自己紹介
2018/02/27
patch8.4の設定で書いています。
主人公の名前を変更しました。
LoL部…か。そもそもLoLは5vs5の対人ゲームだけど、自動マッチングを利用すれば1人で十分楽しいんだがな。大会にも出たいって橘が言ってたから結局は5人集めなきゃならないのかよ・・・。俺含めてあと3人と顧問か、当然俺も部員勧誘に駆り出されることを考えると気が重くなる。後であいつにも声をかけておくか。
授業中に色々考えていたらあっという間に放課後になり、友人の椎名に声をかけた。椎名は物腰も柔らかく明るい性格でクラスの中心人物と言っていいだろう。その性格からか女の子からの誘いが後を絶たない。そんな奴と俺が友人なんて世の中分かんないもんだな。と鼻で笑いながら自虐した。
「なあ、椎名。お前もLoL部に入らないか?ゲームをやらないのは知ってる。人数合わせでいいんだ。正直な所何人も集まる気がしない。」
League of Legends(LoL)はアメリカの企業RiotGamesが2009年に開発したゲームになる。競技人口は約1億人にもなり、NA、EUを始め様々な国で親しまれている。約2年前に日本にもサーバーが立てられたが、日本ではポピュラーなゲームとは言い切れない。
「ん?いいよ。でも他にも部を掛け持ちしてるし、君が言った通りゲームしないからそこまで役に立てないよ?」
「でも、やったね増田。憧れの橘さんと一緒の部活、それも誘われるなんてさ。僕もそんなことがあったらいいのになー。」
椎名の茶化しにはいはい。と流すが、それは真実で俺は橘に1年の頃から憧れていた。そんな彼女からの申し出が本当にあったのか、今でも夢なんじゃないかと思っている。
そんな話をしていると委員長の仕事を終えた橘が俺たちの元に来た。
「増田君待たせたわね、部員を集めましょう。そうこうしているうちに新入生が他の部に取られるわ。」
別に待ってたわけじゃないんだが。というツッコミは心に留めておこう。早速、先ほど勧誘した椎名を橘に紹介する。
「そう、増田君もなかなか手が早いわね。いい機会だわ。この3人で自己紹介しましょう。」
「改めまして、私は橘リフレ。リフレで構わないわ。アメリカ人の父と日本人の母に生まれたハーフで、こっちで言う小学生までアメリカに住んでいたの。色々あって母の母国日本に来たわ。っと現実の自己紹介はこの辺にして。」
とリフレが一呼吸置くと目の色が明らかに変わり、熱を帯びていた。
「LoLでの名前は『refresh』ロールは"Support"をメインにしているわ。NAサーバーの頃からプレイしていて結構いいところまで行ったのだけれど・・・。残念ながら今は全然よ。よろしくね。」
次はあなた。と目線で合図された。
「俺は増田だ。LoLでは『Fel』って名前でやってる。メインロールは"ADC"だ。同じくNAサーバーでやってたけど上手くはないぞ。」
あら、Botレーンが埋まったわね。とリフレが幸先のいいスタートに手応えを感じているように見えた。
「椎名だよー。増田に人数合わせでいいからって言われて入るんだけどよろしくねー。」
「あと、二人が言ってるロールとかレーンとかよくわからないんだけど・・・。」
と自己紹介の後、続けるように問いかける。
「そうだな。この機会に覚えていくか?一緒に遊びたいしな。」
・League of Legends(LoL)は5vs5で行われる対人ゲームで青チーム(画像左下)と赤チーム(画像右上)に分かれてチーム戦をおこなう。
・マップは上から「Top」「Mid」「Bottom(bot)」と呼ばれる3つのレーンと2つのジャングルで構成される。
3つレーンには近づくと敵に攻撃するタワーが3つずつ存在する。タワーを破壊すると、経験値、Goldが手に入る。
各レーンにminionと呼ばれるユニットが等間隔でお互いの本陣から出撃する。minionからは経験値、minionを倒すことでGoldが手に入る。ジャングル内にもクリープが存在し、倒すと同様に経験値、Goldが手に入る。
・人が操作しているChampionを倒すことでも経験値、Goldが手に入る。
・相手チームのNexus(本陣)を破壊することで勝敗を決する。
「ざっとこんな感じだ。他にも沢山覚えることがあるから頑張れよ。」
椎名の肩をポンっと叩く。椎名はうぇ~と言葉を吐き首を垂らした。
「椎名君も入ってもういい時間だから今日はお開きにしましょうか。それじゃあまた明日ね。」
俺も今日はリフレの持ってきた難題のせいででひどく疲れた。
新学期そうそうやめてくれよ・・・。と愚痴を吐きながらリフレと一緒に居られることに喜びを感じていた。
やっぱ人生分かんないもんだ。