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第90話

北の地

獣人達が大きな水晶の前に集まっている、

皆が水晶に手をかざし何かの言葉を囁いている、

水晶に映される景色には防壁都市が見える、

周りには少し小さな水晶に同じ様に獣人が集まっている、こちらには防壁都市が大きく映る、

そこに一人の男が現れる、

いくつかの水晶を見ながら、

よし良いだろう、第一部隊やれ!

水晶に移る防壁都市に向って、火球が放たれる、結界が炎を弾く、映像が飛び散った炎で真っ赤に染まる、

やはり、一度では無理か、忌々しい結界め、

そのまま攻撃を続けろ、

連続で放たれる火球、結界が揺らぐ、

やれ、もうすぐ破れる、

結界が光、修復される、

クソッ!

決して魔法士を休ませるな!

第二部隊! 続け!

グルフ様、奥の術者が手を挙げる、

どうした!

はい、グリフォンが襲って来ています、

グリフォンだと、ちっ! 

暴走に使う予定で捕獲に行ったが、フェンリルと連携して追い返された、忌々しい奴ら、

第二部隊! 先に奴らを殺せ、辺りを焼き払え!

はい、

第三部隊! 第一の援護に回れ! おい、一匹は第二と一緒に鳥と犬を焼き払え、

はい、

グルフ様、

何だ! 

結界が強化されました、通常のワイバーンでは時間がかかります、

くそっ! しつこい奴らめ、

第一! 第三と同時に火球攻撃を! 結界を破れ! 

はい、

強力な火球が結界を襲う、結界はびくともしない、

何だと、ここにきてまだそれほどの力があるのか、良いだろう、攻撃を緩めるな、決して魔法士を休ませるな、


グルフ様!

どうした! 

第二部隊全滅しました、

全滅? 寝ぼけているのか?

いえ、グリフォンに乗った兵が数名で大型種を撃退、その後グリフォンの集団に小型種を殲滅されました、第三から大型種を中心に一部を向かわせましたが、それらも迎撃されました、

何! グリフォンに乗った兵だと! たかが数名の兵が増えただけで、あの数がやられたのか、それになぜ鳥に協力している?

グルフ様!

第一、第三、壊滅しました、

壊滅? どう言う事だ?

はい、物見の報告ですと、空を飛ぶフェンリルと兵・・・いえ、男が、見る見る内に、ワイバーンを殲滅したと・・・

男? なぜ言い直した?

はい、どう見ても兵には見えないと、

意味がわからん、それに空飛ぶフェンリル? 何だそれは? 

はい、多分ですが幻と言われる種かと、

幻? 

はい、羽を持つフェンリルがいると、

良いだろう、第四から第六部隊を出せ、

本体を後方で待機させろ、

もうすぐ日が変わる、決して休ませるな! 


グルフ様、接敵します、

潰せ! 

はい、

水晶にグリフォンと兵が映る、

水晶に映る度にワイバーンが落ちて行く、

クソッ!

本体行け!

先行のワイバーンを盾にあいつを取り付かせろ、

良いのですか、

構わん、

『所詮使い捨てだ』

お前達の未来の為だ、是が非でも結界を潰せ!

グルフが水晶を見て回る、男はどこだ?

グルフ様、物見映像が消えました、

何故だ? 突然です、物見がやられたかと、

物見がバレた? 

グルフ様! こちらも!

グルフ様! こちらもやられました!

どうなっている? 確認させろ! 

次々と報告が上がる、

グルフ様、何だ? これを、映像に羽のあるフェンリルが映る、その背中に男の姿、

こいつが? 

男がこちらを覗き込む、グルフに怖気が走る、

何だこの男は人族? 化け物・・・

バレたものは仕方が無い、ワイバーンを何匹か上空に上げろ、そちらの映像を映せ、

はい、

映像が防壁都市全体と周辺を映す、

空を駆けるグリフォンの集団が見える、

何匹かの背中に人が見える、

強い! 

集団が通り過ぎる度、ワイバーンが消えていく、

先程の男は?

本隊の方角で稲妻が光る、大型種が減っていく、

あいつか! 本体を分けてあいつの足を止めろ! 落ちて飛べない奴は火球で攻撃を、絶対に追わせるな! 

その間に奴を取り付かせろ!


