支え。
「頼むから乱暴に生活しないでくれ。」
開口一番の父の言葉。
ずっしりと胸に響いた。
鼻に酸素チューブを入れ、色とりどりの管をつけた父からの言葉。
父も口数の少ない人。
それか、同室の人の手前言葉を控えたのかも知れない。
たぶん「自暴自棄になるな。身体を大切に、家族を大切に、毎日を丁寧に生活しろ。」
そう言いたかったのだと思う。
一昨年の年末、父が意識不明になりお見舞いに行った時、意識が無いながらも、死ぬとは全く感じなかった。
必ず復活すると思った。
そして見事復活して、去年の秋には東京から新幹線で約一時間のここに、遊びに来るまでに回復した。
今日はそれを感じなかった。
生命エネルギーが明らかに弱くなってる。
病院から出したら間違いなく逝く。
新型インフルエンザにでも感染すればイチコロだろうし、普通の風邪ですら危ないと思う。
母は7年前に亡くなり、その翌年、東京に住む姉の家族と建て売り住宅を購入し、同居していた。
そしてその翌年の翌年、姉の旦那が姉に内緒の借金をいっぱい残して自殺。
姉には二人の息子がいる。
長男は働きたくないと言う理由で、浪人してまで大学院に行ったパラサイト野郎。
次男は父親の自殺で、医者になる夢を諦め、弁護士を目指す慶應ボーイ。姉は今も旦那の借金を返し続けている。
そして寂しい事に、父は毎月15万円も援助しているにも関わらず、二人の息子は父、つまり自分のじいさんには無関心。
父はきっと寂しかったに違いない。
食事中喋って長男に「汚い。」と言われてから、一階の自分の部屋で独りで晩ご飯を食べてるって言ってたもん。
お風呂も遠慮して、近所のスポーツセンターのお風呂を使ってた。
それで湯冷めして肺炎を起こしたのが、事の始まり。
父まで逝ってしまったら…
帰る場所も無くなる…。
心の大きな支えを一つ失う。
涙が出ちゃうよ…。
明日お仕事行けないかも…。




