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洞窟からでたのに

作者: gairu
掲載日:2025/12/20

暗い洞窟から這いずりながらでた

何年かかったんだ。

中は不自由さはあったが生きていく上で不可欠な物はあった。

さながら原始人のような生活をしていた僕は人から嘲笑され

石をなげられることもあった。

それでも一番下ではないことは分かっていたから前に進んだ。

もうあの場所に戻るのはたくさんだ。

街に行く道中で若い女性が立っていた。

彼女はうなずき、街まで案内してくれるという。

「こちらですよ、この辺りはすぐに迷うので気をつけてください」

救われた思いだった。

森林の間を歩いていく。

この辺りの道を歩く上での注意点教えてもらい、年齢等を聞かれた。

彼女は一向に笑わない。

容姿は町娘という雰囲気で細い。

よく笑っていればモテるだろうにな。

「そこはあぶない」

道端には蛇がうろついていた。

他にも色々と身の回りの注意をしてくれた。

すごく迫真で真面目なのだ。

途中、彼女が寄るところがあるというので

白い建物の外で待っていた。

何かの相談所のような所なのか

建物の中から人が出てきた。

ゾンビの様にうなだれて歩く男

二人組の恋人同士の様子の男女、酷く女性の方が癇癪をおこして

男の方は空虚をみてついていく。

彼女は戻ってきて、一言終わったとだけ呟いた。

最初の方は雑談をしていたのに、今は無口な時が流れる。

やがて、街が見えた。

新たにはじめるんだ、と気持ちが芽生える。

道の脇に男達がかたまってニヤニヤと薄ら笑いをうかべている。

嫌な気分になり、気味が悪かった。

彼女とはそこで一旦別れた。

今日はひどく疲れて宿屋に泊まった。

ベッドに入りすぐに眠りについた。

窓ガラスが割れる音やドアをしつこく蹴られる音で目が覚めた。

外にいる何かは集団で入ってきた。

近づいてきた男達は月明かりに照らされ、罵声を放ち、笑みを浮かべていた。

昼間の者達だった。

そして、奥には案内をしてくれたあの女性が睨みつけていた──。

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