表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/221

自惚れ

娘との仕事の兼ね合いで、珍しく月曜日に出勤した。

そしていつもは私には回って来ない朝礼での社長の息子のお話し。


それにしても、社長の息子の役職って何なんだろう?


まあ良いか…。


仕事がちょっと忙しくなるので、残業とかがあります。とかのお知らせに次いで、「新型インフルエンザが流行っているので、ちょっと変だなと思ったら、早め検査を受けて下さい。」と締め括って朝礼終了。


その後。その後!


咲子さんが満面の笑みで近付いて来た。


キョッ!きょわい。


笑っちゃう。笑っちゃう。と言う。


内心嫌々ながらも理由を聞くと。

朝礼で言った新型インフルエンザの件が、咲子さんが会社のブログに書いた事と全く同じだったらしい。

「ヤツは私の手の平の上で転がしてる。全部私の言いなりだ。」と不敵に笑い、手の平を上に向け、クルクル回す仕草をしてたけど、なぜそれだけの事でそう思うのかが、私には理解不能。


新型インフルエンザの件は、他にどう言えば良いのさ?

ああ言って普通じゃねぇのか?

解らない。


私には解らない。


解らないと言えば、私は彼女から何かを聞かされると、何処かのスイッチが入る。

その感情がどう言う感情なのかが良く解らない。

嫉妬ではない事だけは確かだ。


黒い霧の中に放り出された様なイヤ〜な気分の後に、得も言われぬ憤りが来る。

火薬爆弾作りてぇ!と

思ってしまう。


「咲子さんの話しはもう聞きたくないよ工場長。」と言いたかったけど忙しくて言えなかった。


何とかしてよ工場長〜!

午後は整骨院があったので、忙しいのに早退してしまった。


久々に後ろ髪引かれた。

凪さんが元気な時に、定時まで仕事が出来ないのは凄いストレスになる。

整骨院も精神科も上手く調整して、仕事に励んで生活費を稼がないとね。


それにしても、あそこまでの自惚れ屋さん。

頭が下がるよ。


早く新しい恋でも見っけてくれ~!

頼む!


お願いしますよ~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