895:ジャーキー-1
「「……」」
木曜日。
いつものように『CNP』にログインした。
そして私もザリチュもそれを見て閉口した。
「とりあえず呪怨台で」
「でチュね」
まあ、出来てしまったものは仕方がない。
と言う訳で、呪怨台に乗せ、呪う事で、アイテムとして確定させてしまう。
≪タルのレベルが47に上がった≫
「あ、レベルが上がったわ」
「まあ、技術的には結構難しい事をしているでチュからねぇ」
そしてここでレベルアップと。
うん、素直に喜んでおこう。
では、肝心の私が作ったものについて鑑定してみるとしよう。
△△△△△
蛇界の竜呪の一本ジャーキー
レベル:45
耐久度:100/100
干渉力:100
浸食率:100/100
異形度:5
巧みな技術によって一体の蛇界の竜呪の肉を全身余すことなく一本の肉として得た上で、適切な味付けと十分な乾燥を行って作られたジャーキー。
食したものに至上の味と圧倒的な癒しをもたらす力を秘めている。
そして、その力を示すように、約1680万色に輝いている。
食べると、HPと満腹度を全回復させ、治療可能な状態異常を回復し、安定していない呪いを解呪する。
その後、呪い『全身虹色燐光』を一時的に得て、異形度が1上昇する。この効果は食用後300秒経過するまで続く。
呪い『全身虹色燐光』:所有者の全身(所有物、呪術生成物なども含む)が約1680万色に輝く。HPと満腹度が回復しない。
注意:自分の『鑑定のルーペ』で鑑定してから食用しなければ、一切の効果が生じない。
注意:一度食用してからリアル時間で1時間経過するまでの再度食用しても、効果は表れない。
▽▽▽▽▽
「ゲーミングジャーキー……」
「ゲーミングジャーキーでチュねぇ……」
と言う訳で、私が作ったのは虹色に輝くジャーキーである。
まあ、確かに蛇界の竜呪の肉を一本丸ごと得るのは大変だった。
なにせ、此処で言う一本丸ごととは、骨を取り除くにあたって肉を切り開くことはあっても、肉を切り離すことがないようにして手に入れたものなのだから。
その上で私特製のスパイスで味付けをして、じっくりと干して乾燥させたものなのだから、高評価になるのは嬉しい話である。
「その癖、効果自体は一般的なゲームにおいてエリクサーとか呼ばれるような代物じゃない……」
「しかもデメリットの効果はそこまでではなく、期間もたかだか300秒だけでチュ。再使用するのに、リアル1時間でチュから……こっちだと3時間でチュか。この効果で3時間は破格じゃないでチュかねぇ」
「破格だと思うわ。他にデメリットもないし」
効果についても問題はない。
あるはずがない。
と言うか現状だと最高峰の回復アイテムだと思う。
乾燥前は1メートル以上あった肉も、乾燥と呪怨台の影響によって10センチにも満たない長さになっているので、意識と普通の口があれば問題なく食べれるだろう。
「でもなんでゲーミングカラーなのかしら……」
「蛇界の竜呪が虹色であるのが理由の一つだとは思うでチュが、なんででチュかねぇ……」
だが何故かゲーミングカラーである。
今も私たちの手元で約1680万色に輝いている。
しかも光量が結構あるので、案外眩しい。
極めて目立っている。
そして食べたら、食べた人間の身体も装備ごと同じように輝くことになる。
とてもよく目立つことだろう。
私はそこまで見た目を気にする方ではないし、必要とあれば躊躇いなく使う覚悟はあるが……それでも少しの躊躇いは覚えるかもしれない。
「まあ、何かあった時のために保管しておきましょうか」
「でチュね」
なんにせよ有用なアイテムには変わりないので、適当なアイテムを組み合わせて保管用の密閉容器を作成。
その中に入れておく。
なお……。
「光量は落ちたけどゲーミングぅ……」
「物理的に抑えきれない輝きみたいでチュねぇ」
保管用の密閉容器ごと、光量を落としたゲーミングカラーに輝いてしまったので、保管用の密閉容器は最終的に三重になった。
「で、ゲーミングジャーキーについては片付いたでチュが、これからどうするでチュか?」
では、これからについてである。
「『石化の邪眼・2』の強化を狙うなら、ムミネウシンムに対してカチコミをかけるでチュか?」
