新しい村へ行きます。
昨日上げたかったのですが、無理でした。
よろしくお願いします。
そこは、見違える光景だった。
何も無い平原だった所に、いくつかの家が建ち、大きな畑が広がっている。
畑には水が張ってあり・・・そうだ、水田だ。
「レティ、これ魔法?」
「何言ってんのコブン?コブンが作った橋の機能だろ?」
「えっ!?」
「コブンが作った橋が、勝手に川から水を汲み上げて、湿地みたくなったんだよ」
「もしかじて、僕のせいで住めなくなっだの?」
僕は広がる水田を見ながら思う。
たしか、この前移動したときは、300近い人が移り住むって言っていた。
でも今ある家の数じゃどう見ても足りない。
「違うよコブン、じゃあ村に行くか」
そう言うと、近くの一軒家を目指す。
「あ!待って」
僕は水田のあちこちでキラキラを見つける。
作物の苗だ。
キラキラを採った時になんとなくわかった。
橋と同じように、資材を消費して水田を整地できるみたいだ。
「レティ、あの橋みたぐ、この田んぼも整地でぎるみたい」
「タンボ?・・・でも、あれやるとコブンぶっ倒れるからな」
ちなみにここにライシェラはいない。
ライシェラの青いワイバーンは速すぎて、僕たちの乗って来た飛竜と一緒に飛ぶのはお互いに難しいみたい。
飛竜さん達が追い付こうと必死に翼を動かして大変そうなので、先に行ってもらった。
ちなみに、ライシェラが他の飛竜に乗ると青いワイバーンさんがすねるらしい。
「取りあえず、村を見にいこう。ここはその後だな」
「わかった」
僕たちは一番近くの一軒家まで来た。
それは木を組んで作った2階建てのログハウスに近い感じだ。
僕たちが中に入ると、中には誰もいない。
上の階から大きい人さんが、降りてきて挨拶してくれた。
その人が床の敷物をめくると扉が出てくる。
ゴンゴンっと無骨に殴ると開き、そこには梯子が架かっていた。
梯子を降りると、なだらかな下りの穴が続いている。
穴の大きさはレティが立って問題ないぐらい大きい。
そして、切り抜いたようにどこまでも丸い形をしている。
僕は壁に触れてみる。
何かを塗り固めたみたいに硬くなっている。
「いくよ、コブン」
「レティ、見えるの?」
穴の中は真っ暗だ。
「魔法を使ったからね。コブンにも使おうか?」
「僕は大丈夫」
「ライシェラはどうしでるんだろ?」
「ライシェラも半分、虎だからね。暗いの平気みたいだよ?」
そうなんだ。
知らなかった。
道を進むと、途中に幾つもの分かれ道がある。
まるで迷路だ。
でも、レティは迷い無くドンドン進む。
「レティ道わがるの?」
レティは、わからなくてもドンドン進むからだ。
聞いておかないと。
「分かれ道は、大きさが違ったろ。気付かなかった?」
言われてみればそうかも?
背の低い僕には注意しないとわからなかった。
「一番大きい道を進めば広間に出るよ。もう直ぐさ」
そして、広間にたどり着く、広間と言っても反対側の壁が見えないほど広い。
下に向かって掘り抜いた様になっていて、僕たちが出たのは広間の天井付近だ。
そこは、今までのように、土が剥き出しじゃなくて、石の柱みたいなもので補強されている。
僕たちが通った穴は後からつなげたみたいで、石の柱の一つをぐるっと横穴でかわした様になっている。
「数日でよぐこれだけ掘れたね?」
「元々はドワーフの坑道だったみたいだね。それにライシェラが穴掘りが得意なヤツを捕まえてきてね」
広間の壁には、なだらかな下り道がついていて、途中にいくつもの横穴がある。
その穴の1つから人が出てきた。
レティを見ると土下座した。
レティは、軽く声をかけて通り過ぎる。
「なんが、レティがすごぐ偉そう」
「アタイにも何でか、わかんないんだけどね。見かけるたび、ああするのが居るんだ」
僕たちはそんな横穴をいくつも通り過ぎて、一番下に降りる。
「そういえば、飛び降りたりじないんだね?」
「コブン?それわざと下に着いてから聞いたでしょ?」
「うん、飛ばれだら怖いから」
「暗視の魔法使ってても、全てがハッキリ見えるわけじゃ無いからね。着地のタイミングがわかりにくいんだ」
「そうなんだ、ゆっぐり降りるみたいのは?」
「そんなのまどろっこしいだろ?だったら、墜ちた方がいいよ」
そういうものなのかな?
