南の門に集合です。
遅くなりました。
やはり毎日更新は難しいですね。
朝早くに、南の門に向かう。
僕達の住む森は、西の門に面していて、東側は湖の港になっている。
だから、レティの家から一番遠いのが南の門だ。ってレティが言っていた。
西の門が開くのと同じ位の時間に着いて、街に入る。
あれから門の人達と揉めたことは無い。
ちなみにアージはレティの家で寝ている。
僕は、レティとライシェラについて行く、2人は足が速い。
でもレティが、街の中で迷わないのは不思議だ。
目印が沢山あるからなって言っていたけど、僕は街の中の方が、どこを歩いているのかよくわからない。
まだ街の中は静かだ、でも寝静まっているのではなく、あちこちの家で火を使っているような臭いや、小さな音、食べ物の香りが漂っている。
きっともう少ししたら、この通りも人で賑わうと思う。
それから幾らか歩くと、賑やかな建物があった。
昨日来たギルドだ。
何人もの人が足早に出入りしている。
レティ達がそこを通り過ぎる時に、昨日会った女の人が出て来る。
「あら?あなた早いのね」
2人とも止まらずにそのまま行ってしまう。
「ちょっと待ちなさいよ!素通りする事ないじゃない!」
「ん?あぁ、おはようございます。アタイに話しかけてるとは、思わなくてな」
「あ、おはようございます。でも!無視するなんてヒドいわ!」
「そうか?それより、昨日言っていた、追加のポーター、ライシェラだ」
「らいしぇらだ、よろしく」
「よっよろしく、ココナよ。女の人?だったのね。・・・ってこの服!?まさか!?アンジェリーナの、新作!?あ!しかも自作のサインロゴまで入ってる!!うそうそ、うそ!うそよね?」
「アンなんたら、なんて知らない。これは知り合いに作らせた服だ」
「そ、そうよね!最近、彼自身のハンドメイドは、全て断っているみたいだし。って何でアンジェリーナを知らないのよ!この街では魔法の服とか!その子みたいな着ぐるみローブ製作の第一人者でしょ!!付与の効果は強力だし、彼のデザインはすごく人気があるんだから!手に入れようと思ったって貴族だって無理なのよ!そんな凄い人のブランドなの!!」
女の人が、拳を顔の前に掲げて、熱くまくしたてる。
「へぇ、そうなんだ」
「へぇって!あなたね!・・・って改めてみるとあなた達の服、全部その友達が作ったの?」
「あー、そうだな。言われてみれば」
「ちょっとライシェラの服は露出が多くて、今までの彼の着ぐるみローブっぽくないけど・・。あなた達の服、随所に彼の特色が現れているわ、さっきのサインロゴもそうだし!すごい完成度のオマージュね!その友達と私、すごく話が合いそうだわ!!」
ライシェラの服は、少しピッチリした、猫みたいな着ぐるみだ。
太ももと二の腕が露出していて、頭はすっぽりとフードを被り、下あごが少し見える位だ。
そのフードが、猫の頭部のようになっており、耳が自律して動き、目はライシェラの視線と同じ動きをするらしい。
魔法は凄いと思うけど、そのこだわりが必要だったのかは謎だ。
「そうかい、それより門で仲間が待ってるんだろ?」
「あ!そうだったわ。ごめんなさい。行きましょう」
女の人は少しそそくさと歩き出した。
ちなみに、女の人も二人ほどじゃないけど、足が速い。・・・僕が遅いのかも知れない。
森の中だとそんなこと無いのにな。
南門の立派な木の辺りで数人の人達が待っていた。
女の人が駆けて行く。
そこから少し離れた場所にラポラがいた。
「お、来たな。これで全員だな?」
「はい、遅れてすみません。よろしくお願いします」
「よし、今回、私は別の生徒のところへ監督に行く。君たちはこの試験で一番難易度が高いと予想される依頼なので、特別な方に付いてもらう事になった。本校を飛び級に飛び級を重ね。最短の一年で主席卒業し、数々の実績がある方だ。失礼のないように!」
「「「はい」」」
「チコリさん、お願いします」
「チコリよ。今回、基本的に私とポーターは、戦闘に参加しないわ。自分たちで選んだ依頼なのだから、完遂させるのは当然よ。全て自分たちで判断するように!」
