41.田中要は共鳴をする事にした。
一話完結 恋する着せ替えスケルトン 短編シリーズ
「お前が見たのは、こいつで間違い無いか?」
赤色53号の隣にいるのは、ゲーム内で七味と楽しそうにお話をしていた美少女だった。
「初めまして。ユキノジョウです」
人間の可愛らしいキャラクターは頭を下げた。
ここはVRMMORPG GGL (ジェネシスガーディアンズライフ)仮想空間で遊べるゲームの中だ。原っぱに集まっているのは、人間の少年と美少女とスケルトン。
七味こと皆川七見とユキノのデートに遭遇してから、七味とカナメンは何ともぎこちない日々を過ごしていた。主に逃げ回っているのがカナメンつまりは田中要の方というのが珍しいが。
追われるのは得意だが、追うとなると逃げ腰の七味を見かねて、赤色発動である。
「ユキノ、悪いが本名を教えてあげてくれ」
赤色が言うと、ユキノは照れながら自己紹介をした。
「幸乃丞でーすっ」
「俺のギルドの奴だ」
赤色がリーダーを務めるギルド「カラーリングヒストリー」は現実世界の性別が男子のみが入れるギルドだ。
「え? 女の子でしたよ?」
要がアンデッドフェスティバルで見たのは、確かに可愛い女子であったはずだ。というか女子よりも女子らしいフリフリの服の女子だったはずだ。
「ありがとうございまーっす! 女の子の服が大好きな、男の子でーすっ」
褒められた喜びで目がウルウルのキラキラの、中身が男子の美少女2号はモジモジしながら言葉を続けた。
「ななみんがアンデッドを理解したいって言うから連れて行ったんですよー。私、スケルトンブランドはZsと骨魂が好きなんです」
「本当ですか! すごい嬉しいです! 何か泣きそうです」
ゼスのスケルトンは要がデザインをしている。つまり、2人は骨友っである。目を潤ませながら、赤色そっちのけで盛り上がり始める。
「えーっと、俺もしかして、もういらない感じ?」
「はいっ!」「はいっ!」
赤色の言葉に2人の同意が重なった。
骨的女子会は深夜まで続いたという。
それを羨ましそうに木の影から見ていた1号がいた事に、全く気が付かない美少女男子2号と骨男女子であった。
感想ありがとうございます! 感謝の更新です! 次回、遂に(影の)堕天使が動く。
「42.田中要は中田をする事にした。」お楽しみに!




