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幼馴染があまりにも過保護すぎる

作者: 遠石 隻斗

これは駄作。すごい駄作です。ほんとに10分程度で描いた作品となっております。

お粗末な文章。いまいちな内容。これらを十分踏まえた上で、どうぞ

 私は今とても困っています。


「大丈夫?忘れ物ない?あっ!そこ段差あるから気をつけてね。えーとハンカチにお弁当あと雨具。忘れ物は大丈夫そうだな。じゃあ行ってきますのタッチ!」


 このとてもとても過保護すぎる幼馴染みに困っています。

 何故ここまで過保護になったのか。ことの始まりは私がまだ6つの時。

 まだまだヤンチャしていた幼馴染みが照れ隠しで私を押し、たまたま地面にあった石が頭にブッ刺さり血を流してしまったところから始まってしまったのです。


「大丈夫ですから!あなたも今日はお仕事でしょう?国家騎士様が遅刻してはいけません早く行きなさいな」

「でも、君に何かあるかもと思うと心配で心配で。あっ!靴紐ほどけかけてるよ結んであげる」


 一応。一応だが彼は歴代で初めて平民から国家騎士になったすごい人物でその実力は他の騎士と比べても異常なまでに強いそうだ。通り名は『鉄仮面の騎士』無表情で凛々しくかっこいいから名づけられたそうだ。

 ふーん。鉄仮面ねぇ

 今も嬉々として靴紐を結んでいる彼を仕切り見ながら思う。


「よし!綺麗に結べた!」

「・・・ありがと。でも!ほら!あなたも仕事遅れちゃうよ!確か明後日の盗賊の退治の会議なんでしょ!急いで行かなくちゃ!」

「・・・はぁ、仕事辞めよかな」

「ほら!今日頑張ったら美味しい夜ご飯作ってあげるから!!」

「ほんと?いよっしゃああああああああ!!!盗賊なんてすぐ捕まえるから待っててね!!じゃあ気をつけて!」


 急に驚くほど真顔で辞職願を書き始めたと思ったら次は夕食一つで子供のようにはしゃぐ彼を微妙な目で見つめる。

 悪い人ではない。間違いなく悪い人ではないけれど、なんというか残念なのだ私の幼馴染みは。

 騎士である彼はいつ帰ってこなくなるかわからない。だから私はいつも笑顔で送り出す。


「いってらっしゃい。あなたも気をつけてね」


 その後、彼がしっかり職場に向かって行ったことを確認してから私も勤めているパン屋さんに向かう。


 パン屋さんに到着したら先ずは店頭準備だ焼きたてのパンを提供するためなるべく開店ギリギリにパンをつくり並べる。


「ついかあがったよ!並べておくれ!」

「はーい」


 私はパンをだんだんと並べてゆく。


「キャ!」


 途中で床が滑って足がもつれる。このままでは焼けたパンもろともド派手に転んでしまうだろう。必死にパンだけは守ろうと試みるがそこまでの運動能力があるわけもなく、倒れそうになった時。私の体が宙に浮いた。正確には誰かに支えられた。もちろん心当たりがあるのは一人だけである。


「大丈夫!?怪我してない!」

「・・・うん」


 幼馴染さんの登場というわけだ。彼は転移魔法の使い手。いつもいつも私が転んだり、する時には決まって彼が現れ助けてくれる。


「良かったぁ。本当に大丈夫だよね?」

「あ、はい。大丈夫です」

「じゃあ僕は仕事に戻るから。あ、あとパン並べておいたよ」

「ありがとうございます」


 一瞬で彼の姿はそこに無くなる。なんとも過保護な幼馴染みだ。だけどいつもいつも感謝はしている。今回だってせっかくのパンを台無しにせずに済んだ。

 だから彼の扱いに少々困っている。


「うし、店開けとくれ!」

「はい!わかりました!」


 これからは忙しいお仕事の時間の始まりだ。とりあえずわたしはお仕事に集中することにした。



 日が暮れ始めた頃。仕事も終わり仕事着から着替えて帰る直前のことだった。


「お疲れ!ありがとね!今日も大盛況だったよ」

「はい。そうでしたね」

「疲れただろう!これ持って帰って彼氏君と食べな!」

「え?彼氏?」


 かれし?自分と交際関係にある男性・・・?


