新しい住処へ行いきます。
もう夕方です。
24時間更新とかされてる作家様は神ですね。
ココナの屋敷に着くと、イサム達からミネバの回復を2~3日、待ちたいって話だった。
『レティは、治せないの?』
『ん?うーん、言ったろ?アタイは精神系は苦手だって。それにどんな状況でアイツらに唆されたか知らないけど、本人の同意があったはずさ。じゃなきゃアイツらもそこまで無茶できないし。そう言う意味では自業自得でもあるのさ』
『でも・・・』
『だいたい、アイツら天使と魔女じゃ、頭のいじり方が違う。そんなの覗くだけで、どんだけ魔力消費するかわかったもんじゃ無い。アタイに出来ないことは殆ど無いけど、全く無い訳じゃないんだよ』
『そっか、無理言ってごめんね』
『まぁ、ほっときゃ治ることもあるだろ?』
2日後に屋敷に集合の約束をして別れた。
ココナから、良かったら泊まらないかと言ってもらったけど、レティが断った。
僕たちは、街の市場で少し買い物をした。
「おい、聞いたか?ここ何日か、飛竜をよく見かけるって話」
「あぁ!門の衛兵が噂してんだろ?そういえば、こないだ、超越なんたらがでたんだって?」
「領主様はなにも言われてないのか?」
「いや!それがよ。なんか領主様が招いた魔術師様が、心配ねぇって太鼓判を押したらしいんだ?」
「えー?そうなの?だって、魔術師様1人でどうなるもんでもないんでしょ?」
「ところがその魔術師様は冒険者様を教える凄い方らしいぞ?」
「はぁー!?そんな方もいらっしゃるのね?」
「そういえば!魔術師様!まだ子供だって聞いたぞ?」
「はぁ?なんだそりゃ、そんなわけ無いだろ?」
「なんでも、領主様の娘様も魔術師様で、その師匠様らしい」
「ん?なんかその話、おかしいだろ?」
「いやそれが・・・」
「いやいや・・・」
市場のあちこちで、そんな話がされていた。
僕たちは聞き流しながら、門へ向かう。
門の人達も少し緊張している感じだ。
でも、ココナから、借りた通行証を見せると、すんなり通れた。
門から出て、少し歩いたところでライシェラが鼻をヒクヒクさせる。
「れてぃしあ、つけられてる」
「あー、市場からだろ?何となくそんな気はしてた」
街の方を振り返ると、白い服の人がいた。
でも、今回は手ぶらだ。
そのかわり、服の右腕の部分が少し黒くなってる。
「どうした?話でもあるのかい?」
「探しました。なるほど、野宿していたのですね。それは盲点でした。おかげで街の全ての宿屋が、顔見知りですよ。赤毛が珍しい事は救いでしたが」
「クズ共の巣でも、人の営みに触れれて良かったじゃない?」
「・・・アナタのその、挑発的な物言いは元々なんですね。てっきり、演技なのかと思ってました」
「教会と、魔女は仲が悪いのは、いつものことだろ?」
「まぁ、いつもはそうですが。そういえば、天使がワタシの所でさんざん喚いていましたよ。大した力がある訳でも無いのに、失敗をワタシのせいにしてきたので黙らせました」
「ふーん、それで?」
「今回は見逃します。ワタシを警戒して、宿に泊まれないのなら、もう大丈夫ですよ。文化的な生活に戻って頂いてもね」
「へぇ?それをわざわざ言いに来た訳じゃ無いんだろ?」
「・・・天使が、ギフトを持っていました。元は誰のモノですか?
「アタイが教えてやる義理はないね。だいたいそれを知ってどうするのさ?」
「その人に返します」
「・・・ずいぶん、アタイの知ってる教会のヤツらと対応が違うね?ギフトを手に入れたら、今日から俺が使徒だ!ってなるんじゃないのかい?」
「ワタシは既に加護を持っています」
「そして、後悔していますって?」
「・・・今日は戦うつもりはありません。その挑発は無意味です」
「わからないね。アタイに会いに来て、戦わずに何かを得れるなんて、どうして思ったのさ?」
「最初に言いました。アナタを見逃してあげると」
「それはありがたい。だから教えろって?・・・やっと分かったよ。アタイが辛くも逃げ出した。そう思われてたのね」
「事実です。さぁ、ギフトの持ち主を教えて下さい」
「嫌だね」
「・・・今日は戦わない、そう言ったから、調子に乗っているのですか?」
「最近、自分でも丸くなったかなって、思うんだ。でも、身の程ってのは、知るべきだね」
一瞬でレティが、白い服の人の後ろに立った。
「また、幻ですか?もうそのて・・・・」
白い人の首を片手で握って持ち上げる。
「ナ!?カ、ヒュ」
「聞こえるだろ?ミシッミシッって、骨が上げる悲鳴がさ、最後にボキッと聞こえたら、終わりだ」
「ヒィ、ィ」
「じゃあな」
レティが、顔をしかめて戻ってくる。
『レティ?』
「そんな顔しなくても殺してないよ、気絶させただけ。まぁ、たまに勘違いして死ぬヤツもいるけど、そんなタマじゃないだろ?」
『不機嫌だね?』
「アタイは殴り合いは好きだけどね。教会のヤツらは好きじゃ無いのさ。どうにもイライラするし、関わって良い事なんて何もない奴らさね」
『ギフトがどうのって言ってたのは?』
「何がしたいのか、よくわかんない。まぁ、教会の思惑とは違うみたいだけどね。それより、無駄な時間食ったね。いこう」
焦げた大地に降り立つと、紫のワイバーンさん達が来ていた。
「おや?今ゴブリン達と話していたところです。お戻りになられたんですね?」
