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恋骨!~恋するスケルトン~田中要はVRMMOゲームでスケルトンになって恋をする事にした。  作者: 熊谷わらお
第5章 本を開けば恋になる。恋を閉じれば本になる。 59話~67話【話数追加予定】
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61.田中要は読書をする事にした。

一話完結短編シリーズ 恋する着せ替えスケルトン

LAMBDA(ラムダ)さん。本をありがとうございました。また何か借りたいのですがオススメありますか?」

 カナメンが言うと、ラムダは少し困った顔をした。

「全部読んじまったぞ、ほねっこ」


 ここはVRMMORPG GGL (ジェネシスガーディアンズライフ)の中。倉庫に戻って来たAIマリリンの為にカナメンはオーク村に来ていた。マリリンはああ見えて本を沢山読む。外に出る事が出来ないので暇を持て余しているのだ。倉庫の整理をやって欲しいと思うのはもう諦めましたよ!


「他の村に借りに行ってみたらどうだ?」

 ラムダの言葉にカナメンは目を輝かせる。

「他の村にも本ってあるのですか!」

「ガイドに配られるマニュアル本があるんだよ。その村の歴史だとかが書いてある本で、いわゆる設定本ってやつだな」

「なるほどー! 他の村に借りに行って来ます! ありがとうございます、ラムダさん!」

 カナメンは頭を下げると、急いで村を出た。


 GGLには沢山の村がある。そして、村はガイドAIによって管理されている。それぞれの村には違う種族のガイドがいて、その種族にまつわる話が村ごとに設定されているのだ。


「オーク村の本、全部読んだみたいだよマリリン」

 倉庫に戻ったカナメンが告げるとマリリンは荒ぶった。膨れっ面で腕組みをすると、豪華な椅子に座り脚を組む。主従関係も諦め済みです。


「マリリンは物語が本当に好きなんだねぇ。どういうのが好きなの?」

「何でも読むよー。本屋で働いていた時は片っ端から読んでた」

「ん? 本屋?」

「うん。本屋。クビになった」

 マリリンは本屋に就職したが、サボって3日でクビになっていた。

「本が好きで就職したのに読むなとは如何に!」

「仕事でしょうが……」

「真面目か?」

「普通です。どうしようかなぁ? どこの村から行ったら良いのだろう」

 悩むカナメンの前にマリリンが地図を取り出した。そして、指を指したのは……エルフ村。カナメンとPHI(ファイ)の天敵MU(ミュー)が管理する村である。

「そこは難易度高いな……」

 マリリンは両手を目の前で組み頬杖するみたいにすると、きゃるんっとポーズをとった。エルフのイメージらしい。


 実際のエルフはと言えば、カナメンの目の前で怒鳴り散らしている。

「何しに来たんだ! 帰れ!!!」

 これが本当のエルフである。


「エルフ村の設定本をお借りしたいのですが……」

 カナメンが言うと、ミューの目の色が変わった。

「とうとうエルフの魅力に気が付いたか! バカスケルトンッ」

 魅力には最初から気が付いてはいる。ミュー以外のエルフについてではであるが。

「貸してやらん事も無いが、もっと良い物があるぞ!」

 そう言ってミューが取り出したのは1冊の本。


『世界樹に護られし最強乙女。超エルフ! ミュー伝説』


 内容としては、このようになっております。

 超凄いエルフがおりました。名前はミュー。誰がしもが彼女に憧れ、モテモテのキャハハ、ウフフで大活躍。レイドモンスターである精霊獣ウッドスピリットエコーを倒し、服従させる凄腕! カッコイイぞミュー! 素敵っ!

 つまりはミューが書いた本という訳です。自分で伝説作っちゃってるんだけど、良いのであろうか……。


「お借りしますね」

 カナメンが言うと、ミューは祭壇の後ろから紙袋を取り出した。

「はいっ。これで全部」

 全30巻の超大作であった。


 倉庫に帰ったカナメンは、恐る恐るミュー伝説をマリリンに差し出す。パラパラとめくって読むマリリン。大丈夫かなぁ、悪影響が無いと良いけど。


「マリリンどう?」

「首を刎ねよ!」

「いったい、どんな物語なの!!!」

「面白いじゃん」

「面白い方かいっ」

 ミューとマリリンは感性が近いのか? しばらく読みふけっていたマリリンが堪らなくなり叫んだ。

「マリリンも物語が欲しいー!」

 どうやら感銘を受けたらしい。感化されて欲しく無いんだけどね。

「マリリンの物語ならもうあるよ? スケルトンのマリリンが活躍するお話なんだけど、リーベルタースの英雄のお話なんだよ」

 マリリンは手を出した。その本を出せという事らしい。

「ゲーム内から読めないのかな? 公式サイトに載っていて読めるんだけどね」

 カナメンがそう言うと、マリリンは腕組みをした。

「読めないんだったら無いのと一緒じゃん。じゃぁ、そのお話をゲーム内で書いてよ」

「公式もまだ途中で完成していなくてですね……」

「完成させてよ」

「色々大変なのよ? 作者も」

「だったら、あるとか言うの無しでしょ。期待させて出さないとか何様な訳!」

 作者も攻撃するマリリンであった。くっ。


 次回「62.田中要は刑事をする事にした。」 スケルトンデカが難事件を解決!? お楽しみに!

 そろそろマリリンが登場する「メモリーリトライバル」を出そうと計画していたのですが、勇者が魔王を倒して終わり。みたいな真っ直ぐな物語なので、改めて読んでみると面白く無くて、かなり変えないと出せない感じですorz

 7月は時間が取れ無くて10日に1回ぐらいの更新になりそうです。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

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