俺とお前らの関係?
人間とは――――――変態である。現在世界には72億人以上の人間がおり、30年後には100億人を突破するという――――――ということはだ。
今、世界には72億人の変態がいるということだろう?
私は変態ではないわよっ! と否定する麗しき女性もいるだろう。
しかし、それは嘘だ。なぜなら、女性こそ我々男共より変態であることは誰もが知っている事実であろう。これは決して間違った推測ではない。
なぜなら、我々変態が神の作りし職業だと唄って止まないA○の殆どは女優であり、現在では女優数千に対し、男優は数百しかいないと聞いている。
さらには近しい女性に聞いてみると、女性は私達男よりはるかに高みの存在にいることがわかるであろう。このように、世界には無数の変態がいるにも関わらず――――――――――――
「――――何故っ、俺は童貞を卒業できないっ!? いったい何がいけないんだっ!?」
俺の悲しみとアルコールに満ちた声が、薄汚れた居酒屋に響いた。
そんな俺の悲壮感を露にした顔を、余裕綽々の笑みで見詰める4人の人間と真剣に頷く1人の人間。その中でも、二周りほど体のでかい男――――石山 岳が声を漏らした。
「まぁ…………いつかできんだろ?」
「――――くそっ。その余裕ぶった顔が無性に腹が立つわっ! 巨根めっ!」
俺の突然の暴言に普段は怒りを露にする岳も酔っているせいか笑うだけであった。
そんな姿に腹が立ったのか、唯一の童貞仲間である先ほど頷いた友人――――天然で笑いのつぼが他人と違いすぎる菊川 浩太が、口を開いた。
「隆生の言うとおりだわっ。まぁ、岳の息子はロケット並だからなぁ~ぐふふふふ」
隆生とは俺の名前である。ちなみに苗字は佐藤だ――――今普通だと思ったやつ。もぎとるよ?
「あぁ? いいのか浩太?? あれやるぞ??」
「ふふふ。めんどくさいからいいわ」
あれとは、岳が浩太に襲い掛かるという単純明快で何もひねりのないもの。
流石ゴリラ石山と言われるだけはある。脳も単純である。
『変態』――――それは人間として最もあるべき真の姿。
『変態』――――それは己の心に強きある願望を持った者たちのこと。
『変態』――それは自身の欲望を満たそうとする者
のこと。
世界は変態で溢れている。己の真打を曝け出す者。他者に干渉する者――――
そんな変態たちが群雄割拠した世界に独自の変態道を歩む6人の変態がいた。
これは変態と呼ばれる生き物がいかにして自身の欲を突き通すかの苦難に満ちた壮絶な物語である。
*不快な表現が含まれる場合がありますので、苦手な方はご遠慮下さい。
好きな方は読んでくれや((ノ∀`)・゜・。 アヒャヒャヒャヒャ
浩太が冷たく突き放すと、岳が自宅にいるノリで襲い掛かった。
壮絶な叫び声が響く中、じゃれ合う2人を放置して、いかにもパーティーピーポーな見た目をしているチャラ男――砂井 純が口を開いた。
「おまえらは良いよなぁ。すぐにやれる女がいてよぉ……俺の大学なんてブスしかいねぇよ」
「看護学校なのに1人もいないの? 可愛い子」
黒縁のメガネをかけたイケメンこと――梅田 竜二が、ハイボールを一口含みながらそう言った。すると純は、手元のビールを一気に飲み干し声を荒げる。
「まったくいねぇよ!! 俺もありさみたいなけつでか女が欲しいなぁ~」
「けつでかって……うひょひょひょ」
「何笑ってんだよ? 粗チン下野? お前はかえでのおっぱいでも吸ってろ!」
説明を入れとくと、ありさとは竜二の高校からの彼女であり、下野とは俺たちの爽やかド変態イケメンの下野 智久。
そして、かえでとはその智久の彼女である。
話の会話からわかるように、智久、竜二、それと岳には彼女がいる。そして、俺、純、浩太には彼女がいないというわけだ。
まぁ、純は彼女はいないが童貞ではない。これは重要なことであるからもう一度言っておく。純は童貞ではない――――ファック!!
俺は心の底から滲み出てくる怒りを押し殺すようにビールを飲み干すと、一息つくときに俺がいつも飲むコークハイを注文した。
そして、思い出すように言葉を放つ。
「そういえば、君たちは彼女とはどうなのよ?」
そう聞くと、3人揃って浮かない表情を零した。
「どうした……?」
「わっち、実は昨日から何故だが連絡がつかないんだよねぇ――――」
「ぇ!? 智久も? 俺もなんだよ昨日から」
「実は俺も…………」
「岳もっ!? 偶然だなぁ――――――」
どうやら3人とも連絡がつかないらしい。へっ。ざまーねぇなぁ――――とは思っちゃいけないよね?
「なんだよお前ら。だっせぇな~」
ぁっ。言っちゃったよチャラ男が。
純の言葉に3人はさらに暗い表情を深めてしまった。そのため、俺は慌てて話を逸らす。
「まっ、まぁ、大丈夫でしょう! それにしても、こうやって集まるのも久々だよなぁ……」
「去年の夏以来だよな?」




