第1章 1-11 魔法
女神様から貰ったスキルの詳細とは…?
「目が疲れてんのかな…もう一度見てみるか」
≪変金≫:物質を????にできる(レベル変化あり)
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疲れてなかったか・・・レベル変化ってなんだよ
≪レベル変化≫:スキル・能力・魔法の習熟度によって使用できる範囲が増える
レベルの数字が上がると数字より低いレベルも使用可能
レベル1:物質を鉄・銅・銀に変化
レベル2:物質を???に変化
レベル3:物質を???に変化
レベル4:物質を???に変化
レベル5:物質を???に変化
レベル6:物質を???に変化
レベル7:物質を???に変化
レベル8:物質を???に変化
レベル9:物質を???に変化
レベル10:物質を???に変化
「ようするに、今は≪変金のレベル1≫で、物質を鉄・銅・銀のいずれかに変化…いや。それなら≪変金≫じゃなくて≪錬金≫で良かったんじゃないか?
そんで、レベル2以降の???は今のところはわからないから、それも含めて明日相談するしかなさそうだな」
ある程度の方針も決まったので、メイドさんに明日の予定を確認して、魔法の抗議の時にステータスの相談したいを国王様へ言づてをお願いし、明日に備えてベッドに入ることにした。
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明くる日、太陽が東の空に顔を出し、陽の光が部屋の1/3位まで入った頃に目が覚め、ベッドから抜け出し服を着替えて終えた頃ドアをノックされたので、返事をすると朝食の載ったワゴンと共に部屋に入ってきたのは昨夜に挨拶に来てくれたメイドさんと警備の人たちだった。
「オウギ殿おはようございます。 昨夜警備を担当した騎士と共に朝食をお持ちいたしました。」
なんでも、夜間の警備をした人は終了の報告と来訪者の報告を朝食前にするのが義務づけられているそうだ。
…元いた世界でもここまでするところ少ないんじゃないかな、と思ってたら、メイドさんの報告で、待機中に国王様から言づてを貰っていたらしい。
「昨夜、オウギ殿宛てに国王様から言づてをメイド長より戴きました。
『ワシと魔術師の今日の予定はいつでも空いているから、メイドに伝えて頂ければいつでも構わない』
とのことです。」
「昨日はゆっくり寝ることが出来ました、ありがとうございます。」
そういってお礼を言ったら、警備の人が目を丸くしてしまった。あれ?何か間違ったかな?
そう思ってたら顔に出てたらしく、メイドさんから教えて貰うことが出来た。
それによると、警備の騎士は職務をするのが当然であり当たり前のことであって、その当たり前のことにお礼を言う人はまずいないとのこと。本来お礼は言わず頷くだけだったのが、俺がお礼をしたのでビックリしたとのこと。
そのあと騎士の人はまた警備をしたいと、とても喜びながらお辞儀をして去って行ってしまったので、食事をすることになった。
朝食は柔らかいロールパンとサラダ、トモローシ(トウモロコシ)みたいなスープだった
王様には朝食後少ししてから昨日の続きをお願いしますと言付けしていたので、食休みを挟んで、王様から指定されたところに向かうことになったのだった。
指定された場所は練兵所と呼ばれていて、兵士達の鍛錬や魔術師たちの魔法の試し打ちが併設され、講義に使う場所もあるからここにしたらしい。
「おはよう、オウギ殿。よく眠れたかの?」
「聞いたぜぇ~夜間警備の騎士の方にお礼を言って騎士を驚かせたそうだな?騎士の間で噂になってるぞ?」
国王様のとなりに軍務大臣のグレンさんがいるのはなぜ?
