表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獣の檻  作者: ブナ
1/8

序章 許されざる愛情

 世界には、許されない恋というものがあります。法律からも、倫理からも見捨てられた、哀れな恋。禁じられているために、よけいに心は膨れ上がり、いつか弾け、世間一般で言う“間違い”へとつながります。不倫、同性、兄弟姉妹、親子、年齢、身分、敵同士……。その種類は、挙げたらキリがありません。

 けれど、いったい何が“間違い”なのでしょうか。好きであること、愛することに、そんなものはありません。存在するのは、相手への愛情だけ。違うのは、周囲の物の見方。それによって、あたかも特殊なもののように映るのてす。

 禁じられているがゆえに、普通ではない愛は、強烈なものになります。そうそう受け入れられないから。もしくは背徳感を抱くから。時には、罪を犯すことすらためらわせません。

 理性などというものは、心の底からの感情に抗えません。世間が許さない関係であっても、得たい人があるなら、一番有効な手段を選べばいいだけのこと。自然に生きる獣のように、敵は排除してしまえばいいのです。

 だから獣は牙を剥きました。自分の愛する人を手にするために。たとえ、許されないことであろうとも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