大きな水晶に映る防壁都市が、一気に近づく、そのまま結界に取り付く、

炎と氷が飛び交いワイバーンが落ちていく、だが映像の主には効かない、

映像の主が結界に爪を立て引っ掻く、映る爪先が何度も結界に弾かれる、それでも結界への攻撃はやめない、複数のワイバーンが結界に取り付く、

結界が力を増し、ワイバーンが弾かれる、

そこに光が襲いかかる、

弾かれたワイバーンが光に貫かれ落ちて行く、

その間も巨大ワイバーンが

執拗に攻撃を続ける、結界が揺れる、

あと一歩、一斉に攻撃を仕掛けろ!

ピキピキピキッ!、ピッキーン!

結界が消える、

グルフ様! やりました!

よしぃ〜!、やった!

総攻撃を仕掛けろ! 

映像に魔法士が映る、

あいつか! 殺せ!

映像が落ちるままに魔法士たちに襲いかかる、

魔法士が杖を掲げる、巨大な結界が行く手を遮る、

巨大ワイバーンが結界に激突し結界を滑り落ちる、

映像が乱れ消える、

どうした? どうなった?

わかりません、分かりませんがこちらの命令が届きません、

なんとかしろ!

はい!

術師達が何かをささやき始める、

映像がチラチラと何かを映す、

グルフ様! 大丈夫ですまだ動きます、しかし、かなりダメージを受けています、しばらくかかります、

急げ! 他のワイバーンに攻撃させろ!  奴らを殺せ! 

暫く後、

グルフ様! 行けます!

乱れた映像がもとに戻る、

何だこれは? 

映る映像は半分程が赤く滲み不鮮明、

周りのワイバーンは確実に減っている、

いかがしますか? 

構わん、そのまま行け、少しでも多く殺せ、

はい、

映像に屋敷が映る、立ち塞がる魔法士が結界を張る、

殺せ!

牙が結界を突き抜ける、突然映像が流れる映像が定まらない、

なにをしている?

わかりません、攻撃を受けたようですが、

攻撃!?

はい! 

また映像が流れる、地面にめり込む、

何だ!?

わかりません! 攻撃です! 攻撃としかわかりません! 

映像が真っ赤に染まる、

そして映像が消える、

どうなった!? 

わかりません! まだ切れてはいませんが、動かせません!

動かせ、動かすんだ!

はい! 

数人の術師が集まり、水晶に囁きを送る、


グルフ様、戻りました! 

水晶に映像が戻る、見える映像には他のワイバーンは映らない、

どうなっている?

ワイバーンは全滅した、ようです・・・

全滅だと・・・

あの数が全滅・・・

やつは動くのか?

はい、行けます、

では殺れ、殺れ! 殺せぇー! 

映像が動き出す、

屋敷に人が見える、

兵が攻撃を仕掛けてくる、

馬鹿め効く理由がなかろう、

グルフ様、魔法師です、

あいつは、結界を張っていたやつか、

殺せ! 結界を張る前に! 

映像が揺れる、急速に地面が近づく、

ドラゴンゾンビが倒された?

その映像に剣を振り降ろす兵が映る、

土煙が上がり映像が土煙に覆われる、

次の瞬間水晶が真っ赤に染まる、

その程度の炎、こいつにはきかん! 

グルフ様! この炎、高位魔法です!

何だと! 

グルフ様・・・

映像が青く変わる、

これは、浄化?

グルフ様、これは浄化の炎・・・

浄化の炎だと、ドラゴンゾンビを浄化、出来るほどの力ある訳が・・・

消えます、ドラゴンゾンビが浄化される・・・

そんなバカな、ある訳が無い、ドラゴンゾンビを浄化など・・・


その時少し離れた水晶に光を放つ人影が映る、

何だ? 

水晶の映像が光る、

グルフ様! 

何だ! 

辺りが眩く光る、

グルフは報告を聞くことはない、

辺りを閃光が包む、強大な爆発が全てを消し去り爆炎が上がる、

暫く後、辺りを静寂が包むそこには巨大なクレーターが出来、僅かに残る消し炭が燻っていた、


何があった!?

一人の男が巨大なクレーターの端に佇む、

グルフはどこへ、術師たちは?

ガサガサ、

誰だ! 誰かいるのか?

草むらに近付くと、腰の辺りまで炭化した獣人の術師が生きている、

おい、何があった!?

その術師は最後にクーマを見た術師、

あれは、関わって良いものではない、光が、一瞬だった・・・

それだけを話し、こと切れた、

何のことだ? あれとは? 防壁都市のことか? 

ドラーラ様に報告を、


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