335:メイクアイテムフォーアザーズ-1
『さて、今日は何をするでチュか?』
「んー……『熱樹渇泥の呪界』の素材の中で余っているものを使って、色々と作りましょうか。ある意味ではイベント準備を本格化させるとも言うわね」
水曜日。
私は『熱樹渇泥の呪界』と『ダマーヴァンド』の素材を持ってくると、色々と作る事にした。
まずは消耗品の補充で、毒縛のボーラ、熱拍の幼樹呪の懐炉札、黒バクチクの実を利用した手榴弾、他にも飢渇の毒砂や斑豆なども作っておく。
そして必要ならば『熱樹渇泥の呪界』に赴き、素材の補充をする。
ちなみに『重石の邪眼・2』を習得したことによって、『ダマーヴァンド』に増えた植物は未確認である。
もしかしたら、まだ確認できるほどに育っていないかもしれない。
「いい感じね」
なお、黒バクチクの実を利用した手榴弾はこういうスペックになっている。
△△△△△
熱黒煙手榴弾
レベル:20
耐久度:100/100
干渉力:110
浸食率:100/100
異形度:16
黒バクチクの実と炎視の目玉呪の毒腺を組み合わせて作られた手榴弾。
強い衝撃を与えると爆発し、爆音と共に周囲に黒煙を発生させる。
発生した黒煙は生物に触れるとまとわりつき、暫くの間、継続して効果範囲内に収める。
効果範囲内にいるものに対して火炎属性ダメージ(極小)+呪詛属性ダメージ(極小)+暗闇(3)を与える。
▽▽▽▽▽
「うーん……」
『どうしても残る素材が出て来るでチュねぇ』
話を戻す。
色々なアイテムを作っていると、どうしても素材の使用量や使い勝手の差から、余ってくる素材と言うのが出て来る。
そうして余った素材の内、毒頭尾の蜻蛉呪の甲殻のようにきちんと処理しておいておけば、何処かで使うであろう素材はまあいいのだが、毒頭尾の蜻蛉呪の毒歯、喉枯れの縛蔓呪の球根、炎視の目玉呪の蛇牙のような素材はさてどうしたものだろうか?
装備品にするのが良いのだろうけど、装備品にしたところで私が使うかは怪しい。
「他のプレイヤーに使わせる前提で作るか。他のプレイヤーが使えるものになるかは微妙だけど」
『まあ、それしかないでチュよね』
だが余らせるのも意味がない。
所有者の異形度が足りないと各種デメリットを招く装備になる可能性が高いが、色々と作ってみるとしよう。
「えーと、形はこれでいいとして、呪い方は……異形度に依存しませんように……多少性能が下がっても、異形度に依存しませんように……」
『普通のプレイヤー向けだと大変でチュねぇ』
でまあ、色々と作ってみた。
毒頭尾の蜻蛉呪の毒歯と炎視の目玉呪の蛇牙を組み合わせた短剣。
毒頭尾の蜻蛉呪の毛皮と喉枯れの縛蔓呪の球根を組み合わせた盾。
毒頭尾の蜻蛉呪の目玉と炎視の目玉呪の水晶体、蛇皮を組み合わせた望遠鏡。
あ、毒頭尾の蜻蛉呪の翅剣についても量産しておく。
これについてはスクナ以外には渡さないだろうけど。
さて、そうして出来上がったアイテムはこんな感じになる。
△△△△△
毒炎の呪短剣
レベル:20
耐久度:100/100
干渉力:115
浸食率:100/100
異形度:16
毒頭尾の蜻蛉呪の毒歯と炎視の目玉呪の蛇牙を組み合わせて作られた短剣。
傷つけた相手に毒と炎による追撃を行う危険な武器。
与ダメージ時:ダメージの一部火炎属性化(30%)、毒(周囲の呪詛濃度×1.5)、灼熱(与ダメージの20%)
注意:装備中、氷結属性への耐性が低下する(微小)
注意:この武器を低異形度のものが見ると嫌悪感を抱く(小)
注意:レベル19以下のプレイヤーが装備した場合、一定時間ごとに火炎属性ダメージ(小)+毒(19-装備者のレベル)+灼熱(19-装備者のレベル)を受ける。
▽▽▽▽▽
△△△△△
毒縛の呪毛木盾
レベル:20
耐久度:100/100
干渉力:117
浸食率:100/100
異形度:16
毒頭尾の蜻蛉呪の毛皮と喉枯れの縛蔓呪の球根を組み合わせて作られた盾。
物理攻撃に対する高い耐性を有する。
乾燥に対して中程度の耐性を有する。
注意:この装備を低異形度のものが見ると嫌悪感を抱く(小)
注意:レベル19以下のプレイヤーが装備した場合、一定時間ごとに乾燥(周囲の呪詛濃度)を受ける。
▽▽▽▽▽
△△△△△
毒炎の望遠鏡
レベル:20
耐久度:100/100
干渉力:100
浸食率:100/100
異形度:15
毒頭尾の蜻蛉呪の目玉、炎視の目玉呪の水晶体、炎視の目玉呪の蛇皮を組み合わせて作られた望遠鏡。
遠くのものが近くにあるように見える。
倍率は2倍~5倍
固体に焦点を合わせると、その物質までのおおよその距離が表示される。
注意:10分以上、太陽光を直接取り込んでしまうと爆発、周囲にダメージを与えると共にこのアイテムは失われます。
▽▽▽▽▽
『毒炎の望遠鏡、これって望遠鏡よりも爆弾でチュよね』
「それは言わない約束よ……」
『イベントで、これをネズミゴーレムに仕込み、砦の適当な場所で爆発させたら、それだけで十分な被害が出ると思うんでチュよねぇ』
「それはたぶんやるわね」
毒炎の呪短剣と毒縛の呪毛木盾については中々の物が出来上がったと思う。
レベル20以上のプレイヤーに渡せば、それなりの成果を上げるのではないだろうか。
望遠鏡については……まあうん、そうね、スルーで。
『ところで『死退灰帰』は増やさなくてよかったんでチュか?』
「『死退灰帰』は濫用していいアイテムではないし、使用制限上、イベント中には一度しか使えない。20回分以上あれば、イベント中に特定の味方にだけ配ることも出来ると思うし、必要性は感じないわね」
『それと、カース素材をそのまま持ち込む気はないんでチュか?』
「そっちは熱拍の幼樹呪の木材くらいね。私の持っている素材を目当てに群がって来ても困るし」
消耗品も、他プレイヤーに渡すアイテムもあらかた作り終わったところで、私は素材を整理整頓していく。
その最中にザリチュと会話をしていて、一つ思いついた。
なので、整理が終わったらちょっと作ってみるとしよう。
11/24誤字訂正




