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第6話

私の妄想にお付き合い頂いている読者様へ、

一部アクスの名前がアスクになっていたので修正致しました、

今後も私の妄想、お楽しみ頂ければ幸いです。

「ご内密に」

小声でマルガリータに囁く、

マルガリータはフッと微笑み、知らん顔をする、

(シフォンとは違ったイタズラっ子の顔だ)

アクスはその場で動かず、気配を探っているようだ、ただ無情にも時は進む、アクスは少し焦っているようだが、どうしても俺の居場所がわからない、

そして、その時が来た、

マルガリータが懐中時計を見ながら、

「そこまで! 」勝負に終わりを告げる、

アクスは明らかに落ち込んでいるようだ、

両肩を落とし、その場に立ち尽くす、

マルガリータが俺に、

「クーマ殿、もうよろしいか? 」

その声にアクスが目を見開く、

俺はフードを上げマスクを外す、

アクスが明らかに動揺して、口をパクパクしている、

「アクスどうだ? クーマ殿に許可を出しても構わないか? 」

アクスが苦笑いしながら、

「マルガリータ様、それは意地悪ですよ」

アスクは姿勢を正し、

「クーマ殿、お見事でした」

「私は、まだまだ訓練不足のようです、また何時かお手合わせ願えますか」

「こちらこそ失礼しました、ぜひお願いします」

『やっと探索に行けそうだな』


「それでは出発の準備をしても? 」

シフォンが駆け寄ってくる

「お疲れ様です、お怪我は無いですか? 」

(不安そうな顔をしている)

「ご心配をおかけしました」

「心配はしていません」

(拗ねたような顔をしている)

「本当に? 」

(うつむいて)

「少し・・・服の袖を掴む」

有難うございます、ニッコリ微笑む

マルガリータがシフォンに

「すまなかったな」と声を掛ける

「お姉様・・・」

「立場上やむを得ない事理解してほしい」

「わかっています、これでクーマ様の実力は証明された、と、言うことでよろしいですね」

「うむ、構わない、むしろ兵の訓練に付き合って頂きたいぐらいだ」

「御冗談を・・・」


俺はシフォン、マルガリータと一緒に門へ向かう、

シフォンがずっと俺から離れない、

「無理はなさらないでください」

今日、何度目だろうか、

『やはり俺が頼りなく見えるのだろうか』

少し歩くと門が見えた、

門兵がマルガリータを見て姿勢を正す、

「隊長、ご苦労さまです」

「お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます」

丁寧に挨拶する、

マルガリータは軽く挨拶を返し、シフォンも挨拶を返す、

マルガリータは門兵に近づき、何やら指示を出しているようだ、俺も呼ばれる、

「暫くの間、クーマ殿が、領主様からの依頼で防壁都市近隣での採取を行う、既に実力は確認させて頂いている、くれぐれも失礼のないように、良いな」

「はっ、承知いたしました」

「それとクーマ殿これを渡しておこう」

一枚の札を渡してくれる、

「これは? 」

「それは取水小屋の鍵だ」

「鍵? 」

「取水小屋にはかなり強力な結界を張ってある、

鍵がなければ入れない、と言うことだ」

「わかりました、有難うございます」

「クーマ殿、アグネスです何かあればお声掛けください」

「有難うございます」

「では、マルガリータ様、シフォン様行ってきます」

「お気をつけて」シフォンの顔が心配そうだ

ゆっくりと門が開く、

俺はゆっくり歩き出す、


閉じた門を背に周りを見渡し気配を探る、特におかしな気配はない、

予定通り防壁に沿って取水小屋へ向かう、

道は荷馬車が1台通れる程度の広さ、狭くはないが雑草が結構生えている、

『あまり利用はないようだ』

道なりにしばらく進むと別れ道が見える、立て札がある、真っすぐは東門、右は取水小屋

『情報通りだな』

迷わず右の道へ、気配を探りながら進む、

『音が聞こえる・・・水車か? 』

森が切れ、広がった空と湖が見えた・・・

森の中とは逆に背の高い草が生い茂る、

『確かに魔獣の気配が濃くなった、中型以下の魔獣は、そこら中に隠れているようだ』

辺りを見回すと取水小屋が見えた、

『取り敢えず行ってみるか』


魔獣の気配に注意しながら、

小路を草をかき分け進む、

目の前に取水小屋が現れた、

たしかに結界が張ってある、

そっと小屋に近づく、

一瞬だけ身体に軽い抵抗がある、

『結界か? 』

鍵のおかげで問題なく通り抜けた、

扉の前に立ち、そっと扉を開ける、

中は少し埃っぽいが綺麗に整理されている、

小屋の中には棚と箱? 