「そりゃぁ、俺は軍務大臣だからな。ここが俺の仕事場だからな」
「いや、お主の仕事場は軍務室でワシの執務室の近くじゃろ」
「あ、国王のダンナァ、すぐに教えちゃバレちまうじゃねぇか」
「いや。間違ったことを教えてはいかんからのぉ、お主のソレで何人の新人が騙されたと思っておるのじゃ」
聞いたところ、このグレンさんは仕事以外の時は新人や新顔の人にちょっとした嘘を教えて、赤っ恥をかかせて楽しいんでいたりするそうだ。現に、周りの騎士達からは同情の目を俺に向けていた。
そうなると、暇人なのか?いや、それならこの国は平和ってことなんだけどさ
「まぁぶっちゃけると、オウギ殿へ魔法の教授については俺が教えることになったからな。
魔法っていっても、基本的な知識と下級魔法を教えておかねぇといけない。ただでさえオウギ殿は召喚された人間だからな、いざ使ってみたら制御できないほどに強大で暴走しました~とかしゃれにならないからな。
それもあって、下級魔法であれば全属性が使える俺が教えるってことになった。国王はオウギ殿の実力を知っておいた方がいいだろうって俺が判断して、来て貰ったワケだな。」
そういって、グレンさんは黒板を用いて魔法の講義を始めることになった。
「まず魔法についてだが…簡単に言うと自分が体内に持っている[体内魔力]と、周りにある[環境魔力]を術者が使用する魔方陣に集めることにより、魔方陣の書かれている事象・現象を元に魔力を変成・改変させて発動させるワケだ。
社会に例えるなら術者は国王や俺ら大臣といった命令する者、魔力は人で、魔方陣は指示書か命令書って感じだな。
多分[ステータス]で確認したと思うが、各属性の横にある記号は、習得や熟練度のしやすさだ。◎→○→△→▽→×の順で変化している。×は数年単位でやっと身につく程難しいから諦めた方がいいだろうな。」
なるほどな…てことは火と土がすぐに覚えられ、逆に光は諦めた方がいいのか
各属性魔法はこんな向き不向きのスキル傾向だそうだ
火:攻撃系と妨害系に優れるが、怪我をする者が多いため扱いが難しい
水:防御系と回復系が多いが、攻撃系が少ない
風:支援系と攻撃系が多いが、威力が弱い
土:防御系と支援系が多いが、単体の威力は最弱
光:支援系と回復系が多いが、攻撃系スキルが乏しい
闇:妨害系と阻害系が多いが、犯罪に使われやすため忌避をする人が多い
ただし、勇者は≪勇者スキル≫により、光属性の攻撃を用いた戦いを持てるため例外となるらしい
「さっきの傾向は、あくまで傾向だからな。過信しない方がいいだろう。
ここまででなにかわかんなかったことや、疑問に思ったことはあるか?
なにせ、今回は異世界の人間に教えてるんだ、もしかすりゃ、別視点の考え方があるかもしれんからな。いまでてこなくても、後で時間がありゃぁ聞くからよ。」
そうですね…小説とかでありがちな、『魔法はイメージ』とかあったりしますか?
ただ発動させるのではなく、イメージで補完したら威力や応用範囲がましたりするのを聞きますね
「イメージで補完…か、たしか100年前の文献にこういう記述がある
『魔法とは、今ある魔方陣に魔力を注ぐだけでは誰でも出来る。魔方陣の改変を行えば魔法行使において、利用可能な範囲を増やすことが可能になる。』
って書いてあったが、だれも改変を行うことが出来なかったと文献を調べていた連中は言ってたが、もしかしたらソレが関係してるのかもしれねぇな。
ふむ。それなら、魔方陣を使って改変とかやってみるか・・」
そういって、グレンさんは黒板に魔方陣と注意書きを書き込んで、こちらを向き
「この魔方陣は≪トーチ≫つって、火属性の初級魔法だ。陣の中の文字は意味が含まれているところまではわかっているんだが…どういう意味なのかがわからなくてな。研究が滞っている。
オウギ殿から別視点で見て貰いたい。」
そういって見たが…あれ、これって
「えっと…魔方陣の意味って日本語と英語を交ぜて作られてませんか?」
「「わかるのか!!!!」」
≪トーチ≫の魔方陣は円形で、外側に文字が並んでいるのだが、抜き出してみると
魔法:Torch
出現場所:From a palm, on the 5cm
持続時間:45 seconds
強さ:About a candle
と読むことができ、少し入れ替えて文章にして読むと『手のひらから5cm上にロウソクくらいの強さで45秒間トーチを発動せよ』となるわけだ。
もしかしたら、他の外国語が使われてる可能性もあるかもしれないと二人に伝えたら、手伝って欲しいと言われてしまった。
俺は日本人だから英語は得意ではないと伝えて、翻訳をせずに済んだが・・・魔方陣の文字が日本語と英語と言うことは、俺よりも前に転生者か転移者がいたと言うことになるわけだからな。
そのあとも魔法について教えて貰ったが、そのことがあり、集中して聞くことが疎かになり、なんどかグレンさんに指摘されてしまうことになったのだった。
長い1日が終わりましたね
実際には、十数代前の帝国が同じように転移魔方陣を使い、勇者を召喚したものの、その人物は海外の大学に研究職として在学していた人物だったのです。
その人物は≪魔法改変≫スキルを所持していたため、魔方陣そのものを新しく作り、世に広めて今の魔方陣となりました。
そのため、魔方陣の文字には日本語と英語が使われていたのです。
当時の帝王は現国王と同様に人格者であったので、民の生活力向上のため率先して広めていましたが、それに関係する文献は後の帝王が燃やしてしまったため、失伝しているのです。
次回は4/27(土)の14時に更新されます。




