疑似恋愛:「私もオンラインゲームやってるんですよ!」
【前回のあらすじ】
春奈と真理に飛鳥との関係を聞かれた純一は、飛鳥を守るため、嘘を貫き通す決意を固める。
その決意に、祝福をする春奈と真理。そして、純一の顔を見つめる飛鳥がいた。
2人からの質問攻めから解放された純一は、安どの表情を見せる。
その日の夕方、純一の元に1通のメッセージが届く。
夜も更ける中、オフィスの一室には、残業をしている飛鳥と春奈がいた。
春奈:「そろそろ終わりにしましょう。」
春奈が声を掛けた。
飛鳥:「はい!」
飛鳥が元気よく返事をする。
二人は片付けを始め、作業部屋の雰囲気には静かな雰囲気が漂っていた。
その静けさを突然打ち破るように、入口から『トンッ、トンッ』と壁をノックする音が響いた。
入り口を振り返ると、鞄を持った純一が立っていた。
飛鳥:「純一さん?」
春奈が驚きを隠せない様子で声をかける。
純一:「やぁ、お疲れ様。もう終わりかな?」
純一が照れくさそうにしながら尋ねた。
春奈が飛鳥に切り上げるように視線を送る。
戸惑う飛鳥だが、純一と帰ることに納得する。
飛鳥:「あ、はい。春奈さん、お疲れ様でした。ありがとうございます。」
飛鳥が丁寧に春奈に挨拶をする。
春奈:「はいはい。はやく帰りなさいw」
春奈が軽口を叩きながら手を振る。
作業部屋を出ていく2人の姿を見送りながら、春奈は微笑んだ。
春奈:「また明日ね、飛鳥ちゃん。」
飛鳥:「はい、おやすみなさい、春奈さん。」
飛鳥が笑顔で応え、純一と一緒に部屋を出て行った。
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帰り道、純一と飛鳥は並んで歩いていた。2人の間には、少しの間が流れていた。
純一が口を開いた。
純一:「仕事どう?」
飛鳥は微笑みながら答えた。
飛鳥:「うん、順調だよ。」
すると、飛鳥がふと質問を投げかけた。
飛鳥:「あ、終わるの待ってました?」
純一は照れくさそうにうなずきながら
純一:「いや、ほら、話をしておきたいって思ってさ・・・」
その言葉に飛鳥はニヤリと笑った。
飛鳥:「えーじゃあ、私のために待っててくれたんですねw」
純一の顔が赤く染まる。
飛鳥:「あ、照れてます?wありがとうございます♪」
しかし、飛鳥は興味津々で問い詰めた。
飛鳥:「でも、なんで終わる時間わかったんですか?・・・まさか!?」
怪訝そうな表情で純一を見つめる飛鳥に、彼は素直に答えた。
純一:「春奈だよ。春奈から今日は20時まで残るってメッセージくれてたの。」
飛鳥:「えー春奈さん。マジ感謝w」
飛鳥はスマートフォンを受け取り、笑顔で言った。
飛鳥:「あ、ちょっと弄っていいですか?」
飛鳥はスマートフォンをいじりながら、尋ねた。
純一:「え、答えてないのに弄ってるし。」
飛鳥は楽しそうにスマートフォンを操作する。
飛鳥:「はい、完了です!」
そう言うと、画面を純一に見せた。そこには、彼女の連絡先が登録されていた。
飛鳥:「一応、彼女なんで、登録しておきましたw」
飛鳥は照れながらも笑顔だった。
純一:「あ、あぁ。ありがとう。」
純一は答えたが、しばし考え込む様子を見せた。
純一は立ち止まり、飛鳥の目を見つめる。
純一:「あのさ、そのことだけどさ。」
純一が口にすると、飛鳥は彼を手で止める。
飛鳥:「待ってください!私から一言言わせてください。」
飛鳥が少しを純一を見つめる。
飛鳥:「あの、、ありがとうございました。あと、すみませんでした。」
頭を下げる飛鳥に、純一は笑って応えた。
純一:「昨日もここで誤られたねw」
飛鳥:「あ、確かに」
2人は笑い合った。
純一:「話していいかな?w」
飛鳥は微笑みながら頷く。
純一:「おれ、好きな人がいるんだ。でも、いまはまだ会えないし、これからも会うことがないと思う。」
飛鳥が驚いて質問する。
飛鳥:「それって、外国とかにいらっしゃるとかですか?」
純一:「いや、そうじゃなくて、まぁ、オンラインゲームのパートナーなんだよね・・・」
すると、飛鳥は笑顔で応えた。
飛鳥:「えー、いいじゃないですかー!」
彼が好きな人がリナであることを知ったとき、飛鳥は笑顔を見せた。
飛鳥:「そっかー。いいですねー」
純一はリナを思い出しながら、空を見上げる。
純一:「まぁ、実際会ったことないから、今後会えるかわからないんだけどね。」
飛鳥:「わかりました!じゃあ、私とは疑似恋愛ってことですね。」
飛鳥は純一に向かって、笑顔で言った。
純一は飛鳥の言葉に頷く。
純一:「うん。そうだね。それでも平気?」
飛鳥は自信満々に答えた。
飛鳥:「いやいや、こっちが勝手言ってるんですから!むしろ感謝っていうか、申し訳ないですよ。」
そこで、突然、尋ねる飛鳥。
飛鳥:「ちなみに、私もオンラインゲームやってるんですよw純一さん、何のゲームやってるんですか?」
純一は答えた。
純一:「シューティングトリガーっていう、4人チームのRPGだよ!セナって名前なんだ。」
その言葉に、飛鳥は反応を止める。、
飛鳥:「えっ、あ、あれやってるんですねー!私違うやつなんですよ、今度やってみようかなw」
笑顔で答えた。
純一:「お、ぜひぜひ!やる時言ってねw」
飛鳥:「はい!」
元気よく返事をする飛鳥だが、その顔には少し戸惑う表情があった。
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飛鳥の自宅に帰ると、ドアを開ける音が響いた。
飛鳥:「ただいまー」
その声に、リビングから家族の歓迎の声が返ってきた。
南海香:「ごはんとお風呂どっちにするー?」
飛鳥の母・香が台所から大きな声で問いかけるが、飛鳥は無言で2階に上がっていく。
南海比呂:「ん?どした?めずらしいな。」
父の比呂が香に問いかけると、香も不思議そうに飛鳥の様子を窺った。
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飛鳥の部屋に入ると、彼女は呆然と歩き、かばんを棚に置き、パソコンの電源を入れ、ベッドに飛び込んだ。
パソコンが起動し、自動的にゲームが始まった。
画面には『シューティングトリガー』の文字と、『Welcome Rina』の文字が表示された。
彼女は顔を赤らめ、内心が高鳴りを感じながら、画面を見つめた。
飛鳥:「セナ、見つけちゃった。。」
彼女の言葉は、恥ずかしさと照れ隠しの中に、少し戸惑いが混ざっていた。
飛鳥の耳が赤く染まっていくのがわかる。
C.B.と申します。
ここまで当作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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飛鳥との”疑似恋愛”が開始した純一。
そして、飛鳥のモニターに表示されるリナの名前。
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※本人も読み直して、文章を直していきます。ごめんなさい。。
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