ぽち事情
うちのぽち。季節が逆様。
今、夏の毛皮にお着替え中。
ライオンのたてがみの様な顔毛が抜け、胸毛が抜け、後ろ足にあったプレスリーの衣装の様なピラピラの毛も抜け落ちた。
はっきり言って貧相。
でもそこが可愛い。
毎日お散歩に行けなくても我慢してくれてる。
もう10歳。いえいえまだ10歳。
あと10年は一緒に居たい。
まろ眉の雑種犬。
10年前小学校に捨てられてた。
丁度夏休み明けは災害時引渡し訓練があり、親が小学校まで子供を迎えに行く。
そこでぽちと出会った。
二匹捨てられててぽちが残ってた。
九月なのに震えてる。
たまらず抱き上げると、ノミがうごめくのが見えた。
これまたたまらず、家に連れて帰り、お風呂に入れてノミを全部落し、更にノミ取り粉を振り掛けた。
そのまま夕方動物病院に連れて行き、健康診断を受けた。
生後約40日、健康状態は良好だった。
片時も私の側を離れない。
それは今も同じ。
いまだにトイレの中まで付いて来る。
寝るのは私の足元。
可愛い。
兎に角可愛く愛しい。
動物虐待。
そんな言葉がある事自体が悲しい。
突き詰めれば、虐待と言う言葉自体が悲しい。
犬は、神様が人間の為に一番最初に作った動物。
本当に忠誠心がある。
ぽちにもあるけど、なにしろ臆病。
散歩時、他の犬はシカト。
吠えられてもひたすらシカト。
本当にイヤな犬の時は、私に抱っこをねだる。
ぽちはきっと最期まで私を裏切らない。
私はぽちに何をすべきか?
ぽちが何を望んでいるのか?
改めてそれを考え、残りの犬生を充実させてあげたい。
どう頑張ってもぽちが先に逝く。
待っててね。って言って送り出そうと思ってる。
でも、相当落ち込む覚悟もしてる。
ぽちが最初で最後の私の親友。
次のわん友は要らない。
こうやって自分を納得させないと、その時が心配なんだよ…。