33.田中要は修正をする事にした。
一話完結 恋する着せ替えスケルトン 短編シリーズ
~冥界の王と聖なる守護者~
その塔は突如姿を現わした。冥界の王により開かれた扉から出現したダンジョンは、この地を統べるべく作られた。
冥界よりやって来た、大量のスケルトンの侵攻を止めるため、エルフ村より1人のエルフが派遣される。聖なる魔術師ファイ。
ファイは祈りを捧げ、冥界の浸食が塔の外部に及ぶのを抑えていた。しかし、冥界より発せられる暗黒魔力によりホネタウロスが暴れ出す。戦いの末、ホネタウロスを抑え込むために暗黒魔力をその身に引き受けたファイは、ダークエルフへと堕ちてしまう。
ファイは浄化が不可能なまでに魔力を持ってしまった塔を海へと移動させた。そして、英雄ジェネシスガーディアン4人の力を召喚し、闇の力を封印する事に成功する。こうして、冥界の扉は封じられたのであった。
と、いう事になっている。
その塔の本当の姿はというと……皆に邪魔にされ、誰も居ない海へと移転を余儀なくされたダンジョンである。しかしながら、盛りに盛ったエピソードにより、現在は観光スポットとして成功していた。
リニューアルにより「骨壺」から「監獄」にグレードアップなのかダウンなのか、島流しなのか分からなくなったドリームスケルトンランド。
ドリームが悪夢を指し始めてはいるが、客入りは上々。
海のど真ん中に移動した100階建てガラス張りの建物には長い橋がかけられて、海岸から塔へと渡れるようになっている。
100階を展望スペースに変え、ゆっくりと過ごせるように椅子も設置。モンスター配置もソロ用に変更し、移動も魔術で無料とした。
1人でホネタウロスを起動できないようにするため、レイドの起動条件も変更になった。
このゲームVRMMORPG GGL (ジェネシスガーディアンズライフ)は、リーベルタースという世界のファンタジーのお話が元になっている。
リーベルタースの「ジェネシスガーディアン」と呼ばれる4人の英雄「剣士アルフレッド」「魔法剣士リファルス」「魔術師マリリン」「聖者エリザベス」を模したスケルトンが99階に設置され、それぞれの職業に合った魔法を同時に捧げる事でレイドを起動できるようにして、少なくとも4人のプレイヤーが必要となるようにした。
1階には案内役としてダークエルフのファイがいる。
褐色の健康的で魅惑的な肌に、黒色のストレートロングヘア―。ミニスカートにはスリットが大胆に入っており、胸元が大きく開いた露出高めの服の上に、長めのローブを羽織っている。もちろん眼鏡は今も健在だ。
エルフ時代の金髪、白シャツにタイトスカートという受付嬢スタイルを惜しむ声もあったが、新しく追加された魔術師の設定に合った服装も中々好評である。
ダンジョン内には、ガラス張りを利用したレンタルスペースがあり、プレイヤーが作った品物が展示や販売されている。そして、限定装備などの展示も行われていて、ホネタウロスとも相まって博物館のような雰囲気となっている。
灯台が如く光る100階建てのガラス建築は、ムード満点の淡い光に包まれ、デートスポットとしても話題の場所だ。
「誰が移転と変更の理由を考えるんだよ」
と文句を言っていたゲームマスターのタウも満足しているであろう。
一時期は、池にエルフを落として
「エルフですか、ダークエルフですか」で選択した結果、ダークエルフになりました。などという変更理由が候補になっていたとは思えないほどの出来である。
ただ一点。冥界の王の存在について言及されていない訳だが……。
冥界の王がレンタルスペースを利用して商売をしている限りは、世界は平和であり続けるのであろう。
「ガーディアンズ~メモリーリトライバル~(仮)」は、英雄ジェネシスガーディアンが出てくるお話だったりします。今の所、書く予定が立たないのですが、いつか書けたら良いなと思っています。
恋骨は残り4話で2章完結になります! 3章は現実世界のお話が多くなる予定です。お楽しみに!
GGGの方は2月中に2章完結、4月中に3章完結を目指して進めております。
上手に進められず更新が遅くなっておりますが、一生懸命進めておりますので気長に待っていただけると嬉しいです。




