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私達の怪談

作者: 砂羽 菜穂
掲載日:2010/08/20

第1話目は、正夢〔まさゆめ〕です。


アナタは、正夢…

見たことありますか?


正夢にも種類がありますよね。

良いものから、悪いものから、色んな意味があるんです。


アナタは…

信じますか?

〜第1話〜


〔正夢〕


このお話は、私と私の友人の体験したお話です。


その日、私はある夢を見ました。

あまりにはっきりした夢だったので…

何もないことを願いながら起きました。


そして…

偶然に、ある友人を見かけました。


友人は、スーツ姿でいつにも増して真面目な顔をしていました。


私は、どうしたのだろう?と思いながら近づくと…

友人は、私が目に入ったのか、携帯を胸にしまいながら話始めました。

“ちょこっと時間ある?”


私は、うなずきながら…

“良いよ”と言うと友人が指さした喫茶店に入りました。


席に着くなり、友人はタバコに火をつけながら言ったんです。

“仕事が見つかった。”


えっ?と思いながら、友人の顔を見てビックリしました。


ちょうどその時…

店員さんが注文を聞きに来たので、友人と私はメニューを見ながら注文をしました。


友人と私は、何も話さず…

ただ時間だけが過ぎてしまい、友人は、何本目かのタバコを吸い終わる頃に言いました。


“大丈夫。今度は、長続きするから。”と笑顔でタバコを消しながら立ち上がりました。


私は、友人の顔が見れませんでした。

友人が嘘をついてるとか…

長続きするとか…

そんなんじゃなくて…

ただ見れませんでした。


伝票を片手に、会計を済ませようとする友人に…

私は、立ち上がって叫びました。

“その仕事、大丈夫なの?”


しかし…

友人は、聞いていたのかどうなのか分かりませんが、何も言わずお店から出て行きました。


私は、友人の後を追いかけようとしたのですが…

足に力が入りませんでした。


その日から…

私は、友人のコトが気になって仕方ありませんでした。


そして…

何日か過ぎた頃、また夢を見ました。


あの時と同じ席で…

あの時と同じスーツ姿の友人がいました。


しかし…

その夢には、音がありません。


そんな中…

友人は、怖い顔をしながら何かを言っていました。


私は、体が急に持ち上がり…

涙を流しながら、外へ出ていこうとしました。


喫茶店のドアに手をかけた瞬間…

冷たいものが手に触れ、動けなくなりました。


すると…

今度は、肩から首にかけて温かい手が伸びてきました。


“キュッ…”


急に首が痛み、胸が苦しくなってきました。


“ハッ!?”


目が覚めた時、まだ首の辺りが痛みがありました。


窓の外に目をやると…

まだ空は、真っ暗でした。


ふと手元にあった携帯が光っているのに気付きました。


画面には…

〔着信7件〕

〔メール4件〕

と表示がでていました。


すべて友人からのものでした。


すぐに電話したのですが…

留守電になってしまいました。

そして…

メールを開いて驚きました。


〔あの喫茶店に来てくれ〕


〔まだ来れないのか?〕


〔話がある。聞いてくれ〕


〔今から、迎えに行く。〕


“えっ?

来るの?”


時計は、夜中の3時を過ぎていました。


慌てた私は…

また友人に何度も電話し、メールも送ったのですが返事も電話もありませんでした。


時間だけが過ぎていき…

気付けば、夜明けになっていました。


その日、友人が来ることはなく…

何日も過ぎた頃に、メールがありました。

“仕事…辞めた。”


そのメールを見て、胸を撫で下ろしていると…

もう一通、メールがきました。


“お前の言葉、ちゃんと聞こえてたから。

夢で同じ光景を見たんだ。

だけど…

その時は、金が必要だった。

ごめんな…”


後から、友人に聞いた話…

友人も同じ夢を見たそうです。

なので…

電話やメールで、就職の報告をしようかしまいかを悩んでいる時に…

ばったり私と会ってしまったのです。


あと…

喫茶店の中で、顔を合わせなかった理由のコトも友人は分かっていたそうです。


ちょうどその頃、右肩の肩こりが酷く…

困っていたそうです。

そして…

あるお寺の前を通りかかった時、そこの住職さんが言ったそうです。

“女性が肩に乗っているよ。”


友人は、さぞかしビックリしたでしょう…

私も、喫茶店で友人の肩から手が伸びてきて、私を睨んだ時はビックリしましたから。


友人が、仕事を辞めて何日か経つと肩は楽になったそうですが。


ですが…

未だ分からないのが、友人の仕事と肩の女性の関係です。


まぁ…

何事もなかったので、良いのでしょうか?


では、また良いお話があれば…



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