表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/221

ぽち事情

うちのぽち。季節が逆様。


今、夏の毛皮にお着替え中。


ライオンのたてがみの様な顔毛が抜け、胸毛が抜け、後ろ足にあったプレスリーの衣装の様なピラピラの毛も抜け落ちた。


はっきり言って貧相。


でもそこが可愛い。


毎日お散歩に行けなくても我慢してくれてる。


もう10歳。いえいえまだ10歳。


あと10年は一緒に居たい。


まろ眉の雑種犬。


10年前小学校に捨てられてた。


丁度夏休み明けは災害時引渡し訓練があり、親が小学校まで子供を迎えに行く。


そこでぽちと出会った。

二匹捨てられててぽちが残ってた。


九月なのに震えてる。


たまらず抱き上げると、ノミがうごめくのが見えた。


これまたたまらず、家に連れて帰り、お風呂に入れてノミを全部落し、更にノミ取り粉を振り掛けた。


そのまま夕方動物病院に連れて行き、健康診断を受けた。


生後約40日、健康状態は良好だった。


片時も私の側を離れない。


それは今も同じ。


いまだにトイレの中まで付いて来る。


寝るのは私の足元。


可愛い。


兎に角可愛く愛しい。


動物虐待。


そんな言葉がある事自体が悲しい。


突き詰めれば、虐待と言う言葉自体が悲しい。


犬は、神様が人間の為に一番最初に作った動物。


本当に忠誠心がある。


ぽちにもあるけど、なにしろ臆病。


散歩時、他の犬はシカト。


吠えられてもひたすらシカト。


本当にイヤな犬の時は、私に抱っこをねだる。


ぽちはきっと最期まで私を裏切らない。


私はぽちに何をすべきか?


ぽちが何を望んでいるのか?


改めてそれを考え、残りの犬生を充実させてあげたい。


どう頑張ってもぽちが先に逝く。


待っててね。って言って送り出そうと思ってる。


でも、相当落ち込む覚悟もしてる。


ぽちが最初で最後の私の親友。


次のわん友は要らない。


こうやって自分を納得させないと、その時が心配なんだよ…。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