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おっちょこちょいな神様から貰ったスキルで異世界召喚  作者: クラレヤン
第1章 異世界召喚
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第1章 1-13 魔法と精霊と≪錬金≫

国王の悩みを解決した扇はついに魔法を知る・・・ぅ?

1-13 魔法と精霊と

国王様との話が終わり、練兵所に戻ると、グレンさんが気づきこちら…国王様をみて、目を丸くしていたが、表情を緩めて頷いてからこちらに歩み寄ってきた

「そっちの話は終わったのか?こっちの方はある程度検証できたから、オウギ殿を迎えに行こうとしてたところだったんだ。」


グレンさんによると、今日の予定は初級魔法の発動の比較だけのつもりだったらしい。

俺のスキル≪変金≫の事で時間を取るだろうと思ってたかららしいが、魔方陣の検証は流石に予想してなかったらしい

と言うわけで、初級魔法のトーチを俺が発動してみることになったのだが、実際にはやはりというか今までなかった事を行うので感覚がつかめなかったが、グレンさんのアドバイスでその場で立ったまま瞑想を行うと、朧気ではあるが、いままでとは違った感覚が周りにあるのに気付いた、何というか、体の内側に籠もる熱や体を撫でているというか雄大な気配が側にあるような感じだった


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

―――【空間把握】【精霊視】スキルを獲得しました

―――【空間把握】の派生系【魔力操作】スキルを獲得しました

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「へ? スキル獲得?」

「おいおい。スキルってそうすぐに獲得できるもんじゃねぇぞ?何のスキルを獲得したんだ?」

素っ頓狂な声を上げた俺に反応したのはグレンさんだった


「えっと、【空間把握】とその派生系の【魔力操作】、【精霊視】です」

「「ブフッ!!?!?!??!」」

「【空間把握】と【魔力操作】はアドバイスしてたから、取れるのはわかるが【精霊視】が取れるのはおかしいだろ!!!」

「ゲフッゲフ!!ヒューヒュー…」

「ちょ!!カイz...国王!!大丈夫かよ!! おい!誰か魔法で水を作れ!」


あ、あまりの衝撃で国王様が過呼吸に…え?そこまですごいことなの?

『そりゃそうだよ、わたし達の姿が見れるってだけですごいことだからねぇ?』

『だよねぇ~、人族では数百年単位だしね~』

『ですわね、でも、主様はこの世界の住人ではないので、さもありなんですわね』

国王様の救助に向かおうとしたら、3つの話し声が聞こえたので声の方に振り向くと、30cmくらいの人達(?)がこちらを見ながら話していた


『あ、やっと気付いてくれたね?そっちの人はわたし達が鎮めておいたから大丈夫よ。

 そうそう、自己紹介をしないとね。わたしは火の精霊である{サラマンダー}よ、よろしくね』

『ボクは土の精霊{ノーム}だよ、よろしくぅ~』

『ワタクシは水の精霊{ウンディーネ}と申します。よろしくお願いいたしますわね、主様』

「よ、よろしく...て、主?俺が?」

『そうよ、【精霊視】の効果は全ての精霊たちを見れるようになることだけではないの。スキル所持者に精霊がサポートとして就くことと、サポート精霊と会話ができるようになることがセットで【精霊視】となっているのよ』

『だから、これからはボクたちが主様をサポートしていくってワケだよ~』

『他にも精霊がいますが、主さまの得意な魔法属性【火・水・土】に関しましては私たちとなりますわ。』

サラマンダーと名乗った彼女は緋色のワンピースっぽいドレス(シフォンワンピースと言うらしい)を着て、ノームと名乗った彼女は藤色の上着に青いオーバーオールをはいている、ウンディーネは白色のキャミワンピースを着ている

元の世界で彼女たちの容姿を例えるなら、サラマンダーは溌剌とした美少女、ノームはボーイッシュな女の子、ウンディーネは可憐な少女…だろうか


精霊達(?)と話をしていると、国王様の体調が復調したのか、グレンさんが声をかけてきた

「オウギ殿、国王様の体調が突然回復したのだが、何か知っているか?