学生達の挨拶が終わったようなので、僕たちも合流する。
チコリは馬車を取りに行った。
ヒゲのおじさんが、離れる前に、簡単な自己紹介をするように言った。
「じゃあ、ボクから!ボクはサトウ・イサム。学園の生徒ですが、ここにいるみんなとパーティを組んで、冒険者もしています。前衛の剣士で、実績としては、調査依頼でオークを退けたことがあります!」
そう言って、指を二本立てて顔の横に持ってきてニコッとした。
なんとなくキラッと歯が光った気がする。
「私は、ココナ。学園の魔法学科の主席よ」
「マシス」
「ケシア、双子で、弓使いです。学園の普通科」
「ウチは戦士のミネバ、冒険者だ。イサム達とは縁があって一緒に行動してる」
「わたしはラポラです。僧院の僧侶です、今回はレティキエさんと、同行するために参加しました。」
「アタイは・・・」
「ラポラ!また一緒に、旅が出来て嬉しいよ!」
イサムと名乗った人が、レティの紹介を遮る。
「まだ挨拶が途中だろ?」
「あぁ、ポーターだっけ?ココナの善意で同行するんだろ?よろしくな、おばさん」
「イサム!これから一緒に行動する相手に失礼だぞ」
ヒゲのおじさんが注意する。
「・・・レティキエだ、後のはライシェラ、小さいのはコブンだ。よろしく、冒険者殿」
「もちろん、守ってあげますよ。おばさん達もね」
「言い過ぎだ!力を過信しすぎるのは君の悪い癖だ」
レティは、ヒゲのおじさんの肩に手を置き止める。
「・・・いいさ、若いってそういうもんだろ」
「自己紹介は終わったかしら?そろそろ出ましょう。遅くなると門が混むわ」
馬車に乗って戻ってきたチコリが声をかける。
「では、チコリさんよろしくお願いします」
ヒゲのおじさんはそう言って、違う集まりの方に駆けていった。
「先に言っておく!」
その後ろ姿を見送った後、そう言ってイサムが、レティを指さす。
「ポーターは、戦闘には参加しないんだ。どんな魔物を討伐しても、報酬は頭割りなんてしないからな!」
とたんにチコリが、殴りかかろうと身構えるが、レティが視線で止める。もしかしたら、思念かも知れない。
「わかったよ、冒険者殿。アタイは依頼が達成できればそれでいいよ」
「よくありません!」
遮ったのはラポラだ。
「冒険者ギルドの規約にもあります。ポーターは戦闘には参加しませんが、危険な場所に行くのは変わりません!それを一方的に減額するなんて!前のと・・・」
「まってよ、ラポラ!考えてもみて?本来この依頼にポーターなんて必要ないんだ。それを、この女は君を人質に取るかのようにして、ココナに追加させた」
「それは!わた・・」
「しかも!後から更に人数を増やしたんだ。ココナは金銭感覚に疎いから、気にしなかったけど。そうやって金をせびろう、って魂胆なんだ。ヒドい話だろ?」
「わかったよ。報酬は好きにすれば良い。言ったろ?アタイは依頼が達成できればいいのさ。それより、はやく出なくていいのかい?」
「そうね。御者を決めて、他は早く乗りなさい。いくわよ」
最初の御者は、イサムになった。
チコリが彼と代わるときに。
「あなた、イサムだっけ?これから戦う味方の中に不和を持ち込むなんて、長生き出来ないわよ?相手をよく選びなさい」
「フンッ!余計なお世話ですよ」
チコリは馬車の荷台に乗るために、僕の方に来た。
「オハヨ、チコリ」
「あら、おはよう。えっと・・」
「コブン、ダヨ」
「あぁ!そうだったわねコブンね」
チコリが突然屈んで、僕の耳に顔を近づける。
「ねぇ、レティシア様、怒ってないかしら?」
小声で訪ねてきたので僕も小声で、話す。
「ギッキニジデナイ、イッデダ」
「そう!それわよかったわ!それだけが恐かったのよ!」
ちょっと寝ぼけ気味なので誤字脱字がある可能性があります。
あとで、修正する可能性があります。
ライシェラの衣装ですが、着ぐるみって定義が難しいですよね。
スリットとか入っていても着ぐるみと言えるのだろうか?
調べてもわからず、わからぬまま、書いててしまいました。
見苦しいかも知れませんがよろしくお願いします。




