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『Curse Nightmare Party』-邪眼妖精が征くVRMMO  作者: 栗木下
7章:『理法揺凝の呪海』

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445:メイクザリチュアームズ-3

「休憩終了。さあ、まずは盾を作りましょうか」

「分かったでチュ」

 再ログインした私は、デンプレロの甲殻、ズワムの鱗、毛皮、柔皮、目玉、歯、飢渇の毒砂、熱拍の幼樹呪の赤樹脂を準備する。

 そして、鎧を作った時と同じようにズワムの鱗を加工して適当な大きさの渦巻きを、デンプレロの甲殻を八本の棒状にして放射状にする。

 で、この二つを一つにして、八本骨の小さな傘に渦巻き型の支えが付いたような形にした。


「大きさはこのぐらいで問題ないわよね」

「問題ないでチュ」

 直径は30センチほど。

 盾としては小型の部類だが、化身ゴーレムにとって盾は相手の攻撃を防ぐための防具と言うより、弾いたり殴ったりするための武器に近い。

 なので、このサイズでも問題はない。


「ズワムの歯の加工は……側面からやらないといけないみたいね」

 ズワムの歯は上面からの衝撃や呪いに対してとにかく強いようで、側面や裏面から砕かなければ、加工出来ないようだった。

 また、鱗程ではないが、加熱と乾燥もあった方が良いようだ。

 とりあえず粉状にする事に成功すると共に、どの方向からの攻撃にもそれなりに強いようには出来た。


「目玉については呪い厳禁っぽいでチュよ」

「まあ、そういう性質持ちだものね」

 ズワムの目玉については呪術厳禁。

 呪術を利用して加工しようとすると、光球に変換されて返ってきてしまう。

 ダメージとしては強めのデコピン程度だが、素材そのものの劣化にも繋がるようなので、呪術も呪詛濃度操作も控えた方がいいようだ。

 それでも包丁で刻んで、ミンチにすることは出来た。


「歯と目玉と飢渇の毒砂と赤樹脂を混ぜてっと」

 そうして出来た二つの物体と、残り二つの物体を混ぜ合わせて、ドロドロの液体を作り上げる。

 これが乾けば、混ぜ込んだ素材の特性を持った接着剤になるだろう。


「ズワムの毛皮と柔皮を合わせて……充填」

 と言う訳で、最初に作った盾の骨組みに合わせて円形に切り出したズワムの毛皮と柔皮をセットし、ズワムの鱗の残りで仮固定。

 そこへ先ほど作った接着剤を充填して、骨組みの間を埋めていき、ズワムの鱗を使って本固定する。

 なお、毛皮については素直に刃物で切れてくれるが、柔皮はその柔らかさゆえに『出血の邪眼・2(タルウィブリド)』と『呪法(アドン)増幅剣(エンハンス)』を活用しないと、狙った通りには切れない。

