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『Curse Nightmare Party』-邪眼妖精が征くVRMMO  作者: 栗木下
9章:『空白恐れる宝物庫の悪夢』

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604/1000

604:4thナイトメア4thデイ・タルウィテラー・3-6

本日は五話更新になります。こちらは五話目です。

「くくく、これはまた最後まで手を抜かず徹底的にやったものだな」

「そりゃあそうでしょ。私もそうだけれど、あのクラスのカースになれば、普通の生物にとっての致命傷はまだ致命傷でない場合が多いんだから」

「そうだな。首を刎ねられた程度で死んでなどいられない」

 私はとりあえず短剣を回収し、ネツミテを指輪形態に戻す。

 『太陽の呪い(ノームセルブ)』は……効果時間にはまだまだ残りがあったはずなのだが、解除されている。

 『悪創の偽神呪』が何かをしたと見るべきか。


「で、試練はこれで問題ないわよね」

「勿論問題ないとも」

 さて『悪創の偽神呪』にこの場で聞いておくべき事の類はあっただろうか?

 いや、どういう話にしても今回は流しておいた方がいいか。

 今している会話も他プレイヤーに流れているだろうし。

 気になること自体は、『虹霓(こうげい)鏡宮(きょうきゅう)の呪界』の『恐怖の邪眼・3』に対応していた眼宮がどう変化するのかとか、『ユーマバッグ帝国』皇帝のザッハークに味方をする気があるのかとか、プレイヤーのUIを担当している偽神呪は居るのかとか、色々とあるが、今は流してこう。


「貴様が思っている事についての回答をするなら、大きく変わりはしない、手は出さない、私は担当ではない、と言うところだな」

「……」

 当たり前のように思考を読まれたが、有益な情報は得られたので、置いておこう。


「ではそろそろ時間だな。悪夢の最中に私の元を訪れる機会は……あってもう一度と言うところか。見落としがないか、よく思い返してみるといい。良いテリブルがあるかもしれんぞ」

「見落としねぇ……。まあ、気にはしてみるわ」

≪呪術『深淵の邪眼・3』を習得しました≫

 そうして『悪創の偽神呪』は消え去り、私は生産用エリアに戻された。


「ふぅ、戻ってきたわね」

「戻ってきたでチュね」

「じっくり見てたでー。いやぁ、どえらい事になっとったなぁ……」

「よくもまあ、鼠毒の竜呪が可愛く見えるような相手とソロで戦えるもんだな」

 生産用エリアに戻ってきた私を出迎えたのは、ザリチュ、ゼンゼ、マントデアの三人……だけではなく、ザリア、ストラスさん、ライトリカブト、クカタチなど、私の知り合いが何人も居る。

 生産用エリアに入ってくることについてはマントデアとゼンゼ、二人の認識と許可があれば問題ないはずなので、気にする事ではないが、やってきた理由は気になる。


「どうしてザリアたちが此処に?」

「いきなり放送が流れて、その内容が内容だったでチュから、直接話が聞きたくなったらしいでチュよ」

 私は化身ゴーレムからザリチュ本体を受け取ると、着用する。

 うん、落ち着く。


「話ねぇ……」

「タル、もうちょっと待って。今、録画した映像を見直して、質問内容をまとめている所だから」

「分かったわ」

 とりあえず『恐怖の邪眼・3』改め、『深淵の邪眼・3』の性能を確認するとしようか。

 それと『恐怖の達人』の確認もしておく。



△△△△△

『深淵の邪眼・3』

レベル:40

干渉力:140

CT:5s-5s

トリガー:[詠唱キー][動作キー]

効果:対象周囲の呪詛濃度×3の恐怖を与える。


伏呪

トリガー:[詠唱キー]

効果:この呪術の効果によって生じた恐怖のスタック値が減少する度に、UI消失状態(減少したスタック値×2)を与える。


貴方の目から放たれる呪いは、敵がどれほど堅い守りを心に施していても関係ない。

全ての守りは破れずとも、相手の守りの内に直接恐怖を生じさせるのだから。

そして、恐怖は世界を鮮明にしていく。


注意:使用する度に満腹度が1減少する。

注意:伏呪使用時にはCTが5s-25sに変化する。

注意:レベル不足のため、伏呪によるUI消失状態の付与が極低確率で失敗する。

▽▽▽▽▽


△△△△△

『恐怖の達人』

効果:恐怖の付与確率上昇(中)