一番下は石畳みたいのが敷き詰められていて、平らになっている。
そこには、いくつもの建物が作られている。
石を組んで作った様な建物は、たぶん前からあるものだと思う。
「これっでドワーフの?」
「あぁ、アタイ達が見つける前からあったよ」
「勝手に使っで良いの?」
「わかんないけどね。たぶんもう使って無いんだと思うよ」
引っ越して来た人の多くは、ここに住んでいるみたいだ。
いくつもの建物を通り過ぎると、少し大きい建物が見えてくる。
レティは、その中に入っていく。
中には石のテーブルあがって、ライシェラ達がいた。
何となく、よくない感じの雰囲気だ。
「どうした?」
「ドワーブの塞いでいた壁さ、穴が開いたダ」
「・・・近づかないって話だったよな?」
「そうだ!オラだちはたまに見にさ行くだけだ。だども、さっぎ報告で、壁に穴さあいで、近づいてみだら、ガジャガジャ音さしてたいっでたダ」
「どうする?ライシェラ」
「ようすを、みにいく」
「・・・ドワーフっで、レティの知り合い?」
「いや、彼らは住処が違えば別の部族さ。フィーレおばさんとは関係ないはず」
僕たちはその場所に向かう事になった。
そこの壁は周囲と違い、規則正しくレンガのような石が積み重なっている。
そして、丁度真ん中辺りの石が1つ外され、光が漏れている。
こちらは真っ暗なので余計に目立つ。
「ライシェラ、先にアタイが少し話しても良いかい?」
「わかった、いい」
ライシェラは、うなずいた。
ちなみにこの場には、レティ、ライシェラ、僕と、元ボスさんと大きい人が、3人きている。
レティは、穴に近付いて声をかける。
「おーい?いるか?」
「ヒィ!?」
「なっなに!?だっだれ!?」
壁の向こうで、慌てるようにガタガタ音が鳴った。
レティには、穴の高さが低いので、壁に耳を当てて座り込んだ。
ちなみに、穴からは見えない位置だ。
「アタイはヒュムの冒険者さ、あんた達は?」
「オレ達は!・・・どっどうする?名乗って良いのか?」
「えっ?ギメイ?ってなんだよ?」
「あぁ!嘘の名前言えば良いのか」
「でも、なんて名前がいい?」
僕たちは離れているので、何人かがガヤガヤしてるのはわかるけど、一人声の大きい人の言葉しか聞き取れない。
「オレ達は!ムワンバだ!」
「なるほど、ムワンバだね。たしか最近までここには、穴なんか無かったはずだよね?なぜ空けたんだい?」
「オレ達はこの廃坑を隠れ家にする事にしたんだ!だから・・・」
「奥に何があるのか気になった」
「なるほど、この坑道がなぜ使われなくなったか、わかるかい?」
「それは・・・」
「待て待て、質問は交代交代だ」
「そうだな!」
「そうだぞ」
「次はオレ達だ」
だんだん、慣れてきたのか向こうの人達の声が、はっきり聞こえるようになる。
「いいよ、何でも聞きな」
「じゃあじゃあ!ヒュムって事は外を知っているのか?」
「あ!ばか!そんなの当たり前だろ!」
「あぁ、知ってるよ。次アタイだね」
「待って待って!」
「今の無し!」
「無し無し」
「アタイは答えたのに?それは狡くないかい?」
「狡いって?」
「どうする?」
「お前のせいだろ!」
「だってさ、気になるだろ?」
「まぁな」
「・・そうだな。よし!質問していいぞ」
「1つだぞ」
「さっきも聞いたけど、なんで廃坑になったかわかるかい?」
「・・・知らない」
「何でだ?」
「お前のじいちゃん働いてたって言ったろ?」
「理由なんて知らないよ」
「じゃあどうする?適当に答えちゃうか?」
「でもそしたら、向こうも嘘つくかも知れないぞ」
「お前、聞いてこいよ」
「えっ!?じいちゃんどこにいるか、わらないし」
「ペトラのじいちゃんなら、いつも広場で昼寝してる」
「えー、めんどうだよ」
「お前のせいで、質問1つ使ったろ」
「・・わかったよ。待っててよ!行ってくる」
「こりゃ、時間かかりそうだね」
「レティ、ならキラキラ採ってで良いかな?」
「なっなんだ!?」
「他にもいるのか?」
「きっ聞いてないぞ!?」
「アタイは一人なんて言ってないだろ?あんた達も一人じゃないんだし」
「・・・そっそうだな」
「俺達も一人じゃないしな」
「やっぱり、冒険者は沢山でくるんだ」
僕はみんなから離れて、キラキラを採りに行く。
洞窟の中で採るのは初めてなので、知らない物がたくさん採れる。
でも石がほとんどだ。
近くのキラキラを採って戻ろうとした時、レティ達の近くにもひとつ見つける。
どうやら窪んだ所だったため、角度で見えなかったみたいだ。
採れたのは・・・ふうぇれ石?
僕がレティに聞こうとすると。
「このバカモンが!!」
「うわぁー、なんでじいちゃん連れてくるんだよ!!」
「だってぇ」
「いたずら好きの悪ガキども!!早く出ていかんか!!!」
「うわぁー・・・」
壁の向こうでいくつもの足音が遠ざかっていった。
作者にもなんでドワーフが出て来たのか、まったく謎です。
書き始めた時には、そんなこと考えていなかったはずなんですが・・・。
ってな訳で、だましだまし更新していくので、少し遅くなるかもしれません。
読んで頂きありがとうございました。