と言うか、虚空に話しかけて…大丈夫か?」

ものすごく残念な人を見る目でみられたので、先ほどの精霊達の事を含めて教えて誤解を解くことになったのだ


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精霊と複数契約した事を説明したときにグレンさんが口を大きく開けて驚いていたが、なんとか説明をして、誤解を解くことが出来た。

「・・・・まさか、【精霊視】にはそんな効果があったとは…異世界からの召喚者にはスキルが発現しやすい隠された能力があるのか?

 つーか、精霊様はみんなかわいらしいじゃねぇか…ちと羨ましいんだが!」

「もしかすれば、世界そのものを跨ぐからこそ、環境がガラっと変わるからかもしれぬのぅ。

 確か精霊様は独自でお姿を変えられると言われておられるからのぅ…契約者であるオウギ殿が男性だから女性の姿になられたのかもしれぬな…

しかしグレン、そんなことをしゃべっていたと≪リーゼリット≫の耳に入ったら刺されるぞ」

ものすごく悔しそうな声で考察していたグレンさんは国王様の言葉で周りを見渡した

リーゼリットさんとは、グレンさんの奥さんで子供の頃から幼馴染みだったそうでお互いに想い合っていたそうだ、でそのまま結婚し子供もいるそうだ

リーゼリットさんはとても嫉妬深く、グレンさんに寄りつく女性を牽制していたため、事件に発展したこともあるそうな…ヤンデレですかね?


「まぁ、リースのことは今は置いとこう、流石に精霊様に嫉妬はしないだろう…多分…だといいが…

 話を戻すか、今ウチらにだけ見えるように顕現しておられる精霊様たちのことは周りに知らせない方がいいだろうな。ただでさえ帝国のこともあるが、オウギ殿を利用して国王になりたがるアホどもが騒ぎかねんからな」

『そうだな、わたし達の祖先は魔法の強化によって戦争に使われてた時もあったしな…』

『そのせいで、ボクたちの数自体も減ることになったんだよねぇ~』

『ワタクシたちを利用して魔法のブースト役に使わされたこともありましたわね

 主様、その方のおっしゃる通り、内緒で通す方がよろしいかと思いますわ』

精霊達のことを知られて、帝国に情報が渡ったら、すごくややこしいことになりそうだしな

そうだ、スキルのことで国王様に聞きたかったんだった、グレンさんも精霊達や国王様と一緒に相談にのって欲しいんです。


昨夜ステータスで確認していたときに見つけた≪変金≫の事と女神様の会話のことをみんなに話すことにした

「その≪サランスディール≫という女神様(?)は確かに≪錬金≫のスキルを渡すと言ったんだよな…つーことは、少なくともオウギ殿は錬金術師になるハズだったって事か」

「しかし実際のオウギ殿は≪錬金≫ではなく≪変金≫になっておるからのぅ。もし原因があるとすれば、渡す直前にコケたことかのぅ」

『たぶんそれですね、あの女神は歩くと何もないとこでコケるって聞いたことあるし』

『だねぇ~、それ以外はとても優秀なだけに、そこだけが残念だってのを聞いたよ~』

『たしか周りからは【残念神】【ドジの神様から嫌われた新神】【ドジッ子神】と噂になっておりましたわね』


俺と会話した女神様はドジッ子だったと言うことがわかったけど、ならこのスキルはどう使うんだろうか…金に変えるとか?

「まぁ、これだけじゃわからねぇしな、1度実際に使ってみるか?

