雷と私
載せるところがなくFacebookに投稿していた作品です。
雷とは通常恐れられるものでありますが、その雷に感謝したり求めたりするということをテーマに書いています
一作目が文字数に満たなかったため、多少強引ですが二作載せています。
「雷さん」
雷さん
雷さん
どうしてそんなに怒っているの?
どうしてそんなに怒鳴っているの?
たくさんの雨が降ってきた
雷さん
雷さん
どうしてそんなに泣いているの?
どうしてそんなに号泣してるの?
たくさんの川が流れた
もしかして
私のために怒っているの?
もしかして
私の代わり怒っているの?
ありがとう
貴方の涙は緑を豊かにします
貴方の涙は命を芽吹かせます
ああ
時間が流れていく
次第に雨が止んできた
雷さん
ありがとう
「求めるもの」
おお
雷が鳴ったぞ!
雷が来た!
あははは
ついに来た!
ついに来たぞ!
雷だ
外へ出ねば
撃たれるかもしれん
おお、おお
雨が降ってるなぁ
たくさん降ってる
おお、雷
待て、こっちだ!
こっちへ来い!
ああ、まあいい
歩いていれば来るだろう
傘を高く掲げれば良いのだ!
あははははは
おお、茶色川が流れているではないか
大きな川だ
泥をたくさん含んでいるに違いない
今貴様に興味はない
貴様なんぞはひとっ跳びだ
うん
雷のやつなかなかどうして遠くで鳴る
私はここだぞ!
私はここだ!!
臆病者め
おお、白い川が流れてる
これはいったい何を含んでいるのだ
人間の業か?
身勝手な人間の業
自然を全部ぶち壊しやがる
ふん、こんなもの
おい!雷!
何故雨を引かす!
貴様はいったい何をしに来たのだ!
ほう、花が転がってきた
白い川の方へ頭だけ転がして
まるで水を求めているようだ
ふっはははは
死んでもなお
首だけになってもなお
水を求めるか
業に身を預けるか
これが命というやつか
ふざけるなぁ!!!
何故雨は降り止んでいくのだ!
私はまだここにいるぞ!
風が吹いてきた
風だ
風が強く吹いている
そうか
また新しいものが来るか
それまで待てと言うのか
わかった
もう貴様などいらん
貴様に頼った私が間違えた
ふっはははははは
歩くさ
歩くよ
ご覧頂きありがとうございました。