「カチコミねぇ……一応、ムミネウシンムについては向こうから仕掛けてこない限りは静観しておきたい気持ちはあるのよね」
「ふむ、何故でチュか?」
「聖女ハルワとの話し合いで、手を出すのがあまり良くないと言われているから。私自身、次にムミネウシンムに会ったら戦うしかないとは思っているけど、かと言って自分から会いに行くのは違うんじゃないかと思ってしまうのよね」
「なるほどでチュ。そうなると……別のところで石化素材探りでチュか?」
「そうなるわね」
まあ、今は待ちだ。
スペック的にムミネウシンムの素材は欲しいが、ゼンゼたちが何かを仕掛けて、大義名分が出来てからでも遅くはないだろう。
だが、無為に待っていても時間の浪費にしかならない。
となるとだ。
「久しぶりに泡沫ガチャかしらねぇ」
「そこは『泡沫の大穴』じゃないんでチュか……」
「あっちだと結果が見えて楽しくないのよ」
まあ、久しぶりに泡沫の世界を巡りつつ、『理法揺凝の呪海』側からムミネウシンムを警戒している事にしよう。
△△△△△
『虹霓境究の外天呪』・タル レベル47
HP:3,052/4,380 (-1,305)
満腹度:101/150 (-45)
干渉力:146
異形度:28
交信-[ID]、虫の翅×6、増えた目×11、座標維持、呪憲・瘴熱満ちる宇宙、遍在する内臓、劣竜式呪詛構造体(劣竜血、劣竜骨髄、劣竜肉、劣竜瞳、劣竜皮、劣竜角×2)
称号:『超克の呪い人』、『1stナイトメアメダル-3位』、『2ndナイトメアメダル-1位』、『3rdナイトメアメダル-赤』、『呪い狩りの呪人』、『竜狩りの呪人』、『偽神呪との邂逅者』、『砂漠侵入許可証』、『火山侵入許可証』、『雪山侵入許可証』、『海侵入許可証』、『七つの大呪を排するもの』、『虹霓境究の外天呪』
呪術・邪眼術:
『毒の邪眼・3』、『灼熱の邪眼・3』、『気絶の邪眼・3』、『沈黙の邪眼・3』、『出血の邪眼・2』、『集束の邪眼・3』、『淀縛の邪眼・3』、『深淵の邪眼・3』、『飢渇の邪眼・3』、『暗闇の邪眼・3』、『魅了の邪眼・3』、『石化の邪眼・2』、『恒星の邪眼・3』、『禁忌・虹色の狂眼』
呪術・原始呪術:
『交信-活性』、『交信-抑制』、『交信-選別』、『風化-活性』、『風化-抑制』、『風化-排斥』、『魔物-活性』、『魔物-排斥』、『反魂-活性』、『反魂-排斥』、『転写-活性』、『転写-排斥』、『再誕-活性』、『再誕-排斥』、『蠱毒-活性』、『蠱毒-簒奪』
呪術・渇砂操作術-ザリチュ:
『取り込みの砂』、『眼球』、『腕』、『鼠』、『化身』、『噴毒の華塔呪』、『瘴弦の奏基呪』、『禁忌・虹色の狂創』
呪術-ジタツニ:
『砂漠の呪い』、『抗体の呪い』
呪術-ネツミテ:
『太陽の呪い』、『熱波の呪い』、『埋葬の鎖』
呪術-ドロシヒ:
『虚像の呪い』、『貯蓄の呪い』
呪術-ドゴスト:
『竜息の呪い』、『竜活の呪い』、『埋葬の鎖』
呪術-トテロリ:
『転移の呪い』、『不明の呪い』
呪術-ニネナナ:
『選択する呪い』、『虹霓外の瞳』
呪法:
『呪法・増幅剣』、『呪法・感染蔓』、『呪法・貫通槍』、『呪法・方違詠唱』、『呪法・破壊星』、『呪法・呪宣言』、『呪法・極彩円』、『呪法・呪晶装填』、『呪法・逆残心』
所持アイテム:
『竜鱗渇鼠の騎帽呪』ザリチュ、『地憑きの羽衣呪』ジタツニ、『陽憑きの錫杖呪』ネツミテ、『星憑きの玉輪呪』ドロシヒ、『竜憑きの袋呪』ドゴスト、『魔憑きの指輪呪』トテロリ、『虹憑きの根付呪』ニネナナ、鼠毒の竜呪の歯短剣×2、鑑定のルーペ、フェアリースケルズ、蜻蛉呪の望遠鏡、etc.
所有ダンジョン
『ダマーヴァンド』:呪詛管理ツール、呪詛出納ツール、呪限無の石門、呪詛処理ツール、呪詛貯蓄ツール×5設置、『熱樹渇泥の呪界』・『入子屋敷の呪地』・『塩砂湖畔の呪地』接続済み
システム強化:
呪怨台参式・呪詛の枝、BGM再生機能、回復の水-2、結界扉-2、セーフティ-2、長期保管用カプセル、『満腹の竜豆呪』ハオマ
???:
狂記外天:森羅狂象・序文-ルナアポクリフ:オルビスインサニレ・キューケン
狂記外天:森羅狂象・初稿-ルナアポクリフ:オルビスインサニレ・ターゲスアンブルフ
▽▽▽▽▽
ゲーミングジャーキー
食べると全身ゲーミング




