮かべている…

「そうじゃの~あの二人はほっといておきたいのじゃが…もう少し詳細を聞かねばわからぬのぅ…オウギ殿からみて何か思いついたことはあるかの?」

あの二人の状況を見てそのことを言える国王様はすごいと思います


「そうですね…症例では多重人格、オカルト的な視点だと憑依…かな?」

多重人格というのは、生まれた環境や周りの状況で強度の圧迫や強引に抑圧された感情を元に、形成されてしまった人格のことだ。

特徴としては主人格以外に1つ以上の人格を一つの肉体に持つこととそれぞれが会話が可能なこと、人格の入れ替えは合意の元で行うことができる。

今回の場合だと、小さい頃にあった出来事でカレンさん(主人格)の中にある感情が元でカリンさん(副人格)が形成された…んじゃないかな?


「なるほどのぅ…確かにとても酷似しておるの…感情とはどんなものかの?」


「これも推測ですが、カレンさんは誰にも負けたくないという感情、カリンさんのスキルを元々持っていなくて、カリンさんが形成されるほどの感情が渦巻いたのではないかなと。あくまで確証ではなく推測なのでいろいろ邪推もできますしね」


そう、俺が言ったことは全て今回聞いた内容から考察しただけなのだから


「それで、もう一つのオカルト視点である憑依ですが…簡単に言うと元からいた(カレンさん)が入った(肉体)別の魂(カリンさん)が許可無く入り込むことを憑依と言います。

 この場合だと2つの魂は協力関係にないので、ラフニクス家…特にカリンさんとカリンさんの事例には当てはまらないとは思います。」


「なるほどね…君の言葉で判断するとワタシ達の場合は多重人格のほうが可能性がある訳か」

「あ、だからといってお二人はそのことを調べようとしない方がいいですよ?」

「あら?なんでかしら?」


カリンさんは俺の言ったことに驚いたような顔をしながら聞いてきた


「そりゃ、カリンさんが顕現する程に狂おしい感情があったんですよ?心理学的…心についての分野から見れば、カレンさんが忘れてしまうほどの出来事ですからね。調べたさきでトラウマを無理矢理奥の方から引っ張り出して、思い出させるようなものです。そのときにカレンさんやカリンさんにとっては嫌なことになるのは目に見えてるからですよ。少なくとも、記憶喪失だとかにならない限りは原因を考えるのは辞めた方がいいと思いますよ」


「それは…あるかもしれないわね…心が壊れたら手をつけられない状態だろうし…」


カリンさんは顎に手を置いて唸るように言葉をこぼしたが、ひとしきり考えた後、顔をあげ俺を見つめてきた


「なるほどね~確かにカレンが君に合ってから君のことを気にするようになったけど、ワタシも君に興味が湧いたわね…」


「へ?」「ほぅ?」

俺と国王様がカリンさんの言葉で変な声を上げてしまった


「は?」「あらあら」

いつの間にこちらの事を聞いていたのかグレンさんも驚いているが…フローリアさんも驚いているがなんでそんなに目がキラキラしてるんですか


ーーーーーーーーーーーーカレンーーーーーーーーーーーーーー


『いきなり何の話をしてるのですかぁぁああ!!』

沈黙した場を最初に崩したのは、カレンの声無き叫びだった


「何の話って、カレンがとても気になってる彼のことに決まってるじゃない♪」

『じゃない。じゃないですぅ!私はそんな事言ってないですぅ!』

「いやいや、ワタシとカレンは同じ肉体で共存してるのだから、何考えてるかなんてお互いにわかってるじゃない。昨日もーー」

『うきゃぁあああ!私は』そんなこと思って…あれ?」


あら?カレンの叫びで表裏が入れ替わったわね~

後もう少しで彼にも話せたのに…残念


「何を話す気だったのですかぁあああ!」


わたし(カレン)とカリンの会話を聞いていたものは誰もいなかったものの、先ほどの会話を聞いていたオウギ様と国王様はある程度察したのか同情に似た目線でしたが、グレンさんは何のことかわかっていなかったみたいですし、王女様に至ってはもう少しで告白立ったのに!と小声で呟いていたそうです




流れ


→グレンのおかげである程度話が可能(フローリアはなぜか平然としてる)

→フローリアが理由を話す

→簡単な(なぜこうなったかのついて)

→オウギの見解→二重人格?

ーーーーーーーーーーーーーー



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

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