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二日目のキャンプ地

 よろしくお願いします。

 魔狼から逃げ出した後は、魔物と出会う事なく、かなり進むことが出来た。

 そして、森の中も薄暗くなって来たころ、目の前になかなかの大きさの川が見えてきた。

 川の手前に、ひらけた場所があるので、そこでキャンプする事になった。


 「・・・この橋、どう思う?」


 私達は自分のテントを建てていると、そんなポルフィの声が聞こえてきた。


 「丈夫そうだし、3人ぐらいずつ渡ればいいんじゃないか?」


 橋の土台の石をガシガシ蹴りながらイニクスが言っている。


 「・・・そういう事じゃない。この土台の石、伐った木材、どれをとっても冒険者数人でできる規模じゃない。もちろんここまでの道作りもそう・・・」


 「えー、でもぉ?地図通りの道だよぉ?」


 地図を見ながら言ったのはアルルスだ。


 「そこを、疑っている訳じゃない。」


 「この森をぉ、ここまで深く入れるってなると、人はそこまで用意できないわよー?」


 「・・・だから、協力者は森のじゅ・・・」


 その時、ザパァーっと川からいくつもの影が現れる。

 ・・・あれは、確か・・・


 「ポルフィ!話は後だ!!まずはあの川ガニ共を片付けようぜ」


 「・・・了解。詠唱する」


 そう言ってポルフィがカニたちに両手をかざすと、紫の魔法陣が浮かび上がる。

 紫!?初めて見る色だ。

 なんの魔法なんだ?毒か?


 「嵐の夜、恐怖と共にその名を唱えよ。寒くなりし日、黒雲と共にその名を唱えよ。暑き日、山の裾ので天高き雲と共にその名をと・・・」


 「おら!今日はむしゃくしゃしてたんだ、いい時来たぜ!」


 イニクスが大斧を振り回しバカッガコッとカニの甲殻や爪を割って行く。

 川カニは沢山が上がってきたが、横には素早いが、前後の動きが苦手なため、狙いやすく甲殻もそこまでかたい訳ではないようだ。


 アルルスも爪の攻撃を盾で防ぎながら、戦っている。


 「おーし、こっちぃこぉーい」


 いまいち気の抜けたかけごえだけ、一番敵を引き付けているのはリーダーのエリュテーだ。


 「・・・その名を唱える我が力となれ!!連鎖のいかずち


 ポルフィの詠唱が終わると、かざした手の前の魔法陣が、カッと光そこから雷の魔法が飛び出す。

 それは、最初の、川カニに直撃するとバリバリバリッと近くのカニにも電波していく。

 輝きと共に終わった後には、赤くなったカニだけがのこった。

 まさか、こんなところに雷の術者がいるとは驚いた。


 「すごい、雷の魔法が使えるなんて・・・」


 「あら・・・興味あるの?」


 それから、私はカニを川へ戻す手伝いをしながら、ポルフィに色々聞いた。

 驚いた事に私が最近よく読んでいた本の著者は、ポルフィの師匠らしい。

 私も簡単に詠唱や術式のコツを聞いたが、やはり最大の壁は正確な雷のイメージらしい。

 ポルフィも何度も師匠から魔法を体験して、どういうものかより理解を深めたそうだ。


 結局、その日は焚火はせず、干し肉や、干した果物なんかを食べて寝た。

 どこか、川の音が、不安を呼び中々寝付けなかったが、緊張の連続だったためか、いつしか眠っていた。

 読んで頂きありがとうございました。

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