--------予備知識等(本文ではありません)
*このページは本文とは関係あるけど関係ありません*
この作品は、僕が以前書いていた創造のバベルのサイドストーリーという扱いになっています。一応、単体で読める作品に仕上げるつもりですが、予備知識としてすこしだけ知っておいてもらいたい事項がありますので簡単にだけ説明したいと思います。
舞台
20世紀以後の歴史が我々の世界とわずかに違う近未来。設定上、二一〇〇年くらいとなっております。だいたい22世紀というわけですが、世界の技術進歩などは特になく、我々の時代に毛が生えた程度です。
重要用語
「バベル」
旧約聖書のバベルの塔の話にちなんで名付けられた二一世紀初頭に建造された巨大な塔。あらゆる事象を制御する力を持つ。しかし、塔自体によって塔の存在など人類の記憶から消し去られた事項がある。これは建造者たちの意図になかった。
「統一言語」
二〇世紀あたりから秘密組織によって研究され二一世紀初頭までに全世界に広がった共通言語、人工言語。しかし、なんらかの大きな欠陥が発見され、当時発達していた記憶操作の技術により全世界から抹消された。以後データも存在していない。
「AH」
統一言語を開発した組織が生み出した、人工生命体。99.89%人間と変わらない。極秘裏に大量生産されたが、塔の完成以後、塔により存在を抹消された。以降、塔に制御されつつ人間社会に溶け込んでいる。