またラティキエが来ました。
久々にコブン君の話に戻ります。
よろしくお願いします。
僕たちが湖から帰ってきて数日がたった。
ライシェラは毎日のように草原の村へ行くので、最近はおにぎりを持っていくようになった。
そう言えばローブの人は、フィリルって名前だったみたい。
最近、家に住み始めて、よくライシェラと一緒に草原の村へ行ったりしている。
僕は、田んぼの整備が終わってからは行ってない。
レティも何かあれば行くみたいだけど、最近は家にいることが多い。
ラティキエに注文された、虎除けの香を改良してるらしい。
虎が嫌がる匂いを強くするんだとか、ライシェラが毎日村へ行くのはそのせいでもあるのかも。
レティがその研究を始めてすぐに、匂いを消すアイテムを作ってくれってお願いされたし。
匂いを消すアイテムは、レティのハーブ園から素材を貰えば簡単に作れた。
ライシェラも親指立てて、いいって言っていた。
アラクネーの人はまだ家に居る。
アージがレティに何度もお願いして、本人も頷いたので、まぁすきにしなってレティがおれた。
アージとよく一緒に服を作っていて、弟子入りしたような感じだ。
最初、会話が出来なくて困ったみたいだけど、お互い服を作る情熱で乗り越えたのよってアージが言っていた。
アラクネーの人は頭が良くて、少しずつ話せるようになっている。
僕は、キラキラ集めや畑の手入れ、家の雑草取りとかの日課をこなして、保存食なんかを作っている。
あと新しく始めたことは、畑に成長の速い木を植えている。
大きくなったら伐採して、素材を集めるためだ。
レティの家の畑は魔法っぽい何かがあるらしくて、植物の成長が早い。
木や竹もすぐ資材に出来るほどの大きさになるぐらいだ。
さらに、僕が作った肥料を与えるとグングン伸びる。
体への影響が怖いので、食べる物には使ったことないけど、資材にする木ならちょうどいいと思ってだ。
資材なんてどうするかというと、レティと相談して、家を少し改築しようかって話になったからだ。
畑も広くなったし、前までレティ一人だった家に、僕をはじめ住む人が増えた。
アージみたいに泊まりに来るお客さんもいるし、食糧倉庫も大きくしたい等々、色々と手狭になったからだ。
それに、せっかく僕が大きい物も作れるようになったのに、使わないのはもったいないよねって言ったのだ。
家を大きくするだけなら、今でも出来そうなんだけど、せっかくだから、ちょっとでも住みやすいのが良いよね。
って思って集中すると、結構大量の資材が必要みたい。
だから今は、改築資材の集め中なのだ。
そしてさらに何日か経ったころ、また大きい立派な馬に乗ってラティキエが来た。
後ろに、馬車も連れている。
その日は、ライシェラとフィリルは草原の村へ行っていて、アージとアラクネーの人は地下に移した作業場だ。
「コブンちゃん、ごきげんよう。レティシアはいるかしら?」
土ゴーレムさん達と庭木の剪定をしていた僕にラティキエが声をかけてきた。
今日はいつもと違って、黒いドレスを着て帽子をかぶっている。
なんだっけ?魔女っぽい格好だ、ただ暑くなってきているからか、肩口が大きく出てて、ところどころ透ける布を使っているみたい。
帽子もとんがり帽子というより、アージが作りそうな形だ。
レティはピッチリした服が多いけど、ラティキエはスカート?みたいなゆったりしたのが好きみたい。
まぁ、二人とも胸の所はきつそうな感じだけど。
アージがよく、コブンちゃんあれはただの脂肪なのよ。乙女はプリッとした尻で勝負するものよって言っていた。
意味がわからない。
まぁ、アージのいう事は半分くらいわからないんだけど。
そんな事を思い出している間に、ラティキエは馬から降りて、裾を直していた。
整え終わったころに声をかける。
「こんにちは、ラティキエ。レティは・・・」
僕が家の方を見ると、ちょうどレティが食べ物を口に咥えている所が台所の窓から見える。
手を振ると、気付いたようで、風通しのいい楽な格好のレティが出てきた。
地下に作業場を移した時に、一部の保存食は邪魔になるので、台所へ移動した。
レティは作業の合間に小腹が空いたら、摘まみ食いしているみたい。
僕もそろそろ食べた方がいい物だけ移動したので、特に何も言っていない。
「ほぉう、ほいほえ、んぐんぐ」
「レティシア、せめて口の中を空けてから話して」
口の中に、入っていた長い魚肉ソーセージを噛みちぎって、残りを僕に投げる。
たぶん、これから話すから食べろって事だと思う。
僕はそれを食べると、ラティキエと目があった。
「そろそろ来るころかって思ってたよ。あ、でも虎除けちょっと改良したから見てみてよ」
そう言って二人で家の中へ入って行った。
その場に残ったのは、荷物を下ろしに出てきた、キルシェさんとビルネさん。
あと馬さんと、フードを深く被った御者さんだ。
今は被ってないけど、僕も外に行くときはフードなので勝手に親近感を覚えながら、挨拶をする。
いつも通り返事は返ってこない。
気にせず、キルシェさんとビルネさんを手伝って、荷物を下ろして行く。
読んで頂きありがとうございます。
服のセンスが理解できない作者には、服の描写とか難しいです。
久々のラティキエさんの登場ですが、会話は次の話に入れればと思っています。




