夜中に出会いました。
短いですが、毎日かけている分だけでも更新していこうと思います。
よろしくお願いします。
僕はガチャンって音で目が覚めた。
僕の目の前には、蜘蛛のお腹があった。
上の見ると、鍋が倒れている。
もしかしたら、匂いに釣られて来たのかもしれない。
辺りはまだ暗いから、きっと日の出前だと思う。
『レティ・・・。ライシェラ・・・』
反応がない。
たぶんまだ寝ているか、離れた場所にいるんだと思う。
僕は飛竜の広間に作った炊事場で寝たけど、少し離れた所には酔いつぶれた人達が沢山寝ているはず。
大きいし、たぶんみんなより、このクモの方が強いと思う。
蜘蛛はまだ鍋の所をゴソゴソやっている。
なんとかしなきゃ、僕は腰の袋に手を伸ばす。
今起きてるのは、きっと僕だけだ。
驚かせて、この蜘蛛がひるんでくれればいい。
大丈夫、近くにレティもいるはずだから、すぐになんとかしてくれる。
僕は、ゆっくり深く息を吸い込む。
最後にもう一度、強く思念を飛ばす。
『レテ・・・!』
でも、それがよくなかった。
ちょうど念じたタイミングで蜘蛛の体が僕に触れる。
その後の蜘蛛の動きは素早かった。
あっという間に僕の口をふさぎ、手を糸でからめとり、グルグル巻きにする。
炊事場から出てサッと周囲を確認すると、手を上に掲げる。
何しているのかと思ったら、だんだんと登り始める。
どうやら、見えない糸がある様で、それは穴の入り口からまっすぐ垂れているみたいだ。
ちなみに僕は、ヒョイッて感じで肩に担がれている。
蜘蛛の肩ってどこだよって自分でも思うし、下から見た時はわからなかったけど、この蜘蛛にはヒュムの上半身がついているので、他に言い様がない。
その半身にはツルツルした触感の服を着ている。
見えない糸をスルスルと登る動きは、まるで魔法のようだ。
浮かび上がってるんじゃないかって思う程、あっという間に穴の出口についてしまった。
下を見ても離れすぎてしまって、レティ達の姿はもうわからない。
『僕を食べるの?』
蜘蛛の人は、一瞬止まりキョロキョロした後で、僕を見る。
僕のフードを外して顔をのぞき込んだ後。
首を横に振った。
苦そうな顔をしていたので、美味しくないって事なのかも。
信用したわけじゃないけど、殺されないって思って少し安心した。
相変わらず、肩に担がれたままだけど。
『どこ行くの?』
蜘蛛の人は足が速くて、森の中をヒョイヒョイ進んでいく。
やっぱり足が多いからかな?
『なんで、僕を連れてくの?』
蜘蛛の人が、反対の手に持っていた作ったばかりの牛の燻製肉を掲げてみせる。
そう言えば、昨日吊していた肉が半分ぐらい無くなっていた。
ライシェラかなって思っていたけど、この人だったのかも。
『僕に燻製肉作って欲しいの?』
蜘蛛の人は、跳び上がる。
着いた所は木の上にある、蜘蛛の巣だった。
大きな木の大きなうろの周りに、糸が張り巡らされ。
レティの家の玄関見たくなっている。
僕は、荷物みたいに、うろの近くの枝に吊される。
みの虫みたいな状態だ。
そのまま蜘蛛の人は、うろの中に入っていく。
暴れようにも、弾力のある強い糸で、グルグル巻きにされたので、動けない。
しかも、口は塞がれ、喋ることも出来ない。
ほっぺに伝わる刺激で目覚めた。
蜘蛛の人に木の枝で突かれていた。
どのぐらい放っておかれたのか、外は明るくなっている。
僕は眠ってしまっていたみたいだ。
ここは鬱蒼とした森の中なので、日の位置はわからない。
『おはようございます』
って思念で声をかけようとした。
けど僕の思念は、たぶんレティ以外には触れるぐらい近くないと伝わらない。
そんな事を考えていた時、急に蜘蛛の人が後ろを振り返る。
できるだけ、毎日更新していこうと思っています。
そのため、もしかすると後日、修正する事が増えてしまうかもしれません。
ご容赦ください。
アラクネさんを出してしまいました。
最初しゃべっていたんですが、喋るとなぜかレティシアさんに性格が似てしまうので断念しました。