条件:恐怖(10,000)以上を与え、恐怖の効果によって相手の行動を一度以上キャンセルさせ、恐怖の効果が残っている間に生物を殺害する。


ああ、体が震えあがり、歯の根が噛み合わず、視線を逸らすことも出来ず、叫ぶ事を耐える事もままならない。

実に素晴らしい光景だ。

きっとこれ以上の光景なんて無いに違いない。

▽▽▽▽▽



「んー……伏呪が追加されただけみたいね」

「でチュねぇ。まあ、使用後の隙がちょっと増えるだけみたいでチュから、特に問題はないと思うでチュよ」

「そうね」

 とりあえず『深淵の邪眼・3』の性能は問題なし。

 なお、伏呪使用時の詠唱キーは『深淵の邪眼(タルウィテラー)・3(アビス)』。

 UI消失状態の使いどころとしては、基本はPvPだが、破接の幻惑蟲呪が使った際にザリチュにも効果があったことからして、PvEでも十分に使えるだろう。


「タル。質問大丈夫?」

「大丈夫よ」

「じゃあ最初に交渉。私たちからの質問一つに答える度にカース素材1個でいいかしら? 質問の内容次第では上乗せもするわ」

「いやそう言うの面倒だから。よほど問題のある内容じゃなければ、素材とか別に求める気はないわよ」

 では質問会。

 とりあえずザリアの申し出は交渉が面倒なので、基本は流す。


「そ、そうですか……流石はタル様」

「やっぱりそうなった……」

「だから言ったんでチュよ。たるうぃ相手なら、素材を渡すよりも、渡すはずだった素材でたるうぃが見た事がない呪術や道具を作って見せた方がいいって」

「うんうん、タルさんはそうだよね」

「まあ、タル本人がそう言うなら、こちらとしては願ってもないわ……」

「後、結構疲れてるから、休みたいと言うのもあるわね」

 と言う訳で、半ば女子会のような形で私とザリアたちの間での質問会は行われた。

 まあ、聞かれた内容としてはあの場が何処なのかや、何故『悪創の偽神呪』が出て来るのかのような、私には答えられない話もあれば、あの多頭竜の戦闘の感想や素材を得たのかと言った問題なく答えられる話もあった。


「で、最後の畳みかけの際に『熱波の呪い(ドロクセルブ)』を使って、ものすごい見た目になっていたけどあれの意味は?」

「ほぼほぼ威圧ね。所詮は『熱波の呪い(ドロクセルブ)』だったから、実際の火力については見た目と違って微妙なのよ。あれ」

「凄い奇麗だったんだけどなぁ、アレ」

「炎の天使、という感じでしたよね」

「炎の天使じゃなくて、熱の悪魔のが正しいでチュよ。アレはかチュアアアァァァァァッ!? 今回のこれはただの事実だと思うんでチュけどぉ?」

「ムチャシヤガッテー……」

「事実でも言っていい事と悪い事があるのよ。ザリチュ」

 ちなみに途中から同じ空間に居るのがつらくなったのか、マントデアとゼンゼは退出していた。

 その後も時折余計な事を言うザリチュを抓りつつ、私たちの会話は雑談を主体として続き、イベント四日目の夜は更けていった。



△△△△△

『虹霓竜瞳の不老不死呪』・タル レベル37

HP:2,842/4,080 (-1,224)

満腹度:103/150 (-45)

干渉力:136

異形度:26

 不老不死、虫の翅×6、増えた目×11、空中浮遊、呪圏・薬壊れ毒と化す(ダマーヴァンド)、遍在する内臓、劣竜式呪詛構造体(劣竜血、劣竜骨髄、劣竜肉、劣竜瞳、劣竜皮)

称号:『呪限無の落とし子』、『生食初心者』、『ゲテモノ食い・3』、『毒を食らわば皿まで・3』、『鉄の胃袋・3』、『暴飲暴食・3』、『大飯食らい・2』、『呪物初生産』、『呪術初習得』、『呪法初習得』、『毒の王』、『灼熱の達人』、『沈黙の名手』、『出血の達人』、『淀縛使い』、『恐怖の達人』、『小人使い』、『暗闇使い』、『乾燥使い』、『魅了使い』、『重力使い(増)』、『石化使い』、『呪いが足りない』、『かくれんぼ・1』、『ダンジョンの創造主』、『意志ある道具』、『称号を持つ道具』、『超克の呪い人』、『1stナイトメアメダル-3位』、『2ndナイトメアメダル-1位』、『3rdナイトメアメダル-赤』、『七つの大呪に並ぶもの』、『邪眼術士』、『呪い狩りの呪人』、『竜狩りの呪人』、『呪いを支配するもの』、『偽神呪との邂逅者』、『呪限無を行き来するもの』、『砂漠侵入許可証』、『火山侵入許可証』、『虹霓竜瞳の不老不死呪』、『生ける呪い』、『雪山侵入許可証』、『海侵入許可証』、『いずれも選ばなかったもの』、『呪海渡りの呪人』、『泡沫の世界の探索者』