「今日もあんたのドジを支えてたあの子だよ!彼氏じゃないのかい?」

「か、かれし?そそそ、そんなんじゃなななないですよぉ!!じゃ、じゃあ私帰ります!ありがとうございました!!」


 意図せず私の顔に熱がこもっているのがわかる。確かにベタベタくっついてくるし、意識したことも無いと言えば嘘になるがいざ人から言われるとこみ上げる恥ずかしさがある。


「ふふふ、若いねぇ」


 パン屋の主人は面白そうに彼女をみるのだった。



 あれこれしているうちにすっかり日も沈みあたりはすでに暗くなっていた。

 暗くなった道を一人で歩いていると。


「行け!!」

「え?何?」


 どうやら私は盗賊団だと思われる人達によって連れ去られたようだり

 すぐに何か魔導具のようなものを胸の辺りにつけられ手首を麻縄で縛り口を布で塞ぐ。しっかりと予定と計画を立てて行われたのだろう手際の良さが際立っている。

 ってそんなこと冷静に言ってる場合じゃないヨォ!!どうすんのこれ!というか私誘拐したところでメリットなんて無いんじゃないかと。しかも胸元のこれ、魔導防止のやつだし、私ただの平民ぞ。魔法なんぞ使えん!


「かっかっか!これで鉄仮面のやつは俺達に手出しできねぇ」


 え?鉄仮面?そういえば様子がおかしい。いつもな転ぶ瞬間にだって一瞬で駆けつけるはずの彼が誘拐なんてことを見逃すはずがない。

 ・・・なるほど。この魔道具か。


 魔導具だけでも外そうと頑張って試みてはみるがとても外せそうにない。

 私はそのままなす術なく盗賊団のアジトに連れて行かれた。


「グハハ。あいつら騎士は馬鹿だなぁ!!内通者がいるとも知らずにベラベラ作戦行ってくれちゃってよぉ!全くお笑い草だぜ!!ガハハハ」


 そのあと私は牢に入れられた。盗賊団は今も鉄の柵の向こうで酒を片手に騒いでいる。


「それにしても鉄仮面が心から好いている女かぁ。興味あるなぁ!」

「頂いたまうか?」

「でも、ボスは手を出すなって」

「大丈夫!一回くらいならバレはしねぇよ!」

「そだな!!」


 鉄の柵の扉を開けじりじりと男二人が近づいてくる。

 怖い。なんとも形容し難い恐怖が私を包み込む。

 怖い怖いよぉ。

 だがただではやられてあげない。私は女なりに必死に抵抗する。手足をバタつかせ声も全力だ。


「嫌!やめて!だれか!!助けて!!」


 ペチンと私の平手打ちが片方の男に当たる。


「いて!てめぇ!!」


 男はたったそれだけで激情し、腰に刺さっているナイフを抜く。

 初めて自分に刃物を向けられたことで体が硬直してしまう。


「死ねぇ!!」


 私にナイフが近づいてくる。

 これが走馬灯という奴であろうか周りの世界がゆっくりゆっくりと流れる。ナイフの軌道を見るに心臓ひとつきで即死だろう。

 こんなことになるならもう少ししっかりと話したかったなぁ。

 私の中に渦巻くのは後悔の念だけであった。

 いよいよナイフも間近に迫りゆっくりと目を瞑る。

 だがいつまで立ってもナイフがこない。


「大丈夫!?」


 目を開けるとナイフの代わりに間近に幼馴染みの顔があった。


「ぶわぇ!?」

「少し待っててすぐに終わる」


 そこからは一方的だった。幼馴染は一瞬にして目の前の二人を拘束して、そのまま奥の部屋にいるボスを倒して帰ってきた。


「ごめん!!本当にごめん!!僕がいながら。しっかりとついていながら君にこんな!」


 そういう幼馴染みの目には涙が流れていた。私は優しく優しくただ撫でる。


「ありがとね」


 その後騎士団が到着し、私は騎士団の人々にめっちゃ謝られた。どうやら無事内通者も見つかったようだ。私が胸を撫で下ろすのも束の間幼馴染が間近にやってくる。


「これからはこの防犯用魔道具を16個と魔導具無効センサーを3つ。あと、僕の転移マーカーを4個つけてね」


 はぁ、全く私の幼馴染みは過保護過ぎる。

 

本当に最後まで読んでいただきありがとうございました。元ネタは家の祖父なのですがやっぱり過保護過ぎると言うのも考えものですよね?

というわけで今回はここまで。解散!!

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