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幼い頃から慣らされている

作者: 島猫。

それは晩餐の席で、グラスに注がれたワインを王太子殿下が口にお含みになった時のことでした。


「殿下、殿下! 医務官を至急呼べ!」


部屋の隅に控えていた侍従や護衛騎士達が慌ただしく動きます。


「そこのメイド、水をもっと持って来い!」


声を掛けられましたが、わたくしには分かっておりますので、この程度のことで焦りなどいたしません。


「殿下、お戯れもそのくらいになさいまし」


がばり、と床に倒れていたはずの殿下が起き上がりました。


「やあ、心配してくれたかい?」


「わたくしのようなメイドごときが殿下の心配をするなど、烏滸(おこ)がましゅうございます」


「心配もしてくれないのかい?」


「わたくしは幼い時分より、貧しい暮らしの中で腐りかけの物を食べるのが常でございましたゆえ、怪しい食べ物を口にしても、少々のことでは大事ございません。同様に、殿下も慣れておいででは?」


「そりゃあ、多少の毒には慣らされているけれど、心配くらいしておくれよ」






挿絵(By みてみん)

イラスト:ひだまりのねこ 様


ひだまりのねこ 様 にメイドさんイラストを描いてもらいたくて書いた作品でした! 可愛いメイドさんイラストを頂けてとっても嬉しい(*´艸`*)

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― 新着の感想 ―
[良い点]  お見事です!  短い物語の中で、王太子殿下とつれないメイドさんの信頼関係(ちょっと、ねじれていますが)がシッカリと描かれているな~と感心いたしました。
[良い点] たったの400文字でつれないメイドさん要素と、ちゃんとオチも付けているとは……すごい!! ラジオ大賞の1000文字が「キツイ~」と泣き言を言ってる自分にガツン、と重いパンチを貰ったような…
[良い点] 「つれないメイド企画」から拝読させていただきました。 毒にならされた殿下と腐りかけのものを食べて育ったメイドのドラスティックな掛け合い。 楽しいような怖いようなです。
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