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決戦前夜

双極性障害。

簡単に言うと躁欝病。

それは前々から告げられていた、私の症状の一つだった。


今日最近の感情の変化を主治医に話してみた。


そうしたら、躁欝混合状態にあるって。


躁欝病って、躁と欝が交互に来るんだけど、今の状態は躁と欝が仲良く一緒に居る状態。


症状はと言えば、錯乱したり激しい破壊衝動に襲われ、非常に危険な精神状態。だってさ。


確かにその通りかも!


原因が解明されると私は自分を抑える事が出来る。


自分に負けるのはイヤだ。


他人には負けたって全然構わない。

だってさ、得意不得意身体能力がみんな違う。

勝ち負けがあって当然の事で争うのは、私にとっては意味が無い。


でも自分は違う。

得意不得意も身体能力も同じ。

抱えているものも同じ。

たとえ16分割されてても、主人格は私!


破壊衝動なんて自分で抑えてみせる。


私はこんな勝負が大好き。

ゾクゾクする程好き。


前回は負けて人格交代しちゃったから、今回はそうならないうちにケリをつける。


今年のまだ寒かった頃、咲子さんの妄想に錯乱した事があった。


「この会社の若い妻帯者の人達の夫婦仲が上手く行ってないのは、みんな私が関わっていて、私に気持ちがあるから奥さんと上手く行ってない。」と、ほざきやがった。

私は、絶対にそんな事はない事を知っていただけに頭に来た。


そこで社長の息子に言った。

咲子さんがこんな事言ってるけど、悪いけど聞きたくない。って。


そこまでは良かったけど尾ひれが付いた。


私がブログで見っけた、取引先の社長に、咲子さんの妄想による会社の危機を密告するようなメールを送りつけたと…。


パソコンのアドレスも、私のものだった。


全然覚えていない。

まるっきり記憶の痕跡も、メールの痕跡もなかった。


私の中の誰かがやったのなら、辻褄が合う。


私は社長の息子に呼び出され、社長の息子なりの事の解明を説明された。だけど、ちんぷんかんぷんだった。

「この人はきっと正義感から会社を守る為にこうしたんだろう。」とか…

くどくどと説明していた。

遠回しに「もうしないでくれ。」と言うのがありありと判った。


私でなく、私の中のやった奴に言ってくれ。


でもその時は訳が判らず、ただ私ではないと否定するだけだった。


今なら判る。

私がやったらしい。と言える。

ごめんなさいと謝れる。


でもそれから私のパソコンには、毎日中傷メールが届く。

私のパソコンのアドレスを知っているのは、社長の息子と咲子さんと工場長。

社長の息子ではない。工場長は多分私のアドレスなんて登録してないと思う。

それにね、咲子さんにしか話してないエピソードが含まれてたりする。

悲しい。凄く悲しい。



そうならない為に、私の中の誰かが私の気持ちを代弁する前に、今回は私が直接社長の息子に訊く。


あんたは本当に咲子さんの言いなりなのか?

手の平の上で転がされてるのか?

と聞いてみる。


明日ね…。


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