表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/33

11.ヒーローって良いな!夢を持ちたいな!

翌日、2020年1月14日(火)。



朝ご飯を食べてから、いつものように、歩いて学校へ向かう。



学校にて・・・・・・



〝キーンコーンカーンコーン〟



「〝起立〟〝礼〟〝着席〟」



1時間目は、国語の授業だった。



扱っていた作品は、

「太宰治」の「走れメロス」だった。



「良いな~!メロス!!親友のセリヌンティウスだけじゃなくて、

他のたくさんの人達も助けるために

あんなに必死になれるなんて、まるで、ヒーローみたい!!いや、

もう、〝みたい〟じゃなくて、ホントにヒーローじゃん!!

物凄くカッコ良いよ!!!」



遊舞はその時、その事を、感動はするが、作り話として聞いていた。



2時間目から、途中、給食を挟んでの5時間目、そして、

6時間目を受け終わり、授業は、全て受け終わった。



〝キーンコーンカーンコーン〟



放課後はまた、友達達と一緒に帰る。



メンバーは、この前と、数人だけ違った。



そこで、

十装演人(じゅうそうえんと)」が遊舞に話しかけた。



「なぁ、遊舞、今日の国語の授業、どうだった?」



遊舞は、答える。



「あ、あ~、いや、カッコ良かったな~、って」

「そうか~。僕も、いつか、俳優になったら、

舞台やミュージカルや映画で、メロスを演じたいよ!!」

「あ~!!そういえば、演人、俳優目指してるもんな!!」

「そうだよ!!絶対、カッコ良い俳優になってやる!!!」

「頑張れ~!!!」

「遊舞の夢は、何なんだい?」



先日、一緒にいなかった演人が、遊舞に聞いた。



「そ・・・それは・・・・・・」



「まだ決められてないのか。でも、頑張れ!!!遊舞なら、絶対、

自分にピッタリの仕事に就けるさ!!!」

「ありがとう!!!」



そこで、それに対して、奏も、一緒になって、また応援した。



「うん!!!私も応援してるから!!!」

「ありがとう!!!奏も!!!」



だが、そこで・・・・・・



「遊舞が夢を持つなんて、出来るかな~?♪」



そう、コイツは、とても性格が悪い、遊舞の同級生の

統手治(すべてなお)」だ。



しかし、奏が庇う。



「何よ!!そんな言い方ないじゃない!!!」



だが、そこで、その時、一緒に歩いていた、おなじくイヤミな、

弁護士志望の同級生「法田弁助」も、

「いいや!遊舞は、特別、勉強が出来るワケでもねぇし、

この先、ピッタリで、ご立派なお仕事なんて、

見つけられるかねぇ~!?♪見つけられたとしても、

ホントに就けるかどうか!!ワッハッハッハッハッ!!」と言う。



演人と奏が

「遊舞、気にしなくて良いよ!!」と言った。

「うん。ありがとう」



その後、遊舞は、家に着いてからも、

まだ将来の夢の事について考えていた。



(確かに、アイツらの言う通りだ。僕は、この先の未来、

どうしていくかなんて、真っ白だし、それに比べて、アイツらは、

確かにちょっと、性格はアレなんだけど、

もう、既に、ちゃんと夢を持ってるからな~。でも、庇ってくれた

演人も奏も、本当に良いヤツだ)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