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2010.7.29.雨心模様余裕

咲子さんは、何故あんなに社長の息子を恨むんだろう?


嫌われるのを承知で、何故あそこまで立ち入り、恨み節を炸裂させるんだろう?


きっと私にも話してない心模様が、心の根底にあるんだろう。


それって忘れるの難しいのかなぁ?


きっと私の「恐怖」と同じなのかも知れないね。


私は岩田さんに対して恨みは無い。


精神病になって開眼した事も沢山あり、むしろ感謝している。


だけど恐怖だけは消えない。


岩田さんに対する恐怖と、岩田さんがメインで居る作業場への恐怖…。


ホントは機械の周りに近付くのも怖い…。


でもそれじゃ仕事にならないし、その作業には就けないって言ってくれた工場長を信じるしかない。


咲子さんにはきっと、信じられる仲間が居ないのかも。


でもあの性格じゃ的も多い筈。


あっちこっちに地雷を落とし、踏んだヤツを恨む。


運悪く踏んだヤツは本当に運の悪いヤツになる。


昨日も、入った注文がすぐキャンセルになり、その理由を社長の息子が知ってる筈なのに説明しない!と言って怒り狂っていた。


果たしてそこまでの説明責任が、社長の息子にあるのだろうか?


知りたいなら訊けば良いのにそれはしない。


訊かないなら言わないよ。


面倒くせぇ〜もん!


その後の言葉に極寒の納涼を感じた。


「腹わた引っ張り出してやりたい!」


「腹わた」って、私の中じゃおばさんや仁侠の方々が使う言葉だよ。


私、右翼だった時でさえ、そんな言葉使わなかった。


「腹わた」って言葉…、イケてないもん!


いくつになっても「女」が使う言葉じゃない。


何故それだけの事でそうしたくなるんだろう?


まあ良い。


人は人。


でも咲子さんのあの感情は、女子力を下げ、おばさん化を加速させ、魂を濁らせ、確実に心を砕く。


それが咲子さんにとって、楽なら仕方ない。


否定はしないけど、アラサーの時期を、憎しみで過ごすのは勿体ない気がする。


私はと言えば、もう良いだろうけど工場長のお陰でめちゃ余裕。


「仲間」って言ってくれた。


その言葉は私の心の鎧となり、私の心を守ってくれてる。


だから物凄い余裕。


言葉は優しさを贈る為のもの。


私は嫌いなヤツにでも、言葉には優しさを乗せる。


でもそれは、私の魂と心を守る為。


人を嫌うのは私の勝手でその人に責任は無い。


前は人を嫌う自分が嫌いだったけど、今は好き。


だって人間だもん!


嫌いなヤツが居て当然!


って思える自分が今は好き。


でもね、本当に嫌いな人って居ないかも…。


今日はお休みだから、本当に嫌いヤツが居るか考えてみる!


暇なんだよね。


えへへ…。




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