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彼女を嫌いな理由その2

私が務める会社は小さい家庭的な会社。

でも家庭ではなく社会だと思いたい。事務所には二人の女性事務員。

一人はベテランの事務員さんで、もう一人が彼女。

そして社長と社長の息子。

営業のおじさんとにいちゃん。

後は工場長と工場主任。

作業場は全員女性。正社員か準社員か良く知らないけど、パートでもアルバイトでもない岩田さんと飯塚さん。

パートのおばちゃん三人とアルバイトのおばあちゃん六人。

あっ!一人おじいやんが居たの忘れた…。私は週三日自由出勤の、全くあてにされてないだろうのパートのおばちゃん。

そのおばちゃんと何故か彼女は張り合う。

「社長の息子にお土産をもらった。

工場長にお返しをもらった。

今日は一日中事務所でお菓子食べてたのぉ。」

お前はアホか?と言いたい!

社長の息子は彼女と別れた後、二か月前の土産を請求された恐怖があり、面倒臭いので買って来ているだけ。

勿論私達おばちゃんへのお土産も買って来てくれてる。

お返しをするのは、しないとネチネチとひたすら嫌味を言われるから。

そう!彼女は見返りを求める人。

これをしたからこれをして。

あれを頂戴と…。

最低だ。

お土産もお返しも相手の気持ち。

気持ちをねだってはダメ。

見返りを求めるなら何もするな!だ。

ねだらないでもらえた時の嬉しさとかって、忘れちゃうのかなぁ?


なあなあである。

社会である筈の会社がまるでハイスクールの様。彼女だけでなく、おばちゃん達やおばあちゃん達は、自分の不機嫌をぶつける。

何故か私に飛んでくる。

何故かと言えば

何故彼女は私と張り合う?私が彼女と同年代ならまだしも、私は45才、大殺界真っ只中のおばちゃん。

訳が解らない。

多分彼女は自分が特別扱いされてる事を自慢したい。

でも他のおばちゃんやおばあちゃんにはたしなめられるから言えない。

他の人に言わず、聞いてくれる私が選ばれたのか?

彼女は良く凪さんの身体を触る。

ウエストのくびれを確かめる様に触る。

悪いけど、凪さんは私が管理してる。

腹は出てない!

お尻も垂れてない!

徹底した管理をしてるもん。

精神病のおばちゃんを甘く見るなっつーの!

彼女は、私の身体に触る事が、自分の敗北宣言だと分かってない。

だって勝ってるって自信があったら、おばちゃんの身体なんて確かめないさ!

27才の彼女はかなり焦ってる。

身体にも心にも贅肉を付け焦ってる。

私は心の贅肉って執着だと思う。

執着は手放さないと、心がお病気になっちゃうのにね。

執着が無くなると、人生って以外と楽しい。


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