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詩全集3

特別だと思っていたのに

作者: 那須茄子

彼の視線が向けられるたびに

心が浮かんでいった

僕だけに見せる優しさが

僕だけに囁く言葉が


何よりの証拠だと思っていた


誰にも言えなかった秘密みたいに

彼の温もりを閉じ込めていた

僕だけが知っているはずの笑顔

僕だけのためのものだと


信じていた


でも







違ったんだ




その優しさは誰にでも降り注ぐものだった

あぁ、雨



僕はただ溺れて

特別だと錯覚していただけ


途方もない勘違いだ

彼は僕を選んだわけじゃなかった

彼は誰にでもそうする人だった


それに気づいた時

世界は急に色を失った

愚かに立ち尽くしている僕は

彼にはどんな風に見えているだろう

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― 新着の感想 ―
あるあるな悲劇だねぃ  (゜゜) ……ぼぉいずらぶ?  (・・?
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