信じられない本当の話し。
私は影が薄い。らしい。存在感も薄い。らしい。娘と外出した先で、良く娘に忘れられる。その言い訳が「ママが居るの忘れる。ママは時々消えて見えなくなる。」だ。
消えてない!
ただ忘れられるのは本当だし悲しい。
そう言えば…
3ヵ月くらい前の病院の帰り、バス停でバスを待っていたら、見知らぬじいさんに声を掛けられた。
「あんたはこの世の人か?あの世の人か?」
カッチーン!と来た。
そこで…
「あらおじいさん。私が見えるの?」
と言ってみた。
するとじいさんは怯む事なく、
「成仏しなさい。この世に未練を残してはいけない。」
と、言い放った。
私は絶句した。
丁度バスが来たので、絶句したまま乗ると、じいさんは手を合わせ般若心経を唱えてくれていた。
般若心経をBGMにバスに乗るバツの悪さ。
ちょっと精一杯奮起した。
もう少し生体反応を出そうと!
それから少し、前よりは努めて笑うようにしていた。
しかし無理した笑顔はぎこちなくて不気味。
最近は、私は私で良いと思ってる。
やっぱり無理して笑う事なんて出来ない。
でも…
浮き世に描かれている幽霊に、私はたたずまいが似てるかも…
でも生きてるし!
生きてる事を自覚しながら生きてる!