表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/26

始まり

ちょっとあわてふためいてますが、ありがとうございます

真っ白で何もない空間…そんな中に俺は立っている。ログインは成功したのか?と、思っていると目の前に女性が現れた。うん、大丈夫そうだ。


「ようこそオーバーワールドファンタジーへ…歓迎いたします」


目の前に立つのはアバター作成時のみ姿を現すという話の案内用AIであるナビ子…もうちょい名前を捻ったりしないのだろうか?しかし、声優がきちんと声を当てていると言っていいくらいスムーズだな。


「そんなに誉めないでください」

「いきなりボケないでもらえる?」


確かに喋り方は誉めたけど一切口に出してないから。ついつい幼馴染み達に入れるツッコミの口調になってしまったじゃないか。


「ユーラ様とカイン様とおくら様と炭酸命ウーマン様からはこのように会話を始めれば良いと聞き及んでいます」


あいつら(幼馴染み達)かよ!というかシレッと妹のゲームの名前まで出たけどあの時いなかったよね!この分だと兄貴もいそうだなおい!


「それでは滞りなくゲーム内の設定を決めていきましょう」


…ツッコミ入れたら負けだな、うん。


「とりあえず…と」


目の前にガラス板のような…メッセージウインドウが現れている。名前、種族、年齢…年齢まで決めれるのか。


「年齢ってリアルの方がいいの?」

「VRですから肉体的なものは変わりありませんので特殊な嗜好を持つ方用かと」

「絶対嘘だよなそれ」

「てへぺろ」


真顔でてへぺろするとか…いや身内にいたわ。思い出しちゃったから何も言えない。


「変えない方がよろしいのですが気持ちが若い方達が喜ぶようですよ」

「ああ…気分の問題か」


それについては知ってる。父親もそうだが宮久保先生(担任)とかも飲むとそんな風に嘆いてる。


「それじゃリアル基準に…」


名前はゲームでよく使うシン…ではなくアラタと打ち込む。これはこのゲームの概要を聞いた時から迷っていたがAIの様子が決め手となった。このゲームならもしかしたら…と思える。これで中の人がいるとか言われたら持ち掛けてきた父さんと幼馴染み(男)は制裁しないとだ。


「次は種族…色々あるな」


人族、人狼族、獅子人族、兎人族、狐人族…まとめてくれないかな?って思った瞬間ソートが出てきた!流石にこれは驚くわ…


「どやぁ」


あ、これ狙ってやられてるな。真顔でどやぁとか身内に…お前あいつじゃないよね?怖いんですけど。


「種族は人族…年齢は18歳っと…」


とりあえず無心…にはなれないが設定を決めるのに集中する。年齢まで入れ終わるとスキャンされた俺の体が写し出された。これで髪色とか目の色、少しだけだが身長や手足の長さも変えられるらしい。髪は少し暗く深い緑色、目は深い青…どっちかというと藍色かな?に設定。身長諸々は変えない。これで設定完了かな?


「では最後にスキルを選択してください」


あ、それがあったか。目の前にスキル一覧がずらりと並ぶ。ある程度決めてきてるから検索しながらスキルを決めていこう。ちなみに初期は10個までらしいが増やせるらしい。


戦闘スキル

拳…拳を使っての戦闘に補正

脚…脚を使っての戦闘に補正

筋力上昇率UP…筋力ステータスに補正


魔法スキル

火魔法…火属性の魔法が使用可能

水魔法…水属性の魔法が使用可能

土魔法…土属性の魔法が使用可能

風魔法…風属性の魔法が使用可能

魔力上昇率UP…魔力ステータスに補正

生産スキル

採掘…採掘ポイントの発見及びレア度の補正

鍛治…鍛治師の第一歩


まぁこれが俺のやりたいことの出発点って感じだ。何か鍛治師の説明荒い気がするけどとりあえず決定ボタンを押す…


「スキル獲得条件を満たしました」


え?今のタイミング?最早初期を通りすぎた感じなの?


魔力感知…魔力を感じることが可能になる


スキル選択画面とは別のポップアップが現れて…取得するのに問題無さそうだからポチッと…


「スキル獲得条件を満たしました」


またかよ!


魔鍛治感覚…属性魔力により鍛治を行える


…属性魔力?とりあえず鍛治中に魔法が使えるってことかな?属性武器とか作れるなら面白そうだ。これも取得!


「スキル選択が終わりましたね…それではあなたのオーバーワールドファンタジーを始めましょう」


ナビ子がそう言うと世界が光に包まれ…普通に眩しい!


「あ、こっちのチュートリアル飛ばしちゃったんでギルド行ってくださいねー」


何か大事なもんが知らぬ間に飛ばされてる!?


「どうか、皆さんのように…存分に、自由に楽しんでください」


絶対何かあいつら(幼馴染み)がやらかしてるような言い回しだな!でも!


「当たり前だぁぁ!」


楽しむ。そう、俺なりにこのゲームを楽しませてもらうよ。












「…あれがあの方の笑顔ですか」


電脳の少女は少し困惑したように微笑んで()()()()


「AIで良かったかもしれませんね」

GW、半分も取れたのは夢かもと思う

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