後は椅子とテーブル、

正面には大きくはないが、窓がある、

左奥にも部屋があるようだ、

箱の蓋を開けてみる、中には緊急用の食糧とポーション、箱自体、魔法のアイテムのようだ、

棚にはいくつかの防具が置かれている、

奥の部屋を覗いて見る、水を汲み上げる仕組みがある、ゴトゴトと音はするがスムーズに動いている、

ここには棚と作業台があり、棚にはいくつかの工具が置いてある、

かるく見て、前の部屋にもどる、

椅子に腰かけ窓から外を見る・・・

ここから見る湖は、陽の光を浴びて光が走り回っている、

『少し風があるようだな・・・』

「さぁ行くとするか」

取り敢えず、あたりの気配を探って見る、中小様々な気配がかなりある、大型はいないが少し面倒だな、


『ここなら防壁からも離れているし、多少なら大丈夫か』

俺は自分の力を少し解放する、俺を中心に溢れ出す力、

『思えば、こんな能力があるとは知らなかった、

俺は一体何者なのか・・・考えても仕方ない』

今のところ大した不都合はない、

少し考え扉を開ける、


『取り敢えず、あたりをつけた場所を調べてみるか』

小屋を出て少し湖に沿って移動する、

力を解放しているおかげで、魔獣はほとんど逃げているようだ、

『採取がはかどる』

丁寧に素材を集めながら移動する、

目の前少し先に、湖に向けて突き出している岬のような場所があり、大きな木が見える、

木の根元に見えるのは遠目に見ても特徴的な

希少素材らしき物が見える、

近付いてみると

『やはり、これは蘇生薬の素材、こんなに密集しているとは、これは運が良い、しかし日の傾きを考えると今日はやめて明日にしたほうが良さそうだな、来る途中でもかなりの数を採取している』

「今日はこれで十分だろう」

『出来ればシフォンに頼んでもう一つ袋を貸してもらおう』

そう考えながら帰り支度を始める、

その時、急に嫌な予感が、背筋に怖気が走る、

『ヤバイ! 油断した!』

『力を解放して調子に乗っていた、警戒を疎かにしていた、油断した!』

『既に、逃げれない位置に、かなりヤバイ魔獣がいる、ランク"S"いやっ"S"オーバー』

俺はフードを深く被り、そっとマスクをする、静かに深く息を吸い、心を落ち着かせ木に寄り添う、力を抑え木に同化する、

『これで大抵の魔獣ならやり過ごせるが、こいつに効くかどうか』

周りの気配に集中する・・・

手に取るように状況がわかる、

『魔獣は白い蛇、こいつか! かなり大きい・・・』

太さは樽ほどある、

岬を取り囲むように移動しながら、

岬の根元に着いたとき急にこちらを向き、

チロチロと赤い舌を出した、

『見つかったか? 』

しばらくの間、

ヘビはこちらを伺っていたが、向きを変えズルズルと湖に消えていった、

『諦めたか? 』

その時、俺の横に蛇の顔があった、チロチロと赤い舌を出し気配を探っている・・・

暫くの間沈黙が続く・・・

ヘビはまた向きを変え、湖に消えていった、

『いや、まだ居る、しつこいな、さすがヘビかな・・・』

トプン、水面に波紋が少し広がる、気配が遠ざかる、

『行ったか・・・ふー、大きく息を吐く、やばかった、早々に引き上げるとしよう』

帰りは極力気配を消し水辺から少し離れた場所を戻る、途中集めていた素材を袋に入れ足早に小屋に戻る、

一息ついて小屋の窓から湖を見る、

先程より日が傾き湖面を赤く染め始める、

「急がないとな・・・」

小屋を出て気配を探る、魔獣の気配が濃くなっていく、

『急ごう・・・』

足に力を込める、姿が消え、風だけが走り抜ける

もうすぐ分岐点という所に姿が現れる、

『いかんな、ちょい強めの魔獣がいる、やれんこともないが防壁が近い、下手に戦うと言い訳が難しい、どうする・・・』

魔獣の向こうに光が見える、

『光? 』

防壁の上から照らされている、人の気配が近付いてくる、

『捜索隊? 無茶なことを・・・ふっ』

「ありがたいな・・・」

足に力を込める、一気に魔獣の間を抜ける、すれ違いざまに、魔獣の足を切りつける、

姿を現し、気配の方へ走る、分岐点あたりに人影、

「アクスか? 」

アクスも気がついたようだ、後からは魔獣が追ってくる、アクスが剣を抜き上段に構える、俺はアスクに向かって走る、間合に入った瞬間、アスクが剣を振り下ろす、

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