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第83話

「では帰るとしよう」

「あの、恐れ入ります」

「んっ」

「私どもは何とお呼びすればよいでしょうか」

「なんとでも構わない」

「では、あるじ様と、

「・・・ちょっと待て、俺の名はクーマだ」

「畏まりました、それと・・・」

「んっ、どうした」

「失礼ながら、ボスはお辞めください、私は雌ですので、何となく」

「そうか、すまない」

「いえ・・・」

「お前の名は? 」

「名はありません」

「では、リュンヌ、でどうだ」

「リュンヌ、名に謂れはありますか」

「俺のいた世界で"月"を指す言葉だ」

『だと思う』

「ありがとう御座います、この魂に刻みます」


坑道の奥から、クーマとリュンヌが戻って来る、

アルベル達が神妙な顔で待っている、

「おまたせしました」

「お帰りなさい、クーマ様、少し宜しいですか」

「どうかしましたか」

「コニーから聞きました、我々は少し浮かれていたようです、申し訳ありません、改めて彼らに謝罪を・・・」

「その必要は有りません、先に手を出したのは私達ですから」

「へっ、喋った? 」

「それに私は雌ですので、お間違えなきように」

「へっ、喋れるのか? 」

「先程、名と能力を頂きました、リュンヌと申します、我々の軽率な行動をお許しください、危うく同胞を失う所でした、クーマ様がおられて良かった」

「それはこちらも同じです、申し訳なかった」

「では、これでお互いに問題なしと言うことで構いませんか? 」

「はい、私達は問題ありません」

皆を安堵の空気が包む

「それでは、皆さん帰りましょうか」

「お前達、クーマ様達の見送りを」

「リュンヌ、すまんな」

「いえ、お気をつけて」

一行は坑道の散歩? を終え、一路入口へ、

ポーキュパインが先行し、魔獣を排除する、

戻りはポーキュパインのおかげで戦闘はなく、先の戦いの話で盛り上がる、

「戦闘のさなか、又、力が上がりました、なんというか、装備が助けてくれたような」

コニーが話す、

皆がクーマを見る、

「ハハハッ」クーマは笑って誤魔化している、

遠くに坑道の出口が見えた時、ポーキュパインに緊張が走る、皆にも緊張が走る、

「クーマ様、なにかへん」

そう言ったセルファが走り出す、皆も気づいた、

坑道の外から血の匂いと魔獣の叫び、

「お前たちは戻れ」

クーマがポーキュパインに指示を出す、少し伏せた後ポーキュパイン達が走り去る、

皆は早足で坑道の入り口に、

先行していたセルファが入口少し手前で合流、セルファの報告を聞く、

「みたこともない、ドラゴンがいる、フェンリルたちが、たたかってる」

坑道の入口から、外を確認したクーマが言う、

「セルファ、あれはドラゴンじゃない、ワイバーンだ、かなり大きいがな」

『あれがワイバーン? 通常の3倍はある』

「さて、どうするか」

突然目の前に巨大な火球が迫る、

コニーが結界を張る、

その時火球の前に、ソアーフェンリルが立ち塞がり、吠える、

火球が辺りに散らばり消えて行く、

ソアー・フェンリルがワイバーンから目を離さずに話しかける、

「ご無事ですか? 」

「ああ、助かった、何があった? 」

「突然ワイバーンが襲って来ました、どうやら街を狙っているようですが、我らに気づき一部が襲ってきました」

「そうか、では敵だな」

「はい、そう思われます」

「現状を、わかる範囲で話せ」

「はい、街の上空を中心に大小のワイバーンが群れで襲って来ております」

「わかった」

「皆聞いたか、フェンリルとグリフォンは俺達のとばっちりを受けたようだ、協力して全力で戦え、ワイバーンを撃退する」

「アルベル指揮を任せる」

「はっ! 皆行くぞ」

「はい! 」

「マーリー、アニーは私に合わせ魔法攻撃、落とさなきゃ話にならん」

「わかりました! 」

「少しお待ちを」

ソアー・フェンリルが、吠える、グリフォンが集まる、

「お使いください」

「えっ、いいのか」

「はい」

「わかった、作戦を変更、マーリー、アニー、アルマは私と一緒に上空からでかい奴を叩き落とす」

「はい! 」

「セルファは地上から上空攻撃をしながら街へ」