「あぁ、2日時間が出来た」
「そうですか、今我々も移動しようかと話していたのです」
そう言って、紫のワイバーンさんが翼腕で空を示す。
遠くの空に黒い雲が見える。
その雲は、ドンドンこちらに流れてくる。
だんだん輪郭がハッキリしてくると、凄い数の飛竜だ。
「ずいぶんと、大事だね」
「これは、示威行進の側面も持たせています。これだけの数を見せつければ、他の魔物もおいそれとは近づけないでしょう」
「なるほど、クラーゲルトは、頭が回る」
「・・・レティシア殿、我々ワイバーンは、他の竜種からみれば、中堅と言った程度の実力しかありません。だからこそ頭を使う必要があったのです。数を集めて群れるのもその為です」
紫のワイバーンさんは、・・・少し残念そうなのかな?表情はわからないけど、しょんぼりした声だ。
「それで、この広い平原を好きに飛び回れるなら、いいんじゃない?」
「・・・なるほど、そう言う考え方もありますね」
そんな話をしている間に、凄い数の飛竜が降り立つ。
運ぶ人達のサイズに合わせてか、昨日の飛竜より、いくらか小柄なのが多い。
でも中には、大きい飛竜も居て、大きな籠を持っている。
「それでは皆さん乗って下さい。あ!っとライシェラ殿にはこの者をご用意しました」
そう言われて進みでた飛龍は、・・ワイバーンだった。
青いワイバーンさんで、体は今まで見たワイバーンの中で1番小さい、昨日の飛竜位だ。でも、細身だけど力強い印象は、なんだっけ?細マッチョって感じだ。
ライシェラに頭を下げると、ライシェラはポフポフッと頭を撫でた。
「ライシェラだ、よろしく」
青いワイバーンさんもグワッと応えた。
もう皆が乗り終わっていた。
殆どの人達は、腰に紐を巻いて墜ちないようにしている。
ワーグや、子供達は大きな籠の中だ。
「それでは、ワタシが先導します。皆さんは、全て飛竜に任せて、気楽に乗っていて下さい」
そう言って咆哮と共に飛び立った
その後に続き、ドンドン飛び立つ。僕たちは後の方だ。
紫ワイバーンさんのすぐ後ろを青いワイバーンが、飛んでいる。
これはライシェラが、前に出ることで他の人達の不安を減らすって言っていた。
まぁ、空の上は、恐いよね。ライシェラは、レティのおかげでもう平気みたいだけど。
そうして、着いた所は、川を挟んで草原と森を隔てたような場所で、近くに小高い山がある。
「あの山に父の塒の1つが有ります。いつも居るわけではないですが、この辺りの魔物が、この地を襲うことは無いでしょう」
「良さげなところじゃないか」
「必要なモノが有れば、ご用意します」
「じゃあ先ずは・・・」
ライシェラや、レティ、ワイバーンさんや、元ボスさん達と、頭のいい人達が話し合いながら住処作りが始まった。
先ずは、草原と森の間を流れる川に、橋を架ける事になった。
結構な川幅で、流れも速い、2日では終わりそうにない。
まずは、ワイバーンさん達がどこからか丸太を用意してくれた。
それを削り出すどうこうって時に、驚きの発見があった。
運んできてくれた丸太に触れながら集中すると、頭に橋が浮かんだ。
ただこれは、今までの道具を作るのとは全然違っていて、木材や石なんかの材料を沢山消費するみたい。
レティに相談してみると。
「面白そうだからやってみよう」
って事になった。
僕はいくつか思い浮かんだ橋の中から、丈夫そうなモノを選ぶ。
そして、集めもらった沢山の素材が、パッ消えると、僕が手をかざした場所にダカダカダカッて立派な橋が出来上がる。
そして、僕の意識は途絶えた。
次目覚めたときには、空の上だった。
「おはようコブン」
「おはよう、レティ」
横に居たレティが、声をかけてくれた。
「こごは?」
「いま、ココナの屋敷に向かってる。2日間、寝てたよコブン」
「そっか、寝過ぎちゃっだね」
「そうだね。あぁ、コブンあの橋作るタイプの合成はしばらく禁止ね」
「・・・やっばり、そのせいかな?」
「石造りのごっつい橋が出来たけどね。たぶん、体に負担がかかるんだと思う」
「そういえば、なんがレティしゃべり方が優しいね?」
「・・・コブンは、発音が良くなったね?」
「・・・あれ?ホントだ念話じゃながったんだ?なんでだろ?」
体を見てみると、前のままだ。
でも、破いた裾が元に戻ってる。
「体は小ざいままなんだ」
「どうして?」
「進化して強ぐなるみだいな?」
「ははっ、強いコブンって、イメージ出来ないけどね」
「だね」
その時、キッキッと飛竜さんが知らせてくれる。
街の近くまで着いたみたいだ。
降ろしてもらってお礼を言って別れる。
「ライシェラは?」
「もう来るんじゃ無いかな?あの青いワイバーンかなり速いから、後から出ても追いつくんだ」
すると、さっき僕たちが飛んできた方から、グングン近づいてくるワイバーン、確かにとっても速い。
そして、高度を下げるけど、着地しないでライシェラが、飛び降りる。
ワイバーンが、旋回した辺りでライシェラが手を振った。
「おはよう、こぶん」
「おはよう、ライシェラ」
「じゃあ、行くか」
そして、僕たちはまたココナの屋敷へ向かった。
ワイバーンと飛竜の区別がつかないですよね。
飛竜はジュラシックな翼竜を妄想しております。
ワイバーンは鱗のあいつです。
作者はワイバーンが好きです。かっこいいですよね?