呪術・邪眼術:

毒の邪眼・3(タルウィベーノ)』、『灼熱の邪眼・2(タルウィスコド)』、『気絶の邪眼・2(タルウィスタン)』、『沈黙の邪眼・2(タルウィセーレ)』、『出血の邪眼・2(タルウィブリド)』、『小人の邪眼・2(タルウィミーニ)』、『淀縛の邪眼・2(タルウィボンド)』、『深淵の邪眼・3(タルウィテラー)』、『飢渇の邪眼・2(タルウィハング)』、『暗闇の邪眼・2(タルウィダーク)』、『魅了の邪眼・1(タルウィチャム)』、『石化の邪眼・2(タルウィペトロ)』、『重石の邪眼・2(タルウィヘビィ)』、『禁忌・虹色の狂眼(ゲイザリマン)

呪術・原始呪術:

『不老不死-活性』、『不老不死-抑制』、『風化-活性』、『風化-抑制』、『転写-活性』、『蠱毒-活性』、『再誕-活性』、『魔物-活性』、『反魂-活性』

呪術・渇砂操作術-ザリチュ:

取り込みの砂(ザリチュメモリ)』、『眼球(ザリチュサイト)』、『(ザリチュアーム)』、『(ザリチュラット)』、『化身(ザリチュアバタ)』、『噴毒の(カースゴレム・)華塔呪(ザリチュタレト)』、『禁忌・虹色の狂創(アーリマンキス)

呪術-ネツミテ:

太陽の呪い(ノームセルブ)』、『熱波の呪い(ドロクセルブ)』、『埋葬の鎖(ボレヴァルグ)

呪術-ドロシヒ:

虚像の呪い(ラエルセルブ)』、『貯蓄の呪い(エサウセルブ)

呪法:

呪法(アドン)増幅剣(エンハンス)』、『呪法(アドン)感染蔓(スプレッド)』、『呪法(アドン)貫通槍(ピアース)』、『呪法(アドン)方違詠唱(ハイキャスト)』、『呪法(アドン)破壊星(ミーティア)』、『呪法(アドン)呪宣言(ロックオン)』、『呪法(アドン)極彩円(サークル)』、『呪法(アドン)呪晶装填(ブースト)』、『呪法(アドン)逆残心(スペルビア)


所持アイテム:

『路竜の包帯服』ジタツニ、『竜鱗渇鼠の騎帽呪』ザリチュ、『陽憑きの錫杖呪』ネツミテ、『星憑きの玉輪呪』ドロシヒ、鑑定のルーペ、鼠毒の竜呪の歯短剣×2、毒頭尾の蜻蛉呪の毛皮袋、鼠毒の竜呪の埋葬袋、フェアリースケルズ、蜻蛉呪の望遠鏡etc.


所有ダンジョン

『ダマーヴァンド』:呪詛管理ツール、呪詛出納ツール、呪限無の石門、呪詛処理ツール、呪詛貯蓄ツール×5設置、『熱樹渇泥の呪界』・『入子屋敷の呪地』・『塩砂湖畔の呪地』接続済み


システム強化

呪怨台参式・呪詛の枝、BGM再生機能、回復の水-2、結界扉-2、セーフティ-2、長期保管用カプセル、『満腹の竜豆呪』ハオマ

▽▽▽▽▽

07/25誤字訂正

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 伏呪の極低確率で失敗というのは1回ごとのはんていですよね? タルの目を消し飛ばして再生したらクールタイム飛ばしてチャージできるようになるんですかね?
[良い点] 連続更新お疲れ様でした。 [気になる点] >「じっくり見てたでー。いやぁ、どえらい事になっとたなぁ……」 「なっとった」の「っ」が抜けています。 [一言] >「そうだな。首を刎ねられた程度…
[一言] 情報と助言はプレイヤーに覗かれた対価って感じかな? 恐怖の邪眼本体では無く伏呪でUI消失か… システム面が深淵ってことはシステム本体も呪いに関係してんのか?
感想一覧
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