 さっきの鎧を作る時も、地味に苦労させられた部分の一つである。


「よし、固まったわね。じゃあ、呪怨台で呪うわよ」

「分かったでチュ」

 最後に熱拍の幼樹呪の木材で持ち手を付けて完成。

 呪怨台に乗せて、私とザリチュ、双方の思念を注ぎ込む。

 で、問題なく完成した。



△△△△△

『渇路の渦盾』ボーテックスバックラー

レベル:30

耐久度:100/100

干渉力:130

浸食率:100/100

異形度:19


『路削ぎの蚯蚓呪』ミミチチソーギ・ズワム、『変圧の蠍呪』デンプレロ・ムカッケツ、二種類の危険なカースの素材を主体として用いり、作成された渦巻き文様の盾。

その守りの強さと範囲は見た目からは想像しづらい程に広い。


火炎属性攻撃無効化(小)、火炎属性攻撃に対する耐性を有する。

氷結属性攻撃無効化(小)、氷結属性攻撃に対する耐性を有する。

物理属性攻撃無効化(小)、物理属性攻撃に対する耐性を有する、特に打撃に対して高い効果を持つ。

耐久度減少効果無効化(小)、耐久度減少効果に対する極めて高い耐性を有する。


この盾に触れた攻撃の余波は、この盾よりも後ろには飛ばない。

呪術全般に対する抵抗性を有し、抵抗に成功した際には呪術を放った相手に向けて低威力の光球を放つ。

極めて強力な撥水性を有する。


注意:装備中、装備者の水分は徐々に失われていく(中)。

注意:装備中、装備者は1分ごとに毒(10)が付与される。

注意:接触者には乾燥と毒の状態異常が付与される。

注意:装備中、浄化属性への耐性が低下する(極大)。

注意:この盾の周囲の呪詛濃度が10以下の場合、装備者の受けるダメージが増える(極大)。

▽▽▽▽▽



「渦模様が出てるわね」

「でチュね。まあ、悪くはないと思うでチュよ」

 出来上がった盾の表面はズワムの毛皮しか出ていないはずなのだが、どうしてか黒と金の二色が渦を巻くようになっている。


「そして性能は……強いわね」

「でチュねぇ」

 性能についてはこれまでの盾とは比べ物にならない程強い。

 特に気になるのは、余波が盾より後ろに飛ばないと言うものと、呪術への抵抗性と光球による反撃か。

 これの使い方次第では、色々と面白い事が出来るかもしれない。


「まあ、それはそれとして、剣の方もとっとと作りましょうか」

「まあ、試すなら一通り出来てからの方が適切でチュしね」

 使い勝手を試すためにも、剣の方も作ってしまおう。

 と言う訳で、新しいズワムの歯を目録から取り出すと、先ほどと同じようにして砕く。

 そして砕いたそれを炉に入れて溶かす。


「鍛造じゃないんでチュね」

「出来なくはないでしょうけど、ちょっと難易度が高いわね……」

 そうして溶かしている間に、飢渇の毒砂を適当な容器に集めて、表面を平らにした後に窪ませ、適当な型を作り出す。


「んー……折角だから血と油、肉に目玉も混ぜましょうか」

「ズワム100%と言う事でチュね」

 溶けた歯にズワムの血、油、ミンチにした肉、ミンチにした目玉を投入して、再加熱。

 よく溶かし込んでいく。

 そうして十分に溶けたところで、型へと流し込んでいく。


「ズワム100%ね……それなら持ち手もズワムの鱗にしましょうか」

「お、それは嬉しいでチュね」

 ズワムの歯が冷えて固まり、剣のような形になる。

 私はその剣の刃を研いで使い物になるようにすると、ズワムの鱗で作った持ち手を付け、さらにはズワムの柔皮を巻きつける。

 で、鱗の余りでもって、鞘も作成しておく。

 出来上がったのは片手で扱える両刃直剣……所謂ロングソードである。


「じゃあ、呪怨台に行くわよ」

「分かったでチュ」

 重量のバランスなどに問題がない事を確認した後、呪怨台に乗せる。

 そして三度、私とザリチュ、二人で念を込める。



△△△△△

『路削ぎの片手剣』ズワムロンソ

レベル:30

耐久度:100/100

干渉力:130

浸食率:100/100

異形度:19


『路削ぎの蚯蚓呪』ミミチチソーギ・ズワムの素材を主体として用いり、作成された飾り気のない両刃直剣。

正しく使えば、所有者の横を敵対者が通り抜ける事は不可能になるだろうが、誤って使えば、守るべきものまでも傷つける事になるだろう。


耐久度減少効果無効化(小)、耐久度減少効果に対する極めて高い耐性を有する。


装備者の左右70~110度にて、この剣が振るわれた場合、剣の刃の1~3倍の長さの呪詛の刃が出現する(呪詛の刃の部分による攻撃は呪詛属性のものになる)。

呪術全般に対する抵抗性を有し、抵抗に成功した際には呪術を放った相手に向けて低威力の光球を放つ。

与ダメージ時:毒(1)、乾燥(1)を付与する。


注意:接触者には乾燥と毒の状態異常が付与される。

注意:装備中、浄化属性への耐性が低下する(極大)。

注意:この剣の周囲の呪詛濃度が10以下の場合、装備者の受けるダメージが増える(極大)。

注意:この剣の周囲の呪詛濃度が15以下の場合、呪詛の刃は出現せず、呪詛への抵抗に成功しても光球は出現しない。

注意:装備中、装備者の取得経験値量は減少する(微小)

▽▽▽▽▽



「「……」」

 鑑定結果を読んだところで、私もザリチュも同じような感想を抱いた事だろう。

 あ、これ、槍を作る必要はないな、と。


「検証必須だけど、仕様次第ではかなり強いわね……」

「でチュねぇ……」

 なお、デメリットの大半は今更である。

 取得経験値量の減少は……ザリチュの化身ゴーレムが経験値を稼いでいるか否か、稼いでいるとしてそれが化身ゴーレムの分として計算された後に私へ流れているのか、直接私に流し込まれているのか……まあ、色々と仕様を確認する必要はあるか。

 最良は装備者は化身ゴーレムなので、私には関係ないのパターンか。


≪タルのレベルが29に上がった≫

「あ、レベルが上がったわね」

「随分と速かったでチュね。つまり、それだけの難物なんでチュね。此処までの三つと『出血の邪眼(タルウィブリド)・2(マスタード)』は」

「そうなるわね」

 と、レベルアップか。

 じゃあ、ここからのレベルアップスピードがまた落ちるようなら、影響ありと見ておくとしよう。

 後、折角なので、化身ゴーレムも再作成して、バージョンアップを終わらせておく。



△△△△△

『虹瞳の不老不死呪』・タル レベル29

HP:896/1,280 (-384)

満腹度:76/150 (-45)

