湖の中です。
よろしくお願いします。
レティの姿は、手は指が長くなり指の間には水かきが出来ていて、足先は、ヒレみたくなっている。
手足以外はほとんど変わってないけどことなく魚の人に近い気がする、あぁ、手足にウロコがあるのか。
「なるほど、これは面白いね。呼吸もさっきより楽だしね」
「より我々に近づいた状態です。体の動かし方も自ずとわかると思います。この状態ならばより早く活動できます。それでは小さい方にも」
「いや、コブンはそこまで魔法に慣れているわけじゃないから、アタイが連れてくよ。案内よろしく」
「なるほど、わかりました。それでは、着いてきてください」
僕はまたレティに助けてもらいながら魚の人に着いていく。
流石と言うべきか魚の人泳ぐ速さは比べものにならない。
それでも、洞窟の穴はそれほど広くないのであまり早く泳いでいる訳ではないみたいだ。
「すこし、慣れましたか?」
「あぁ、おかげさんで動き方がわかってきたよ」
「それはよかった。これから、湖に出ます。あまり離れないよう気を付けますが、深さによって見える距離が違います。見失ったり方向がわからなくなった時は視覚に頼らず、音に意識を集中してください。多い訳ではありませんが、攻撃的な生き物がいた場合はじっとして音を立てない様にしてください。それと深く潜ると海水になり潮流があります。流されても慌てないでください。無理に泳ぐと体力を消耗して溺れます。私達が必ず助けに向かいますので、流れに身を任せてください」
「興味本位についてきたけど、危険な場所へ行く前にそちらの目的を教えてもらってもいいかい?」
「申し訳ありません、気持ちが急ぐあまり、説明すらしていませんでした」
「いや、水に入るまでは言葉すら通じなかったからね。しょうがないさ」
「ありがとうございます。実は、お願いしたいことがあって、来ていただきたいのです。この湖の主様が上からの落とし物で弱ってしまったのです、私達ではどうしていいのかわからず、上の方を探していたのです」
「・・・なるほど、そういう事情なら急ごうか。ただ、アタイ達が行ったからって何とか出来るとは限らないけどね」
「ありがとうございます。私達も他に頼る伝手が無いのです」
「そう言えばさっきから私達って?」
「こちらです」
魚の人が少し進むと、洞窟が終わり、何処までも真っ青な世界が広がっている。
上を見ると、青くて光が射し込んでいる。
穴の横から魚の人が4人現れる。
僕たちの周りを囲む様に泳いでくれるみたいだ。
「お待たせしました。上の方を2人お連れしました」
「よろしくお願いします、上の方。それでは参りましょう。申し訳ありませんが我等には、あまりゆっくりしている余裕は無いのです」
「あぁ、行こうか」
僕たちは青い世界に踏み出した。
っと言っても僕は殆どレティに引っ張られている状態だけど。
魚の人達の話を聞くに、その主様という人の状態があまり良くないみたいだ。
そのため、少し深く潜って潮流を使って一気に加速するみたい。
レティは元々力が強いためか、魚の人に何点か体の動かし方の助言を受けると、彼らに引けを取らないぐらい早くなった。
魚の人たちも驚いていた。
そうして、僕たちは下の方へ潜っていく。
遠くがうっすら暗くなったけど、魚の人のお陰か近くは明るく見える。
不思議な感じだ。
魚の人達は目だけで見ている訳じゃないって言ってたので、そのせいかも知れない。
って、急に後から押される。
魚の人に押されたのかと思ったけど違った。
まるでレティが空を飛んでいる時の風の塊の様なモノが、背中からどんどん流れてくる。
「落ち着いて下さい。この流れが潮流です。無理に抵抗せず流れに乗って下さい。抜ける場所はこちらで合図します」
僕たちは暗い水の中をグングン進む。
僕はレティの邪魔にならないよう、ジッとしてる。
どれ位そうしていたかわからないけど、魚の人から流れから抜けるように言われた。
僕達が潮流から抜けた時、突然目の前にレティでも丸呑みできそうな大きな魚が現れる。
「大丈夫です。我々がいる限り、襲ってきません。もうすぐ着きます。行きましょう」
そこの水は、島の周りと打って変わって濁っていて遠くが見えない。
魚の人たちもさっきより近くを囲む様に位置どってくれる。
そしてどれだけ進んだかわからないけど、いつの間にかとっても大きいウナギの前に来た。
水も濁っているし、どれほどの大きさかわからないけど、顔からみるとクリっとした小さい目が僕と同じぐらいの大きさだ。
読んで頂きありがとうございます。