「う! 」

「コニーは補助魔法で援護! 街へ向かえ」

「了解! 」

「セルファ、一人になるが大丈夫か? 」

「まかせて」

「セルファ少し待て」

「クーマ様、なに? 」

クーマがセルファの武具に力を通す、

「散歩でかなり魔力を使っただろ、補給しておいた」

「ビックリ、はじめていっぱいになった」

「では、クーマ様は私がお供します」

「それは必要ない、お前は巣を守れ」

「しかし」

「クーマ様」

坑道から声が聞こえる、そこには、リュンヌがいる、

「私は空は飛べませんが、地上なら役に立てます、巣の防衛を私達に任せてくれませんか? 」

「フェンリルどうする? 」

ソアー・フェンリルが頷く、

「クーマ様、頂いた名に恥じぬ働きをお約束します」

「名を頂いたのか? 」

「ええ」

「リュンヌ、貴方に任せよう、我が子達を頼む」

「任せなさい」

「クーマ様、この者達もお連れください、その方々をお守りします」

ポーキュパインとフェンリルがコニーとセルファを囲む、

「セルファいけるか? 」

「うれしい」

「では行くぞ、敵だ、徹底的に潰せ」

「はっ! 」

四人はグリフォンと共に空へ、コニーは補助魔法を発動する、

「我は護る者、皆に加護を! 」

仲間と魔獣達が光りに包まれる、

セルファの力が上がり本来の姿に戻る、アルベルが振り向く、

「アルベル頑張りなさい! 」

「セルファお前もな! 」

セルファがポーキュパインとフェンリルに話しかける、

「皆宜しくね、行きます! 」

セルファが走り出す、

コニーも走り出す、

「セルファ早すぎ〜! 」

フェンリルがコニーを背中に乗せる、

「ありがとう」

ウオォーン、フェンリルが答える、

「クーマ様、何処から行きますか? 」

「デカいやつがいいな」

「わかりました、行きます」

走り出すソアー・フェンリル、ワイバーン達が行く手を塞ぐ、ソアー・フェンリルが前方に雷鎚を放つ、弾け飛ぶワイバーン達、ソアー・フェンリルはそのまま街へ向かって飛び立つ、


東門

クーマ達の前に東門が近づく、防壁の上にはアクスが見える、

クーマが叫ぶ、

「門を開け! 応援が来る! 」

クーマが来た方角から、ワイバーンが迫る、その下を土煙が追いついてくる、土煙の正体は、ポーキュパインの群れ、

その中に人の姿が、後方にはフェンリルに跨るコニー? 

迫るワイバーンを追うように、オレンジの光弾と黒い槍が襲う、次々と撃ち落とされるワイバーン、

ポーキュパインの群れが東門の前で左右に分かれワイバーンに向き直る、

一緒に来た女性が門をくぐる、

「アクス! ポーキュパインとフェンリルは味方だ、ワイバーンにとどめを! 」

走り込んだ女性は、どうやら味方らしい、

門の内から光弾を放ち続けている、

あの黒い槍はポーキュパインの針、

黒い槍がワイバーンを撃ち落とす、

防壁の下からはポーキュパインの黒い槍、防壁の上からはコニーにより強化された矢、門からはセルファの光弾が一斉にワイバーンを襲う、

次々と落とされるワイバーンをフェンリル達がとどめを刺す、上空では大型のワイバーンとアルベル達が戦っている、

「マーリー! アニー! 翼を! アルマは胴を狙え! 」

後方からマーリー、アニーを乗せたグリフォンが加速する、アルベル、アルマを乗せたグリフォンはワイバーンの直上へ、

マーリー、アニーは追い抜きざまに左右の翼を切り裂く、

「アルマ行け! 」

アルマの、グリフォンが急降下をかける、少し遅れてアルベルが後を追う、

翼を失ったワイバーンを衝撃が襲う、

アルマの蹴りがワイバーンの胴をえぐる、

落ちていくワイバーン、遅れて降下していたアルベルが追いつき剣を一閃、地面に叩きつけられるワイバーン、少し遅れて、首が落ちてきた、

「グリフォン、このまま街へ行けるか? 」 

ピィー、グリフォンが答える、

「みんな行くぞ! 」

「了解! 」

「アルベル、前! 」

二匹の大型種と小型種が数十匹、

『暴れすぎたか、すんなり行かせてはくれないらしい』

「予定変更! 歓迎してやれ! 」

「了解! 」

「グリフォン、行くぞ! 」

ピィーー! 


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