干渉力:128

異形度:21

 不老不死、虫の翅×6、増えた目×11、空中浮遊、呪圏・薬壊れ毒と化す(ダマーヴァンド)、遍在する内臓

称号:『呪限無の落とし子』、『生食初心者』、『ゲテモノ食い・3』、『毒を食らわば皿まで・3』、『鉄の胃袋・3』、『暴飲暴食・3』、『大飯食らい・2』、『呪物初生産』、『呪術初習得』、『呪法初習得』、『毒の達人』、『灼熱の名手』、『沈黙の名手』、『出血の達人』、『淀縛使い』、『恐怖の名手』、『小人使い』、『暗闇使い』、『乾燥使い』、『魅了使い』、『重力使い(増)』、『呪いが足りない』、『かくれんぼ・1』、『ダンジョンの創造主』、『意志ある道具』、『称号を持つ道具』、『超克の呪い人』、『1stナイトメアメダル-3位』、『2ndナイトメアメダル-1位』、『3rdナイトメアメダル-赤』、『七つの大呪を利する者』、『邪眼術士』、『呪い狩りの呪人』、『呪いを支配するもの』、『偽神呪との邂逅者』、『呪限無を行き来するもの』、『砂漠侵入許可証』、『火山侵入許可証』、『虹瞳の不老不死呪』、『生ける呪い』、『雪山侵入許可証』、『海侵入許可証』、『いずれも選ばなかったもの』、『呪海渡りの呪人』、『泡沫の世界の探索者』


呪術・邪眼術:

毒の邪眼・2(タルウィベーノ)』、『灼熱の邪眼・2(タルウィスコド)』、『気絶の邪眼・2(タルウィスタン)』、『沈黙の邪眼・2(タルウィセーレ)』、『出血の邪眼・2(タルウィブリド)』、『小人の邪眼・1(タルウィミーニ)』、『淀縛の邪眼・1(タルウィボンド)』、『恐怖の邪眼・3(タルウィテラー)』、『飢渇の邪眼・1(タルウィハング)』、『暗闇の邪眼・2(タルウィダーク)』、『魅了の邪眼・1(タルウィチャム)』、『石化の邪眼・1(タルウィペトロ)』、『重石の邪眼・2(タルウィヘビィ)』、『禁忌・虹色の狂眼(ゲイザリマン)

呪術・原始呪術:

『不老不死-活性』、『不老不死-抑制』、『風化-活性』、『転写-活性』

呪術・渇砂操作術-ザリチュ:

取り込みの砂(ザリチュメモリ)』、『眼球(ザリチュサイト)』、『(ザリチュアーム)』、『(ザリチュラット)』、『化身(ザリチュアバタ)

呪法:

呪法(アドン)増幅剣(エンハンス)』、『呪法(アドン)感染蔓(スプレッド)』、『呪法(アドン)貫通槍(ピアース)』、『呪法(アドン)方違詠唱(ハイキャスト)』、『呪法(アドン)破壊星(ミーティア)


所持アイテム:

呪詛纏いの包帯服、熱拍の幼樹呪の腰布、『渇鼠の帽子呪』ザリチュ、『太陽に捧げる蛇蝎杖』ネツミテ、『呪山に通じる四輪』ドロシヒ、鑑定のルーペ、毒頭尾の蜻蛉呪の歯短剣×2、喉枯れの縛蔓呪のチョーカー、毒頭尾の蜻蛉呪の毛皮袋、フェアリースケルズ、蜻蛉呪の望遠鏡etc.


所有ダンジョン

『ダマーヴァンド』:呪詛管理ツール、呪詛出納ツール、呪限無の石門、呪詛処理ツール、呪詛貯蓄ツール×5設置


システム強化

呪怨台参式・呪詛の枝、BGM再生機能、回復の水-2、結界扉-2、セーフティ-2

▽▽▽▽▽



「さて、今日のところはこれぐらいかしらね」

「でチュね。明日はまず新装備の具合を確認するところからでチュか?」

「そうなるわね」

 これでザリチュの化身ゴーレムのバージョンアップは完了した。

 どうなるか楽しみである。

 なお、ズワムの歯などを溶かしたものについては、幾らか余りがあったので、予備の剣も作成しておいた。

 これで今後何かがあって剣が折れたとしても、直ぐに新しい物が使えるだろう。

 そして、折角なので、今日作った三つの装備のスクショも撮っておく。

 明日ザリアに見せる機会があったら、見せてみよう。

 で、此処までやったところで、私はログアウトした。

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― 新着の感想 ―
[一言] こりゃなんとも酷い武器防具セットwww(褒めてます) もはや水属性攻撃をしたら反射毒霧として反撃されるんだなw >> そして、折角なので、今日作った三つの装備のスクショも撮っておく。 明日…
[一言] >ボーテックスバックラー  タル「実は隠し性能が有ります」  ザリチュ「マジでチュか!?」  タル「バックラーを対象の正面に向けます」  ザリチュ「おや、こんなところに新鮮なブラク……ロ?が…
[一言] 横を向くように踏み込みつつ振り下ろしたら強そう 剣ビーム!
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