ラコシ君
我が家にはラコシと言う黒猫がいる。
ラコシとはクトゥルー神話に因んで付けた名前らしい。
この黒猫、旦那の弟の猫なのだが、弟は東京でゲームのプログラマーをしているため、普段の世話はじじばばがしている。
それなのに何故か私の側に良く来る。
もう13才になるであろうこのラコシ、産まれ付いての尿道結石猫。
3回くらい死にかけた。
にも関わらず、今も元気。
私は毎日ラコシの耳に触れ、体温を計りレイキを当てる。
私は意外にもレイキヒーラーの認定も持つ。
最近ではラコシさん、体調が悪いと訴えに来る。
年の功か、ラコシさん、孫が泣くとどこからともなくやって来て、孫の前に身体を横たえる。
すると動物好きの孫は泣きやみ、ラコシを触りまくる。
耐える。耐えるラコシ。
頃合いを見て逃す。
ありがとうラコシ!
でもね、壁にもたれて後ろ足を投げ出して座るのはやめておくれ。
幻覚癖のある私には、貴方が人に見えてしまうからね。
ラコシの名前を由来をじじいが弟に訊いた事があった。弟は「クトゥルー様の仲間の名前だ。」といい加減に答えていた。
それを聞いたじじい、「食ってる様ってなんだ?」
じじいの感性に絶句した。