 ここは練兵所だからな、訓練などで使い潰したり壊れちまった鎧や、折れて使えなくなった模擬鉄剣とかがあるから、部下に持ってこさせるぜ」

『わたし達もそのスキルがどういう効果なのか気になるし、可能ならサポートしますよ』

『風のシルフもいれば良かったんだけど、ここにはいないからねぇ~主は風魔法の適正が低いからその補助が出来たんだけどね~』

『シルフは今頃空を気ままに移動していますし、もしかしたらわたし達の事を見つける機会があるかもしれませんわね、主様は風の適正値が低いですが、シルフは主様を気に入ると思いますし』

『そうだねぇ、どう表現すればいいか…主から発せられる、匂い?オーラ?というかな、それが他の人とは違うからね、あいつも気に入ると思う』

『シルフってぇ一度気に入ると、ちょっとはそっとじゃ、いなくなったりしないんだよね~気に入るまでがとても難しいけどねぇ~』

『気に入っても、一度冷めるとすぐにいなくなりますものね…わたし達は離れることはしないのですが』


なるほどね、風は空気の移動で発生するから自由気ままというのもわかるかな、それも関係してるのかな?

あ、これは物理分野から視た見解だから、魔法が主軸のこの世界でもそれに当てはまるとは言えないか、推測程度に留めておいた方がいいかな


そんな感じで自分なりの考察していたら、グレンさんの部下がボロボロの鎧や剣を大量に浮かせて持って来た

「お、持って来たか。てか≪フロート≫を使うほど多く持ってきてないだろ、手で抱えるくらいで良いって言ったろ?」

『いえ、オウギ殿は魔法を知らないところから来たのですし、このような魔法があることを知った方がいいかもと思いまして、このような方法で持って来ました。』

『グレン軍務大臣、[100の講義よりも1度の実戦]ていうじゃないですか』

「いや、まぁそうだが…まぁいい、助かったぜ。

 んじゃオウギ殿、適当に1つとって試してみてくれ、部下もみているがこいつらは信用できるから大丈夫だ。 おうお前ら、ここで見たこと聞いたことは口外するんじゃねぇぞ」

『『はっ!了解しました!!』』


グレンさんがそう言うのだし、スキルを使ってみるか

たしか、心の中で言えば発動するんだよな…≪変金≫発動!

スキルを発動すると、両手に持った40cmくらいの長さの鉄剣が光り輝きだした!

光が治まると、鉄剣は少し短くなった鉄のインゴットとゴルフボールくらいの銅の球が手のひらに治まっていた。

「ん?普通の≪錬金≫と同じ流れだったな、つー事は≪錬金≫と同じかもしれないな」

『そうですわね、見た限りでは普段の≪錬金≫として生活して行けそうですわね。』

『だな。まぁ、あの女神様だしな、ぶっ飛んだ性能じゃなくて良かったじゃねぇか。』

サラマンダーとウンディーネもグレンさんと同じ考えのようで安堵の空気が漂った


『――――――違うね』

だがノームの声で安堵の空気が吹き飛ばした

違うって?何かおかしなところがあったの?

『見た目は普通の鉄と銅だけど、不純率が全然違うね。≪変金≫発動前は不純物がかなり含まれていたけど、発動後の()()は不純物が一切含まれていない純鉄と純銅だよ。

わかりやすく言えば、今主が持ってる()()はこの世界ではドワーフでも作ることが出来るのはほんの数人しか無いから、それほどの代物だよ。』


ノームの言葉を聞くことの出来る国王様が卒倒しグレンさんも口を大きく開けて驚愕し、ノームの言葉を聞けなかった部下の人たちが、訳もわからないまま卒倒し地面にぶつけそうになった国王様をギリギリで受け止める自体になってしまった


この日を境に、俺はこの世界で使えそうな知識を国王様や大臣達に教えながら、鋳つぶす予定だった武器から純度の高い金属インゴットを生成し、それを王国の専属鍛治師達が武器や農具の生成につかうようになり、王国全体の水準が少しだけ向上するようになったのは別のお話だ



そして時は少しだけ進み、この世界に来てから1月がたった頃、帝国にはまだ実戦レベルにはならないと嘘の報告を国王様がしつつ、俺のスキルのレベルアップをこなしていたとき。

運命の歯車が動き始め、俺を初め、周りの人たちも歯車に巻き込まれることになろうとは、誰も知ることはなかった

まさかの精霊と会話が出来るようになってしまいました


この世界では精霊を視る事が出来るのはエルフやドワーフ、人族では精霊魔道師や精霊使いと言った限られた職業だけです

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