あとがき
ムーン・ライト作者の武池 柾斗です。空白はガラケー時代の名残で半角のままです。
ムーン・ライト、ついに完結まできました。連載開始が2011年4月で、第四章を書き終えたのが2016年の7月。実に5年の歳月が経ちました。特に第四章は3年間使ったことになります。お待たせしました。更新が止まることも多くてすみませんでした。ただ、本編部分を書き切ったことは誇りに思っています。
さて、この本編最終章となる第四章「悪霊使い編」のテーマは「隣人の救済」です。これはそのまま「ムーン・ライト」の全体のテーマでもあります。
また、第一章から第四章は浩二の視点を主として「なにもわからない状態で物事の中心に投げ込まれる」ことがテーマとなっています。
周りに助けられながら、特に香子に支えられ助けられながら進み、紆余曲折を経て最後には全員を救った浩二。読者の皆様には、彼の姿はどのように映ったでしょうか。
ここで、浩二の物語は終わりです。彼はこれから、香子と共に立派な退魔師として活躍していくことでしょう。
では、ここでムーン・ライトの全体の構想について少し説明します。ムーン・ライトは全四部で全十章からなる予定でした。
本編部分の第一部は第一章から第四章、過去編の第二部は第五章と第六章、後日談の第三部は第七章と第八章、さらなる後日談の第四部は第九章と第十章という構成です。
ただ、あまりにも長すぎる上に各部によって雰囲気が変わりすぎるため、同じ作品として扱うのは少し抵抗がありました。また、本編部分の第一部で終わってもテーマは示せているため、問題はないと考えました。それに加え、いつまでもこの小説に囚われていては自分のためにならないと感じていました。こうした結果、第一部で本編完結という形をとることにしました。
これ以上書く気はありませんが、要望があったり、書きたいと自分で強く思ったりしたときには、第二部として新しく小説を作ることになると思います。もし書くとしたら、山坂兄弟と月影姉妹の親世代の話から退魔村壊滅、空白の十年間の話になるかな。
半ば打ち切りという形ではありますが、ご理解いただけると幸いです。
それでは、ここで感謝の言葉を。
相談に乗ってくれた友人方、ありがとうございました。今の自分があるのはあなたたちのおかげです。本当にありがとう。
連載中にお気に入り登録や評価をしてくださった方、ありがとうございます。励みになりました。もしあなた方がいなければ、第一部すら完結できなかったでしょう。
そして、ここまで読んでくださった方。アクセスしてくださった方。本当にありがとうございます。ムーン・ライトを読んで、なにか残ったものがあれば嬉しいです。
また、発表の場を設けてくださった「小説家になろう」様。ありがとうございました。
最後になりますが、私はまだまだ活動を続けるつもりでいます。そのなかで、この小説を書いた経験を大事にしていきます。「ムーン・ライト」は私が本格的に話の筋を練って書いた初めての小説です。私の創作活動の原点として、私の中でこれからも生き続けることでしょう。
何はともあれ、これからもライトノベル風のweb小説を書いていきますので、気が向いたらアクセスしていただけると幸いです。
では、長くなりましたが、あとがきはこれで終わりにします。また、どこかでお会いしましょう。
2016年 7月30日(土) 武池 柾斗
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません。