最終決戦
この日、調停員との二回の面接の後、取り決め。
相手方は申し立て人を認知し、給料に見合った養育費を成人するまで支払う事。
養育費は協議の結果毎月25000円。
その他学校入学時に掛かる費用は、また調停を開き決める。
安い。安い養育費だ。
このマザコンガキ、娘と孫との新生活の為に、毎月給料天引きで10万円預金していた。
それを調停員に話し、せめて5万円は出せる筈だと言うと、なんとなんと「お母様が既に仕事を辞められていて、息子さんの扶養家族になられるので収入が減り、これ以上の支払いは無理だそうです。」
ん?扶養家族?不要家族ではないのか?と
心で毒を吐いた。
息子の幸せを自分のエゴでダメにした上に扶養家族になるなんて…
マザコンガキよ。君は一生母親のおもちゃさ。
なんて思ってみた。
認知請求と同時に、木村のばばあに婚約破棄の慰謝料請求もしてたけど、それも同じ理由で却下。謝罪文の請求だけ通った。
私は知ってる。
障害者年金たるものがある事を…。
申請が通れば毎月15万円くらいもらえる。
パートに出るより高収入だ。
しかし障害者と未成年に甘い日本国。
下手に逆らい僅かな養育費がチャラになっては孫に申し訳ない。
調停員に食い下がる旦那を抑え、家庭裁判所を後にした。
娘は吹っ切れた様子で、心の金属音は聞こえなかった。
終わった。
孫に掛かる成人までの費用は全て調停で決める事になる。
次からは娘に任せよう。考え様によってはこれで良かった。
マザコンガキと結婚していれば、漏れなくばばあが付いて来る。
なんとかのおまけみたいに必ず付いて来る。
若い夫婦にチャチャを入れ、マザコンガキは母ちゃんの言いなり。
娘の苦労は目に見えている。
きっとこれで良かった。これが最良なのだと思う事にした。
私も旦那のじじババと同居しているが、うちのババアもおかしい。
ある日のお昼、会社から戻ると…
会社は自宅から歩いて3分位の所にあるので、お昼は自宅に戻る。
戻るとね…
IHクッキングヒーターの上に、カセットコンロを置いてカレーを煮てた。
意味不明だ。
このババア訳が解らん。
後日木村のばばあから謝罪文が郵送されて来た。
汚い字で、まるっきり誠意を感じられない。
お祓いをして、ビニール袋に入れ地中に埋め封印してある。
地球さんごめんなさい。
去年の10月から毎月養育費は振り込まれている。
最近金の亡者と化した旦那が狙っているが、孫が成人するまで死守してみせる!
孫の出生届けを出した時、娘と孫だけの新戸籍が作られた。
その時点で父親の欄は空欄。
今では父親の欄に、認知マザコンガキと記されている。
もし、娘と同じ思いをしてる人が居たら、泣き寝入りなんてしないでね。調停自体にはお金なんて掛からない。
申し立ての時に、数千円分の切手か印紙が必要だったけど、それ以外は掛からない。
DNA鑑定は確か5万円くらい掛かった。
双方折半だから半額。
相手を見極めるなんて、好きになっちゃったら無理だよね。
もし失敗したら諦めないで戦ってみて。
大切な子供…
自分が死と言う試練を与えた子供の為に…。
そこへ行き着くまでに、沢山の幸せに恵まれる様に頑張ってみてね。
私ね、この事があってちょっと強くなった。
ヘナヘナのおばちゃんだったけど、ちょっと強くなったよ。




